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2021年10月24日

 ぎりぎり歩いた小金沢山

 2021年10月23日 小菅大菩薩から小金沢山までの路をやっと歩いた。 路が歩きにくく、登って下りての繰り返しは堪えた。

小金沢山の頂に立つ
 兼ねてより大菩薩峠側から小金沢山への路を歩きたいと考えていた。 特に狼平を歩きたく、そして小金沢山からの富士山を堪能するのである。 石丸峠の南の分岐まで、どこから登るかが課題で、小菅村から牛ノ寝を通って、大菩薩湖から直接、大菩薩嶺に登ってから回る、いろいろ考えた。

 小菅村から登るには、高低差約1,000mを登らなければならず、距離もだいぶ長くなるのでとても歩けそうにない。 大菩薩湖から直接登るには、石丸峠までの急で歩きにくい斜面をスタスタと登らなければならず、その後も上りは続くので、休む場所がない。

 結局、距離は長いが稜線を歩いた方が疲れが最初だけと云うことで、大菩薩に登ってから回ることにした。 直接大菩薩峠に登れば、もっと楽になるが、力を貰える富士山の遠望があまりないので、やっぱり雷岩経由が良い。 登山口が遠いので、できるだけ早く家を出ることにした。

奥多摩湖の朝焼け
 真っ暗な中出発した。 奥多摩湖を通過したのは日の出のすぐ後であった。

国道から見る富士山、ほんのり赤い?
 甲府盆地から上ってくる新しい道からは富士山の眺めが素晴らしい。 峠から見るよりも開けているので、素晴らしい眺めである。

紅葉にはまだだ速い、気温1℃なのに
 家を出たときは8℃、柳沢峠では3℃、そして上日川峠に着いた時は1℃であった。 時刻は七時過ぎで、駐車場が満車に近かった。 準備して登山口にくると、来る車は大菩薩湖の駐車場に回されていた。 ぎりぎりだった。 木々に光が当たり始める路を歩いていく。 前も後も登山者である。

唐松尾根の陽だまり、休憩に良い
 福ちゃん荘からは唐松尾根に向かう。 私にはきつい坂を登っていき、明かりが届くちょっとした水平の路が皆のいこいの場である。 とはいっても寒すぎる!

唐松尾根の紅葉、これ一本だけが赤かった
 紅葉にはまだ早い。 丁度いいと思っていたが、ほとんどないのである。

登山道は凍っている、ん?霜か
 最後の斜面を登り始めると、路に霜が降りていて、いや岩場は昨日の雨が凍っており危ない。

振り向くと素晴らしい富士山が見える
 はぁはぁ、急斜面はきつい。 振り向くと富士山が見えた。 所々で皆が振り返っているのである。

登ってきた尾根、大菩薩湖、そして富士山
 登るたびに富士山はよく見えるようになり、視界は開けて絶景となっていく。

雷岩の手前で自撮り、逆光がうまく写せない
 登っている途中、もう少しで雷岩というところで記念撮影。 登山者の合間を縫って自撮りするのは難しいのだ。

雷岩からの富士山、素晴らしい展望である
 鼻水ズルズルで、やっとのことで雷岩に上がった。 一時間半もかかって、相当な疲れが蓄積している。 風があって汗をかいた体には堪える。 でも、この美しい富士山を眺めて、さぁ大菩薩嶺へ。

大菩薩れに登るところにあった紅葉、真っ赤だった
 光の当たる紅葉が一本だけあった。

大菩薩嶺山頂に人はいないので自撮りする
 大菩薩嶺の山頂に人はいない。 おかしいと思っていると、続々と列を成して登山者が到着する。 聞こえてくる声は、「ここが山頂?」、皆あまりうれしそうではない。 喧しくなりそうだったので、早々に雷岩に戻る。

赤い紅葉は珍しいので、下りでも写す
 たった一本の紅葉を太陽に透かして見る。

大菩薩嶺から戻った雷岩は雲の中、往く手も危ない
 雷岩に戻ると、辺りは真っ白であった。 丁度このとんがりに向けて雲が上がってきているようであった。 これから向かう大菩薩峠は、辛うじて雲が切れている。

さっきいたところは雲の中、尾根には座り込む人も多い
 雲は切れていても、南の空は真っ白で、富士山や下界は全く見えない。 富士山が見えず風も強いのに、稜線上は座り込む人が多い。

雲は無くなってきたが、風が強くて寒い
 今の大菩薩峠が見えた。 あそこで風対策をするか!

尾根の東側はいい天気である
 岩場に立って東を眺める。

小菅村や奥多摩三山が見える
 岩場からは、小菅村の中心、奥多摩三山(大岳山、御前山、三頭山)が見えて、気分爽快である。

大菩薩峠、引切り無しに記念撮影が続くので諦める
 大菩薩峠。 人が多すぎて自撮り不可能。 記念写真は諦めて、風対策して熊沢山へ。

熊沢山、道標はあるが山頂ではない
 雲はだんだんなくなって、南側も見える。 熊沢山の山頂は路がないので諦めて、道標だけである。 山の名前は昔と違うかもしれない興味が湧く。

石丸峠、20人余りの登山者の列がいく
 石丸峠には二十人ほどの登山者が列を成している。 後にこの集団の中に立つことになる。

石磨羅があったと思われる場所、小菅大菩薩かも
 石丸峠のサークルストーン? ここに石磨羅があったのだろうか。 小菅大菩薩社はここにあったのだろうか。 遠くを見て想像する。

石丸峠からの路にあった赤い紅葉
 天狗棚山への登りにある紅葉はこの一本だけである。

天狗棚山
 天狗棚山。 昔は「山」はついていなかったかもしれない。

狼平と小金沢山
 これから進む小金沢山の全景。 短い登りに見えるが、これがなかなか長い道程なのだ。

二つ目の天狗棚(山)標
 古い標が少し離れてあった。 「山」の字が消えている。 誰かが消したのかもしれない!

カメラを置いて走って下るところを山ガールに見られる
 ど~んと構える小金沢山と手前の狼平を背景に、気持ちいい~ 山ガールがやってきて、私の方を見ながら狼平に下っていった。

随分歩いたな~、戻れるだろうか
 振り返って歩いてきた山を眺める。 見えてしまうと、思えば遠くへ来たもんだ~、と頭に浮かぶ。

狼平、大木の影が寒い
 狼平の標には一本の大木がある。 休むには丁度良いが路からは外れている。 何故? 山ガール五人のうち一人だけがわずかにある林に向かって、それを見ながら抜き去る。

ちょっとしかない紅葉
 小金沢山への最後の登りは、登っては小さく上下して、しかも岩場で歩きにくい。 どこまで続くのかという路は、二年くらい前に崩れたのだろうか。 分かり難いこともあって、時間の感覚が麻痺してしまう。 そこにあった紅葉である。

小金沢山頂が近づいてきた路
 何度も山頂に騙されて、やっと最後の登りに向かう。

秀麗富嶽十二景の標、小金沢山
 五時間もかけて登ってきた小金沢山は、大月市の秀麗富嶽十二景の一つなのである。 山頂は到着前から喧しさが分かる。 山頂に立つと、案の定石丸峠で見た二十人の集団がいた。 元気なおばさんが多いことので、喧しさは当然ともいえるのだ。 静かになるのを待つ二度目の山頂である。

カメラが違うと風景も変わる、小金沢山からの富士山
 小金沢山から見る富士山。

逆光で、富士山小さく、上手く写せない
 山頂での記念撮影、逆光そして小さな富士山をどうやって写せばいいのだろうか。 夫婦で来ていた登山者も、「駄目だ!」と云って私を見た。 「難しいですね」とちょっとだけ話をする。

天狗棚山よりも近く見える小金沢山から東の風景
 左から、どっしりと御前山、特徴のある大岳山、手前に三頭山、奥には都心の一部が見えている。 登るのに四苦八苦する山も、ここから見れば皆低い。 そして平野が近いこともよく分かる。

ナナカマドであろうか、山頂の赤
 ナナカマドであろうか、小金沢山頂にあった赤である。 のんびりとしていると狼平で抜かれて抜いた山ガールがやってきた。 登り始めて五時間を過ぎているので、早く戻らないといけない。 と云うことで下ることにした。

林の中を下る
 下りは人が少なくなるので、楽な場所を楽しみながら下る。

石丸峠からの下りに見た紅葉
 石丸峠から大菩薩湖へ下るのだが、最初はいいのだが、終わりは路が急になるので膝にくる。 途中の紅葉はやっぱり早いが、膝のためにも休み休み、紅葉を探しながら下っていく。

岩魚がいてもおかしくない流れ、竿を出したいね~
 いや~どうしようと思うくらい足が危ない。 両手を使って下らなければならないところもあり、非常に危ない。 足の裏まで痛くなってくると、やっと林道に下り、更にきつい路を真っ直ぐに下っていく。 どうしよう、どうしようと気弱になって、待望のバス通りに辿り着く。
 ここからは三四十分で急な路はない。 少し休んでいるとバスがやってきたので、思わずの廊下とも思ったが、最後まで磁力でと見過ごす。 しばらく歩くと岩魚がいるかもしれない流れを渡り、やっと上日川峠に戻る。

朝見た国道からの富士山を夕方にも見る
 戻ってきたのは出発して八時間後であった。 日は傾き、辺りはもう暗い。 車で家に戻るときに、往きで見た国道からの富士山をもう一度見て、「今日は成功だったか」と自問する。 柳沢峠を奥多摩に向かって下っていく。





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