2021年05月10日
歩き長く岩魚短い
2021年5月8日 先日行こうと思った中川に車を停められなかったので、またしても一之瀬川に行った。 非常に車が少なかったのでよかったが、岩魚も少なかった。

先日(5月4日)に中川の奥に行こうと思ったのに、車が多すぎて駐車場所がなく諦めた。 それで、再び行くことにしたのである。 して、今回の林道はどうかと云うと、先日よりは格段に少なかった。 しかし、駐車場の前後はポツポツと車があり、ちょっとした広さのところには複数の車があった。 今回私の目的地には一台の車もない。

準備して廃道を歩く。 やっぱり陽射しのある山路は気分が良い。 靴にはまだ違和感があるが、気持ちよく最終堰堤まで歩き、河原を少し進んでは釣り人の路(獣道)に入る。 少しだけ藪を掻き分けて巡視路に出ると、巡視路でそのまま流れに入る。 竿は伸ばしたものの振る回数が少ないのは、二度陸に上がって出合いを目指したからである。


夏焼沢と東谷の出合いまでに2匹しか岩魚を見ておらず、その岩魚が小さいことに少しだけ流れ選択の間違いを考える。 ナメは結構しっかり登っていけるが、山葵田が壊れた場所はくりくりして歩くのがきつい。 さっさと歩いていくものの、良いなと思う流れが見えると、やっぱり竿を振ってしまう。 しかも、しつこいものだから、時間がかかる。


補修されたケルンに着いた時には昼近かった。 その前で小さな岩魚を見て、昼食とする。 最近小さなリュックを背負って、ストーブ・鍋などを持って行くものだから、網を収納することに困っている。 変な背負い方をするものだから、以前のように知らずに落してしまうのである。 日差しがあって暑い中、熱いラーメンを食べる。


崩落地点や滑をいくつか通過すると、やっと出合いが見えてくる。 両方から鳴かれてきている砂利で、辺りは広くなっていて、一か所だけ1mほどの落ち込みがある。 そこに毛鉤を潜らせると、すぐに岩魚が咥えたので、ブンと竿を立てる。 橙色の岩魚が空中を飛んで、再び元の淵に落ちた。 黄色い、橙色の岩魚だったのに!


いよいよ沢に入っていく。 少し入って眺める光景は、とても淵があるような流れには見えない。 あまりに場所がないので、小さな小さな深場に毛鉤を落してみる。 一瞬にして毛鉤は流れるが、その一瞬に岩魚の姿が見えた。 そして、水面が盛り上がって帰っていった。 相当に油断していて、竿を上げたときには手応えはない。 咥えていなかったのだ!


ちょびっと滑が現われて、その上には土砂が溜まっている。 登っていっても、先にも同じ光景がある。 細い流れは広い土砂の谷を左右に曲がりながら落ちてくる。 所々に白い筋、落ち込みが見えているので、そこならいるかもしれない。 ならば、そこまで登ろう。 小さいけれども岩魚はいるのだ。

たまにしかない水なので、だいぶ徹底的に毛鉤をお見舞いする。 淵からは20cmを越えるものが出てきた。 おそらく縄張りとして守っている淵は、前後を砂利に囲まれているので、子孫繁栄のための伴侶は見つけられないかもしれない。 余計な心配をしてしまうほどの流れである。















Posted by tenkara1nen at 20:50│Comments(0)
│一之瀬川