2022年10月25日
ちょっとだけよと奈良倉山
2022年10月23日 腰が痛いが緩い山歩きならできそうなので、紅葉には早い奈良倉山を散歩した。

笠取山へ行ったのが良くなかったようで、腰が痛くてたまらない。 昨日は天気が悪いこともあって、一日静養していたのだがなかなか治らない。 今日も朝起きるとやっぱり腰がいたのだが、少し良くなったような気がしている。 空を見上げれば青空が見え、うずうずしてくるのが分かる。 あまり歩かなければいいと思って松姫峠から奈良倉山の散歩に出る。

とっても気持ちの良い天気の中をドライブするのは楽しい。 その分気温はだんだん下がって10℃を割り込むのだが、青空がそれを感じさせない。 窓は全開なのである。 松姫峠に向かう村道に入ると、ところどころから山並みが見える。 鹿倉山の稜線が見えている。

村道は紅葉の見頃にはとても美しいが、今日はその美しさが全くないまま、松姫峠に到着する。 車は既に三台あり、一台はここで寝たようで、いろんなものが転がっている。 小菅村の看板の下に車を停めて、頭が見える富士山を眺める。 この辺りの山からはどこからも見えるが、裾野が見えるは奈良倉山あたりだけである。

準備して登山道(山道)に乗って、いくらあたりを見ても紅葉には程遠い。 ならば林道を歩こうかとも思ったものの、戻りに使うことにして往きは山路を選ぶ。 昨年もあったかどうかわからない倒木が路を塞ぐ。 日の当たらない暗い林をいく。

一旦稜線に出るとそこは林道であり、山路はすぐに丘を巻くように北へ向かう。 しかしここからは林道を進み先ず富士山を観るのである。 稜線の南北は持ち主が明らかに違う景色になる。 北側は主に広葉樹の森で、南側は針葉樹の林となるのだ。

もうすぐ紅葉になりそうな木もあってじっくり見たくなるが、やっぱり富士山だと思い直して先を急ぐ。

富士山が見えた。 この時期のこの時間、富士山は雪を被っていない限り黒一色にしか見えない。 何の音も聞こえない静けさの中、しばらく眺める。 富士山はどうしたことか、いくら見続けても飽きないのである。 十分元気を貰う。

大峰、雁ヶ腹摺山や大峠への尾根は何という名前なのだろうか。 ここから見ると長峰はずっと低いので、国道から登られるだろうか。 今季は行ってみようか、なんて考えながら再び富士山を眺める。 この上にある山頂を目指す。

山頂1,349mは、大月市により秀麗富嶽十二景五番山頂とされている。 しかし、その山頂(三角点)は林の中にあり、景色は見えない。 秀麗富嶽十二景の案内板と山頂と展望所は、もう少し近い方がいいと思うのだが・・・

案内板からは見えなくても、天望所(展望所じゃない!)と書かれた場所があり、富士山が良く見えるのである。 そこには丸太が置かれてベンチのようで、休憩するには丁度いいのだが、座ってしまうと富士山はよく見えない。 私は山頂よりも、さっきの林道から見る富士山が好きなのだ。




山頂から論道までの僅かな自然林(?)をよく見ながら、紅葉らしきものに近づいて眺める。 山頂に近い方が多いのだが、これは標高があるせいだろうか。 来るときに使わなかった路を使いながら戻れば黄色い黄葉もある。 紅葉にはまだ時間がかかりそうだ。

鶴峠と山頂の高低差は100mほどしかないので、紅葉に差が生まれるほどではない。 もっと色が鮮やかになり、青空に映える時を待って、また来るしかないだろう。

鶴峠に戻ってくると、車の唸る音が聞こえてくる。 エンジン音の動きが遅いので、バスだと思い見ていると、案の定路線バスがやってくる。 それも普通の大きさのバスで、ここまで上がってくるとは驚きである。 神業の運転手が「回転が大変なんですよ」といい、世間話をする。 ここでバスには乗れない。

下りの数か所で、登りでは見なかった三頭山を眺め、今年はどこから登ろうかと夢を見る。 山は遠くから見れば、何となく甲斐と武蔵の国境たる所以がわかる。 美しい山である。


下りの村道で以前から気になっていた広場を散策する。 小菅村にこれほど広い場所が残っているとは驚きで、コンクリートの土台が残っている。 一番奥には、荒れてはいるが神社も残っているので、以前は結構賑やかだったかもしれない。 神社の名前は見当たらないが、何かの地図で見た浅間神社なのだろうか?

腰の痛さは忘れていたが、道の駅に立ち寄って歩き出すと思い出してしまった。 予定は変更して、帰宅する。 暫く大人しく安静にしていた方がいいだろうか。 これから紅葉の見頃がやってくるのだから。




















Posted by tenkara1nen at 18:00│Comments(0)
│山歩き