2023年06月27日
釣りは難しいのだ
2023年6月23日 明日から車検と云うのに、後山川に釣りに行ってきた。 水量のある流れでの全く調子の出ない釣りであった。

明日から車検と云うことでフィットは二三日休暇となる。 せっかく天候もそれなりの土日なのに休みとは、その前に少々の天候でも釣りに行こう。 昨日は雨が降ったと思われるので、水量は相当に増えているはずで、本流筋は濁っているかもしれない。 それよりも、幅広いと釣りができないのである。 狭い後山川の片倉谷にいく。

どうしたことか、いつもは奥多摩湖で一人ぼっちになることはないのに、今日に限っては前後に車が見えない。 小留浦の駐車場に止めて猿を撮影していると、車数台が通過していったので、たまたま見えなかっただけで、雨上がりでも曇りでも山や釣りは不変なのだ。 ずいぶん時間を使ってしまった。

後山川の林道ゲートには車が位置だ遭った。 停めている位置から釣りと思われるが、ここを訪れる釣り人は山女を狙う人が多いので、きっと私とは重ならない。 勝手な瞑想を抱いて、実はドキドキしながら歩く。 山路(巡視路)は最近整備されとても歩きやすいが、雨上りは滑るので注意が必要である。


最初に見える桟橋に下りて釣りを始める。 橋の下を探ってから橋を渡り、少し下って改めて竿を振る。 先日来た時に走られ、外れ、落してしまった岩魚を再び狙うのだ。 しかし、水量がだいぶ増えているので、降り込めた場所が振り込めなくなっている。 走られたところや外した岩魚いるところからは、何の反応もない。 どうした!


一匹だけ出たところも今日は留守のようである。 再び桟橋に戻って上流を目指す。 まぁ、ゆるゆるなので目指すというものでもないが、取りあえず最終堰堤に毛鉤を落す。 しかし、前回同様に何の音さたもない。 余りに悔しいので、下ってきたときに再び毛鉤を落すと、今度は一匹だけジャブンと飛び出してくれた。 小さいけれど満足、満足。


堰堤の上から巡視路の桟橋までは、小さくても岩魚が良く出てくるのだが、今日はさっぱりなので少ししつこく攻めてみる。 初めて流れに岩魚の姿を認めたが、竿を振ろうとして逃げられてしまい、二度と出てこない。 流れの緩むところにある石の脇に何度となく毛鉤を落すと、「そこだ」というところに落ちたときに口が出てくるのが見えた。 外れてしまい、これまた二度と出てこない。

水量はあっても水面に静かな場所があれば望みがある。 緩い流れ出し近くに毛鉤を落すと、チャプッと水面が乱れた。 これは大きくはないだろうが、浮いた毛鉤ならもっとしっかり出るに違いないと思って、完璧に毛鉤を乾かして振り込む。 流れがほとんどないところにプカプカ浮いた毛鉤、「来るぞ来るぞ」と思っていると、実際チャプっと出た。 咥えていな~い!


巡視路が流れを渉るところでは、流れの横にある石に沿って流すと岩魚が浮いてきた。 咥えなかったが咥えそうな気がしたので、同じところを何度も流すがもう現れない。 まぁ小さい岩魚だったから諦めて、改めて白泡の切れ目辺りから流すと、一発で咥えた。 同じ岩魚かどうかは不明であるが、なんとも小さい岩魚である。


石で流れが水路のようになって曲がっているので、角にわずかに淀みがある。 20cmくらいしかなさそうな白泡のない場所に毛鉤を落そうと、何度も竿を振り、数回に一度上手く落ちる。 するとググッと反応があり咥えた。 しかしここは石の上で取り込めない。 下りられないので、切れるかは外れるかするのを覚悟で引っ張り上げるしかない。 「一二の三」、外れることも切れることもなかった。


淵からの流れは砂で埋まっている。 流れは、岩に沿って流れ石で曲げられている。 その曲がったところには淀みがあり、目の前である。 竿は降り難くくるっと毛鉤を飛ばせば、一回目でいきなり毛鉤に岩魚が飛びついた。 よく見えなかったが、ゆっくりと咥えたまま石に戻ろうとしているようだ。 シュンと竿を立てれば、岩魚はしっかりと毛鉤を咥えていた。


ずっと反応はなく釣れなくて、岩魚が出た場所は短く、再び反応が無くなる流れが続く。 これが何を意味するのか考えようとするが、頭が空回りして良く分からない。 いつもの滝にやってくると、前回よりも水量があることが分かる。 例によって滝つぼは荒れ狂い、私のテンカラでは対応できない。

今日はここまでと決めていたので、滝を見ながらランチとして休憩する。 一服すれば下るだけである。 フィットまで戻ると釣りに向かう人がいたので、話しかけると、林道終点まで行くという。 「もう午後1時を回っていますよ」と云えば、「一時間半の歩きですから」と云う。 「暗くなるまでに林道へ上がれば大丈夫」と歩き出した。 兵である。

いい場所では釣れなかったが、隙間では釣れたので、もしかしたらたった一台の車の持ち主が釣った後かもしれない。 そう思ってしまうほど釣れなかった。 それでも、「あの隙間!」というところで岩魚を見たのは良かった。




















Posted by tenkara1nen at 18:00│Comments(0)
│後山川