2019年08月06日
どうだ!尺岩魚釣ったど!
2019年8月4日 先日山道を登っていくのを躊躇した流れに入る。 村民に「ここに魚はいないよ」と言われたが、尺岩魚を捕まえた。 どうだ!

諦めようと、ちょっとよそ見した隙に、ぐんとラインが引き込まれていた。 慌てて竿を立てると、さらにぐんぐん引き込まれていく。 いかん このままでは淵の奥に引き込まれる。 白泡の下には石(倒木?)があり、以前引っかかった経験があるのだ。 力いっぱいに引き返していくも、なかなか上がってこない。 さらに力を込めて引き寄せる。 見えた! おおっ、なんかおかしいぞ。 さらに戦いは続き、やっと収容すると、毛鉤はエラブタに近いところに刺さっていた。 納得。

大きさは、期待通りに尺を超えている。 31cmの岩魚である。 白い斑点も橙色の斑点もほとんど見えない状態で、全体的に黄色味がかった素晴らしい色艶である。 村人の言葉に、「どうだ!」と鼻が伸び、笑いが止まらない(これは嘘)。 じっくり見ると、おなかが少々膨れているので、夏のかき入れ時なのかもしれない。 なかなか解放できなかったが、この秋の再会を約束して放つ。 片思いである。
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先日山道を登っていこうと思って諦めてしまった小菅川の沢に向かった。 昨日の一ノ瀬との標高差なのか、結構暖かい。 それでも21℃で、街に比べたら7℃以上も涼しい。 しかもいい天気なのだ。 椅子を出して、プラプラしていると、軽トラックで村民がやってきた。 窓から顔を出して「釣りかい?」と話しかけてきた。 「ここには魚はいないよ」「本川ならいる」と、しつこく迫ってくるが、滝の上に期待していることを伝え、別れる。


今日は登山道に入ってすぐの流れにちょっかいは出さない。 横目でちらちらと流れを見ながら木橋を渡り、斜面の道を登っていく。 すぐに沢に下りる仕事路があるが、そこには看板が目新しい。 作業施工中とあり、この上の歩道(巡視路)整備をしているようである。 ということは、やっぱりこの辺りを釣り人が徘徊しているので、落石等に注意するよう呼びかけているのだ。

果たして、登山道から巡視路に入ると、登山道ではないかと見違えるほどの整備である。 先ほどの看板といい、この道といい、大菩薩峠を目指す登山者には迷いが生じそうである。 注意 5分程度登って汗をかくと、いよいよ滝の上を目指して、ざらざらの斜面を下る。 獣道を下りていると、地面が動いた。 わっと思いっきり足を踏ん張ったものだから、ずるっと足が滑り、思わず斜面に手を突っ込んだ。 蛇である。 用心!

流れに降り立つと、小さな二つの有望な淵がある。 どちらも日当たりがよく、白泡以外はそこまで光が届いている。 時間的に遅かったと思いながらも竿を振る。 その通り、まるで反応はなく、二つともさっさと過ぎていく。 次は、水の少ない暗い廊下である。 ここにも有望な淵があるのだが、私の振り込みたいところは、落ち込みができて白泡になっている。 毛鉤の落としどころがないと思いつつ毛鉤を振り込む。 そして、冒頭の話となる。 しっかり見ていなかったことが少々残念だが、結果オーライということである。


廊下を抜けると滝までは平場になる。 倒木が流れてきており、厚みのある流れになっている。 これならいるかもと思ったが、少々甘い考えであった。 1mもない落ち込みも有望なのだが、淵全体が白泡、しかも落ち込んだ水は石にぶつかり、白泡のまま盛り上がっている。 なすすべなく、端のほうにある石の下を狙ってみた。 ビクンと反応があったが掛けられず、もう一度挑戦して引き出した。 まったく、大きくない。 どうしても尺と比べてしまうのだ。


小さな落ち込みを従えた滝まで来て、下の淵を覗くと水が溢れ、少し濁っている感じである。 4mくらいの長さがありそうな淵は、毛鉤を見せられるような場所はなく、かといって潜らせるような流れでもない。 ぺちゃぺちゃと数回毛鉤を落として、滝を登る準備をする。 越えられる高さまで登り、帰りに使おうと思っている斜面を見ると大きな倒木があって下りられそうにない。 どうしよう。 後で考えようと、とりあえず先へ進んで、岩盤と砂の斜面を手をついて下る。


ここからは淵らしい淵はなくなり、水たまりの様な淵しかない。 そこに大きな岩魚がいるのかと、不安と期待の中、再び竿を伸ばす。 流れが合わさるところから小さな岩魚が出た。 よほど深くないと大物はいない。 50㎝程の高さの倒木で堰き止められた落ち込みがある。 左奥の落ちる水が途切れるところに毛鉤を落とす。 思うところに落ちるまで数回かかり、その最後にパシャッと出てきた。 この流れではいいほうの22cmの岩魚である。


しばらく歩いても、残っている小さな淵は白泡だらけ、希望のあった流れには石が流れ込み、毛鉤を落とそうという気にならない。 でも釣りなので、一応形だけでも(心では希望をもって)毛鉤を振り込んでいく。 続けて21cmの岩魚が出た後は、15~18㎝のものばかりである。 15cm程度の岩魚は、流れから出てくることが多く、18cm程度のものは落ち込み脇の白泡近くが多かった。 とすると、もっと大きな岩魚は淵の奥にいるのだ。 まぁしかし、そんな大きさの淵ではないので、この辺りが限界なのだろう。


ぱたりと岩魚が出なくなった。 なんだかおかしい。 暫く休憩するかとお握りを出して、休憩しようとすると、なんと腰にぶら下げた麦茶がない。 水分なしでお握りを頬張り、よっぽど沢の水を飲もうかと思ったが止める。 これで、先にある1mほどの落ち込みまでと決めざるを得なかった。 実は、最初から「ここまで」と思っていたので、好都合なのだ。


落ち込みまでやってきて、淵に倒木が刺さり、砂利が淵を狭くしている。 こんな光景を見ると、この上がどう変化しているか確かめたくなる。 しかし、今は水がない。 一服しながら、暫く上流を見ていた。 よ~し、ここで終了だ! やっと決心する。 まだ昼にもなっていないので、下りはゆるゆるに、どこで落としたか分からない麦茶を探しながら下る。 最後に飲んだ記憶の場所まで来ても見つからない。 諦める。

滝の上に両手を使って下りたとこは、滑り落ちずに横切ることができたが、滝に下り立つところは、倒木の下を潜ろうとしてずり落ちる。 まぁちょっとした擦り傷で済んでよかったと、最後に巡視路に上がる斜面を登って、安心する。 予定よりちょっと遅い午後1時に車に到着である。
最初に尺が出て、それ以降はだんだん小さくなって、折り返し辺りでは出てくることもなかった。 これはいったいどういうことだろうか、水量からするとそう可笑しい訳ではないが、はっきりしたことが言えないのが残念である。




















最初に尺が出て、それ以降はだんだん小さくなって、折り返し辺りでは出てくることもなかった。 これはいったいどういうことだろうか、水量からするとそう可笑しい訳ではないが、はっきりしたことが言えないのが残念である。
Posted by tenkara1nen at 22:30│Comments(0)
│小菅川