2017年05月08日
どうして釣れない!一之瀬川最上流
5月5日 先日、雨にたたられて、釣りを中断した一之瀬川の浅瀬に行ってきた。 こんなに釣れない場所だったか、おかしい。
昨日は釣り大会で、陽の光を浴び過ぎたためか(酒も飲んだが)、非常に疲れてしまい、予定の流れだった中川最上流をやめて、先日雨にたたられて中断した流れに決めた。 ここは高低差があまりなく、遡行が非常に楽なのである。 それと、中断したときは釣れなかったので、それが雨のせいだったのかどうかを確認するのも楽しみなのだ。
前回のこの流れは、水量がある上に雨になった。 結局ボウズのまま撤退したのである。 果して今日はどうだろうか。 8時を回っているのに気温は11℃である。 山桜も見頃の季節で、少し肌寒い。 白い胴に黒いハックル、鉤は3号、ラインは竿より短く3m、1mのハリスをつなぐ。 さぁ、目の前の流れからだ!
釣れない。 走られることも魚影もない。 よって、反応もない。 ちょっと記念撮影を、というか、なるべく自然に自撮りする。 竿は振っていても、この辺りでは釣れないのだ。 それにしても、なぜだろうか。 もともと魚の多いところではないが、以前大きな山女を釣った場所でも駄目だった。
昔の登山道だか仕事路だかが川を渡る。 橋のすぐ上流で川は曲がる。 そこに厚みを増す流れがある。 一番右側の石にぶつかる流れに毛鉤を落とす。 毛鉤が石にぶつかる寸前に、チャプッと渓流魚が出た。 と、思ったが咥えきれなかった。 そして、二度と出てこない。 山女に違いなく、しかも小さいのだ。
淵の回りが白い砂になっており、一か所深い流れ出しがある。 その流れに毛鉤を乗せると、パシャッと渓流魚が水面に口を出した。 またしても私の毛鉤を咥えきれない。 これも山女であろう。 もしかするとみんな小さいのかもしれない。 これで、渓流魚がいないわけではなく、小さいのしかいないと推量した。
釣りをするには、もう少し時間が必要な場所のようである。 石の向こう側で、ビクビク感だけが残り、毛鉤が戻ってくる。 淵から毛鉤が落ちる寸前で、パシャッと二度も出たが。 パシャッとは出ないが、浮いてくる姿を見るものの毛鉤は咥えない。 巻き返しでピクッと反応、岩魚かもしれない。 そしてまた渕尻の流れ出しで、毛鉤だと確認して、また潜る。 釣れない!
そして待望の一匹が出た。 大岩の手前が巻き返しになっている。 そこに毛鉤を巻き込ませる。 その寸前に魚影が見えた、と同時にラインが引き込まれたので、竿を立てる。 少々鈍い引きは岩魚のものである。 逃げられないように素早く取り込むと、20cmの岩魚であった。 ヒレの先が白くて橙色、とても綺麗だ。
岩魚を取り込んだ後は、再び遊ばれ続ける。 やっと二匹目の渓流魚山女を取り込むまでに6回も遊ばれているのである。 最初からだと12回もあるので、いい加減メモはしなくなった。 咥えるのが上手な岩魚を狙って石の下に毛鉤を流す。 ぴゅ~と引き込まれたので竿を立てると、小さな山女であった。 ここは岩魚でしょう?
作場平の駐車場が見えた辺りで、岩魚と山女が出てきてくれたが、やっぱり小さいものである。 どちらも17cmという大きさであるが、今日に限っては大物に見えてしまう。 さらに笠取山への登山道(遊歩道)と並行する流れに進む。 最初の出合いまで釣り上って、もっと小さい岩魚を取り込んで終了とした。 小さすぎて気の毒である。
陸へ上がると不思議な看板があった。 秩父多摩甲斐国立公園の中に、森林総合研究所が「工作物の新築」をするようなことが書かれている。 ここは登山道から離れているので、誰も見るはずもなく、しいて云えば釣り人ぐらいであろうか。 不思議だ!
考えていると、また白い看板が見えた。 少し上に自動撮影の器機が付けられている。 なかなか優秀そうで、三方向を同時に写すカメラのようである。 不用意に近づいたため、おそらく私の不審な動きが記録されたであろう。 ただ、昨年?の設置なので、稼働していないかもしれない。
最後に、作場平の駐車場は満杯で、林道の少しのスペースにまで車があった。 これだけ車があれば、釣り人もいたかもしれない。 ということで、ここに魚はいるが小さい、しかもプレッシャーを受けている魚である、毛鉤は繊細でないといけない、という結論である。 毛鉤は釣れない要因の一つとする。
Posted by tenkara1nen at 22:10│Comments(0)
│一之瀬川