2023年04月24日
悔しい山女釣り
2023年4月22日 一之瀬川の流れを触りだけ釣った。 これで一応一之瀬川の行きたいところは見たことになる。 とても悔しい釣りとなった。
一之瀬川で行っておきたい、見ておきたいところはあと一か所である。 一之瀬川の最終民家(空き家?)から作場平までが残っているのだ。 ここは平場で遡行しやすく、危険な場所が少ないのである。 山女を相手にしなくていけないことが少々難なのだが、たまに岩魚も出てくるので、一応流れの様子を見ておかねばならない。 危険を避けたい気持ちも少しだけある。
作場平が恐ろしいことになっている。 駐車できる空間がないのである。 私の後ろに追ってきていた三台には気の毒だが、ゆっくり進みながらスペースを探せば、30台以上の車があるのだ。 他の流れに回ろうかとも思ったが、以前もそうやって機会を失った(釣りができないパンク)ので、少し下ったところにある臨時駐車場に停める。 準備後、すぐ横の本谷を渉って登山道で下っていく。
最終堰堤下に魚影が見えている。 先ずはその魚影を浮かせようと毛鉤を白泡から流す。 しかし、なかなか浮いてこないし、動いているようには見えない。 どうしようかと考えて、もう少し毛鉤が沈まないかと何度も振り込む。 無理かもしれないと思ったとき、魚影がいきなりくねくねして白い腹が見えた。 毛鉤を外しているのである。 慌てて竿を立てるが、私の反応はもう遅い。 大きかったのに~
路に戻って堰堤上に出る。 山女は、岩魚のように毛鉤が見えれば頑張ることはなく、目の前に流れてこないと咥えないことが多い。 しかも、毛鉤に違和感を感じればすぐ放し、咥えたとしても逃げることはなくその場にじっとしているので、その状態を見抜くのが私には難しい。 だいたい気付いた時には遅いのである。
最初に出てきたのは19cmの山女である。 山女は流れに出ているようなので、そんな流れに毛鉤を落す。 すると、見えなかった魚影がスッと現れて、毛鉤に食いついたと思った。 躊躇なく竿を立てれば、ビクビクンと竿が震え、山女が流れから出てきたのである。 山女は19cmしかないので、浮いてくれば一気に引き抜けるのである。
橋の下には流れてきた落葉松の枝で一部堰き止められて、流れ出しにある大石で深場ができている。 その石に沿って流せば山女が出てくるに違いないと、慎重に竿を振る。 二度目に思ったところを流れ、毛鉤が止まったので軽く合わせると、強い引きが伝わってきた。 大きいと思って引き寄せると、逆に下流へ向かってきて、枝に絡まってしまう。 大急ぎで網を出して近付き、掴もうとしたときに外れてしまう。 側線あたりが橙色の大物だった。 これは釣り人の話じゃないのだ!
作場平までが計画であったが、出てくる山女が少ないし、最終堰堤から釣ってしまったので、時間がたっぷりあるのだ。 このまま上流へ行くか、もう一度登山道で下って釣り上るか、ちょっとだけ考えたがその必要はない。 目の前に流れがあるのだから、性格上その流れを捨てることはできないのだ。 そのまま釣り上る。
一度釣った流れではあるが、何度でも釣りは楽しいのである。 しかし、バンバン外れてしまい、たまに見る山女は大きくない。 橋から先で顔を見たのは5匹の山女で、17cmくらいの山女でもちょっとだけ楽しいが、外れた山女の方がきっと大きく、網に収容できなかったことが悔しい。 外れた山女が悔しくて、釣りの終了が宣言できない。
いた! いたいた、魚影が見える。 2mほどの落込みからの流れ、その少し横で揺れているのが見えたのだ。 ただ、底に張り付いているように見えるので、浮いてくるかどうかが問題である。 二度水面直下を流すのだが、一向に動く気配がない。 山女か? 沈める努力をしてやっと思うように流れたとき、魚影が揺れたのでピッと竿を立てるとギュギュッと曲がった。 岩魚だ! 重い引きを楽しんで取り込むと、24cmの綺麗な岩魚である。
最初に山女に逃げられ、終了予定地では目の前で大物に逃げられて、非常に口惜しかったのだが、今八寸の岩魚が出て終了を決めることができる。 それでも悔しさは残るものの、私に山女は難しいと納得するしかない。 終了である。
Posted by tenkara1nen at 18:00│Comments(0)
│一之瀬川