2019年12月16日
もう登らないぞ!六ツ石山
2019年12月14日 奥多摩三大急登と云われる、水根から六ツ石山への路を登った。 もう二度とこの路からは登らないぞ!

昨日は用事を忘れていて失敗した。 そのせいとは云わないが、飲んでしまって、今日は起きることができなかった。 何となく、予定通りいかないだろうと思いながら、奥多摩湖の駐車場に車を停める。 車を降りて深呼吸、そして登りの水根の集落を見上げ、下りてくる予定の熱海方面へ眼をやる。 時間を見ると9時前で、大量の登山者がバスから吐き出されていくのを見ながら、どこに向かうのだろうかなどと考える。 私は、下りてくる時の予定変更を考えて、駐車位置も一段下の水根に変更する。


気温2℃、駐車場は寒い。 辺りの地図を見ると、むかし道が通行止めになっていることが分かる。 ここにも10月の雨の猛威が見られる。 そういえば、日原への道も崩落しているので、通られても私には無理だが、北側に下りることはできないのだ。 水根沢に沿った急坂を登っていく。 (8時50分) 後ろを見ると御前山が見えている。 時々振り向きながら、沢を覗き込みながら登っていくと、やっぱり日原側に下りるなと書かれた看板があった。 まだ復旧していないのだ。


集落の中を登っていくとダムが見えてきて、爽快な気分にもなる。 ただ、駐車場にいる時から聞こえているヘリコプターの爆音が、一段と大きく聞こえ、その姿も見えてきたのが気になる。 上流からダムへ何かを運んでいるようである。 ずっと往復しているように非常に気になったが、あまり見ていてもしょうがない。 人の家に入るような道を登って、先を急ぐ。 民家を過ぎると、すぐに水道施設があり、その先がやっと林になる。 くたびれた。



植林の中を進むと、産土神社というところがある。 無事を祈って手をお合わせ、由来を読むと「山の神」を祀ってあるようだ。 山道に戻って登り続ける。 なんて路だ! 路はさっきから登っているのだが、一向に緩くならない。 それどころか、だんだんと壁に見えてきて、いくら歩いても高度を上げられない。 足が、歩幅が極端に狭いのである。 道標を見て地図で確認する。 それは、先がまだまだ長いことを確認できただけで、急に力が抜けてしまう。 気合を入れろ!


心臓が飛び出すのではないかと思うくらい頑張って、やっと風の神土と思われる尾根に乗った。 地図には記載があるが、この祠には何も案内はないので定かではない。 ここからはゆっくり上るのかと先を見ると、やっぱり急な尾根が待っている。 ここでも手を合わせ、気合を入れて再び登り始める。 もうやめようと何度思っただろうか。 何度も気合を入れなおしているうちに、植林から自然林が見えるようになり、尾根らしき稜線も見えてきた。 あそこまで!



だんだんと傾斜は緩くなり、これまでに比べたら平らに思える。 そんな路でも足が前へ進まない。 へとへとどころではない! やっと尾根に着いたのだ。 地図ではトオノクボというところであるが、標にその名前は見えない。 大休止、休憩だ!休憩! リュックを下ろして一服する。 11時5分、標準時間から15分遅いだけなのは、少々頑張り過ぎている。 座っている尾根は、上も下も防火帯になっているように開けており、落ち葉のじゅうたんが綺麗である。 名前は榛ノ木尾根(ハンノキオネと読むのだろうか)というところのようだが、どれがその名の木かは分からない。


さてと、ずっと先が見える落ち葉の路を登る。 少し登るとまた平らなところへ出る。 あっちこっちと見ていると、木の枝に木札がかかっていた。 扇ッ平と書かれており、その最後に「ぴら」とある。 オオギッピラとでも読めというのだろか。 わずかな平らな地を距離をゆっくり進む。 そしてまた登っていく。 いい加減にしてくれよ~ 六ツ石山はまだか~ と、ここでウソやイカルの群れが現われて、疲れが取れていく。 少しの時間、野鳥を追いながら登っていく。 後ろを向くと、御岳山が見え、もう少し上で大岳山、その上で御前山は次々見える。




なんだか頂上のような雰囲気が見えてきた。
おぉ~ 頂上だ!
六ツ石山だ!
だれもいない。
いや~疲れた~


到着は12時ちょうど、3時間10分かかったことになる。 やっぱり頑張り過ぎている。 さてと辺りを見回す。 展望は思ったよりもなく、大菩薩嶺の方向しかなかった。 途中富士山が木々の隙間から見えていたので、少しだけ期待したのだが、やっぱり隙間からしか見えない。 ゆっくり休まなければと、風を避けられる場所で昼食である。 準備をしていると、水根から、石尾根から続々と登山者が登ってくる。 予定では水根沢方面へ下る予定であったが、今の足の状態からは短い時間を選択した方が良さそうに思えて、登ってきた路を下ることにする。 これが大失敗!


急坂を下るのは、膝にも悪く、ひっくり返りそうになって下る。 登る時間と大差ない時間で下り、今にも足が攣りそうになって車のドアに手がかかった。 もう二度と、水根から六つ石山、そしてその逆も使わない。 二度と、絶対に、死んでも使わない!!




















おぉ~ 頂上だ!
六ツ石山だ!
だれもいない。
いや~疲れた~





Posted by tenkara1nen at 23:00│Comments(0)
│山歩き