2022年05月12日
小菅川の色よい岩魚
2022年5月11日 小菅川に釣りに行く。 最上流部にはいかれなかったが、それが良かった。 出てきたのがヤマトイワナかもしれないのだ。

今日の天気は悪くなると天気予報が云っていたが、今日になって雨は降らないといっせいに修正した。 「ん~、困ったもんだ!」 今日は時間があるのに止めておこうと思っていたのに、「晴れになる、高気圧が思ったより強い」、テレビは勝手なことを云う。 やっぱり、天気予報は自分に都合の良いものを選ぶ必要があるのだ。


テレビを見ながら、ぐずぐず珈琲を飲んでいたので、出発は遅くなった。 小菅村に着いてからは前に車はないが、源流部には結構車がある。 最悪は林道に入ってから前をいく車が見えたことである。 どこまで行くのだろうとじっと付いていくと終点まで行ってしまった。 そこにはもう一台車があった。

フライマンと釣りの話をして、ニコニコしながら下流へ行くと言って別れ、私は大菩薩峠登山口にフィットを停める。 今季初めての沢は私にはきついので、少々躊躇するものの、目的の場所を諦めたのでしょうがないのである。 この沢は四分割されるので、どこまで行くかは銚子市大となる。 最も重要視するのは時間であるが。


冬場は林道からも見える滝までが最初の釣り場であるが、なんと五匹の岩魚が出てきた。 しかしその岩魚たちは12~15cmであって、釣ってはいけないのである。 すぐに竿をたたんで、登山道から仕事路に入って、滝の上への斜面をずり落ちるように下る。 さぁて、この流れはどうだろうか。


流れの様子は同じでも、淵の位置やその様子はまるで違っている。 でも新しい景色は岩魚の棲家をいくつか作っているので、きっと岩魚はいるに違いないと思い竿を振る。 確かに林道に近いところよりも大きめの岩魚が出てくる。 林道近くは、このGWで多くの釣り人が入って、育った岩魚はいなくなっているのだ。


流れは相当激しかったようで、大きな岩が無くなっていたりズレたりしている。 大きな石の横にある小さな淵の小さな淀みに毛鉤を落すと、姿は見えなかったがいきなり引き込まれた。 どうせ小さいと思っていたがなかなか上がってこないので、急に慎重になりドキドキし始める。 外れる不安の中、網に収容できたのは大きな岩魚であった。



岩魚の姿は美しく斑点が小さいのでヤマトイワナかもしれない。 尺まで生き延びれば斑点なしの緑色岩魚になるに違いない。 そうなるまでは毛鉤に十分注意し、抜かれることのないように頑張って欲しい。 元いた場所に名残惜しくも放す。 この流れの岩魚が小菅川の他とは違って見えるのは、杣人が最初に持ってきた岩魚が違うのだろうか。


再び滝が立ちはだかる。 この滝を巻くのは危険で、巻いたとしても戻ってくるのが難しい。 上流の仕事路まで行くか、危険を覚悟で戻ってくるかである。 滝を巻くときに、下っていかれるのかを確認し、滝の上に立ってからは再び登れる斜面を検索しておく。 落ちるように下った場所は登れないのだ。


どうするか悶々としながら毛鉤を落すと、「がぼっ」という音とともに毛鉤が消えた。 「ふん」 竿を立てると合わせ切れである。 ハリスを見るとガサガサになっているので当然のことである。 ハリスを交換し、毛鉤を新たにする。 岩魚のいそうな場所が少ない山葵田跡なので、もったいないことをしてしまった。 この後二回もあった!


私の通らずの下にはいい感じの場所がある。 幸いなことに山葵田の石垣があり、その下が開いているので岩魚はそこにいる。 しかし何度流しても岩魚は出てこない。 そこで二本の落ち込みの間に毛鉤を落し、ピッピと誘ってみる。 グ~と引き込まれ、心地よい引きが伝わる。 色の良い24cmの岩魚が網に入った。



通らずを見ながら食事する。 ここは両岸が立っていて淵が割と深いので、1mほどの落ち込みでも越えるのが難しいのだ。 左岸を登る手もあるが、登りと下りはガレ場で、新たな石も落ちている。 先へ行くか戻るか? 随分長い休憩を取っても思案は続く。 一旦通らずを越えようとして戻り、ガレ場を登ろうとして止める。

結局終了することにする。 滝の下りが問題だが、これが一番いいのだと自分を説得する。 最上流部にはいかれなかったが、美しい岩魚を見られていい釣りだった。























Posted by tenkara1nen at 16:00│Comments(0)
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