2019年05月02日
令和元年の最初は一之瀬川
令和元年皐月一日(2019/5/1) 天気は良くないようだが、いつものように釣りに行く。 今日こそは水が増えていることを期待し、大物が釣れることを願う。 でも、源流の一之瀬川だから・・・

天候はあまり良くないが、令和元年の初日ということで、どうしても釣りに行きたい。 記念になることをしないといけない、雨が降るかもしれないから海は見にいかないほうがよい、近場で軽く釣ってくるから、早めに戻ってきて奉仕活動をするから、いろいろと御託を並べ、条件を付けて、やっと車に乗り込む。

どこがいいだろうか。 実は、今日の計画はなかったのである。 とりあえず車には乗ったものの、行く場所が定まらなく、とりあえず小菅川がいいかな、くらいに考えて走っていた。 釣れないよなぁ、水は増えたかなぁ、白沢がいいかもしれない、でも気分良く釣りたいし、まだ今年行ってないテリトリィ(流れ)もあるし、考えているうちに丹波山村へ向かっていた。


今年行っていない場所、一之瀬川の本谷に向かった。 私の言う本谷は、水量の多い深い渓ではなく、一之瀬集落から作場平、その先の流れを刺す。 ここは山女の流れではあるが、1300mを超えれば岩魚も出てくるので、私には結構好ましいのだ。 今、人が住んでいるかどうかも分からない(一人の住人を見た)一之瀬集落の終点からの釣りにした。 ここまで来る間に、車が結構あった(キャンプ場の車はすごい)のはさすがに10連休である。


桜のまだ咲く集落に車を停めて釣り始める。 流れは狭く、浅い流れが釣頭いている。 底は白い砂で覆われて、脇の石の苔が気持ちよい。 山女がそこかしこから出てきそうな流れが、いっぱいあるのだが、そのどこからも山女は出てこない。 ならば岩魚のいる場所、石の下の岩魚を引き出すべく、流れと同時に石の下も狙って毛鉤を飛ばす。 で、最初に出てきたのは、石の横に沈ませたの岩魚である。 小さい、捕ってはいけない15cmである。


相変わらず同じような姿勢で釣り上るが、どうしても山女は出てこないで、岩魚しか出てこない。 その岩魚は、「これは!」というような引きのものはなく、皆すべて小さいものばかりである。 ついでに、毛鉤を落してすぐにチャプッと出てくるものも多くいたが、決して私毛鉤を咥え切れない。 これらは咥えるのが下手な山女で、さらに小さいものに違いない。 大きなものはいないのか。


山道が流れを渡り、ちょっと上流で再び渡ると、だんだんと高低差が出てくる。 相変わらずチャプチャプ出てくるが咥えない状態が続く中、毛鉤を落す前に口が出るのを見つけてしまった。 あれなら大丈夫だと、上手く上流から毛鉤を送り込むと、案の定反転する山女が見えた。 ピクッと竿を立てる硬くて強い引きが伝わる。 浅いので姿もすぐに見える。 ただ、寄せ方に問題があったのか、浅瀬を引きずるようにしていると、跳ねて逃走されてしまった。 最も悔しかった場面である。


低い滑の滝にやってくる。 思ったところからは全く反応がないので、悔し紛れに落ち込みからの激しい流れに毛鉤を乗せた。 ここは無理と思っていたものだから、一歩踏み出そうとすると、なんと強い流れから魚影が見えた。 慌てて足を戻して、再び同じ流れに毛鉤を落す。 二度、三度流して、やっと食らいつくように水面に姿を現した。 合わせぴったりで、非常に強い引きを楽しみながら、外れないかとびくびくしながら引き寄せる。 網に入ったのは、細いけれども24cmの山女である。 大満足の瞬間である。


最終堰堤を越えていくと、全面砂底の浅い流れである。 静かに近づくと、白い砂に黒い影が三つ四つ。 いきなり屈みこみ、おかしな格好を客観視しながら、さらに近づく。 そして、第一投で浅い流れの流心に毛鉤を落す。 するとジャブッと出たが、外れてしまい、その後はどの山女も相手にしてくれない。 その場は諦めて、彼らが逃げた流木へ流れ込む流れに乗せると、深場からふらりと現れて、パックリ咥えた。 これは異常に強い引きで、でかい!と思って引き寄せると、23cmの分厚い山女であった。 顔がほころびていく。

流れの最初、つまり下流側は岩魚ばっかり出てきて、最後、上流側は山女ばっかりが出てくる。 毛鉤の落としどころは、流れの脇、流心、石の裏、巻き返し、下流から上流まで同じところを狙っていたにもかかわらず、こんなことがあるのだ。 まぁしかし、他にもこんな流れがあるので、この辺りの標高、環境が岩魚と山女の境目なのだろう。 てなことを考えながら、ちょぼちょぼ山女を見ながら釣り上っていく。 ほどなく作場平から下りてくる路が、流れを渡る。

一息ついていると、ずいぶんと時間がかかっていることに気が付く。 早く帰ると云ってきたが、もう戻らないと、決して早い時間に帰ることができない。 目的の岩魚は少なかったが、大きな山女が結構見えたので、十分満足である。 私の毛鉤を咥えることのできるのは、大きめでないと駄目なのである。 大きめの山女はどこにいる、と考えながら車に戻る。


早く帰って、明日(5/2)の準備をしなければいけない。


















Posted by tenkara1nen at 21:45│Comments(0)
│一之瀬川
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