2020年12月06日
大寺山散歩
2020年12月5日 兼ねてより気になっていた大寺山の仏舎利塔を観に行った。

釣りに山に行くときに奥多摩湖から見えるし、戻りに奥多摩周遊道路の駐車場からも見える仏舎利塔が、非常に気になっていた。 奥多摩の山には似つかわしくない真っ白な塔なのだ。 どう考えても新しい。 いつか行こうと考えていたものの、足が向かなかったのだが、今の私の足には丁度良いかと決める。

深山橋からの歩き開始である。 車を停めて陣屋の裏に回る。 昔のものと思われる湖畔の路を進むと、すぐに登山口の表示がある。 路はタイヤでできた階段で、見るからにきつそうに見え、真直ぐ旧道を進みたくなる。

林の中の階段を登っていくと、ちょっとだけ奥多摩湖が見えた。 休憩には早いぞ~

路は踏み跡が薄くなり、ただの急斜面となる。 雨が降ったらとても登られそうにない斜面にかかると、ロープが残っていた。 もしこれが下りなら、滑り合ちるに違いなく、その危険回避ためにロープがあるのだ。

植林が美しくなる。 路は相変わらず分かり難く、歩き難い。

僅かな紅葉が見える尾根になり、ちゃんと見ようと尾根の端に進む。 足元に気を付けようと見た斜面は、とんでもない場所で、すっきりと切れ落ちていた。 用心、用心!

自然林に近くなっていく。 石楠花も見え始めるが、左側は切れ落ちている。

尾根の石楠花トンネルをちょっとだけ下る。 きっと6月頃には美しい路になるだろう。 だけど、そのころは釣り三昧なのだ!?

この登りで一番の痩せた尾根になった。 わずかな距離で、それほど細くもないが気持ちが恐れている。 だが、よく見ると少し下がっていく踏み跡があるので、安心する。

落ち葉で路が消え、急登を進み、再び植林に入ると路が二つに分かれる。 一方は下り、もう一方は登っていく。 下るほうに景色の良さそうなところがあったので、近づいていく。 次第に足元がなくなっていくのが分かったので、崩れるかもしれない恐怖で、端まで行くことはできなかった。

ほとんど路が見えない斜面を登っていくと、急に真っ白い仏舎利塔が見えた。 当は思ったよりもずっと大きく、やっぱり真新しく見える。

工事中のような足場がある。 西側の階段はべこべ音がするので、足元は板張りかもしれない。 足場は何を補修するためのものか、ぐるっと回ったが不明である。

奥多摩湖から見えるので、さぞや景色がいいのではないかと考えていたが、たった一か所の隙間しか展望はなかった。 周りは木々に囲まれているので、この塔が見た目よりも高いということだろう。 ベンチに荷物を下ろして、ゆっくり茶を飲み、一服してから小菅村へ向かう。

ここは都県境で、奥多摩町、小菅村と丹波山村の行政界でもある。 下りは都県境を下っていこうと思っていたが、なんとしたことか地図を忘れていた。 仕方がないので、参道と思われる道を下っていく。 小菅村のハイキングで紹介されている道である。 村道に出ると小さな小森神社が見える。 杉の木は幹回りがありそうだ。

大成の家が見えると祠や道祖神が沢山ある。 中には擁壁に埋め込まれているものもある。 以前の場所が崩落しても、同じ場所を選んだのだろう。

金風呂が見えた。 下から見ると道などとても作れそうにない急斜面に道があり、真っ直ぐ下りればすぐのところを西へ東へ下りていく。

国道に下りてきた。 ここからは狭い国道を歩くだけである。 ついこの間まで、隠れ家のように使われていた多摩川荘も、今は荒れ放題である。 spriteの文字が懐かしい。

多摩湖の岸に残る紅葉を見ながら車に戻る。 今日は大寺山に登って仏舎利塔を確認、思ったよりも大きいのに驚いた。 あの大きさなら、相当遠くからでも見えるだろうと感じた。 まぁ、往復することを考えながら、大寺山の尾根路は道順を考えなければならない。


















Posted by tenkara1nen at 18:00│Comments(0)
│山歩き