2021年10月20日
癒しのリンドウ
きっとなんとかリンドウと云うはずだろうが、私にはただのリンドウであった。

へとへと、へなへな、グダグダになっている。 今から目的の山に向かおうとしているのに、稜線までの急坂、と云うか長い坂が簡単ではない。 登り切って知ったのだが、この坂は、標識を信じるなら900mもあったのである。 その最初で疲れてしまったのである。 そして休もうとした足元にリンドウを見た。

登山道の脇に一輪だけが咲いていたのだ、 周りは枯草の草原のようになっているが、急な斜面であり、あまりリンドウが咲く感じではない。 その斜面に他のリンドウはいないのかと検索してみたが、リンドウはおろか色の異なる花は全く見えない。 たった一輪で、相当に寂しいことだろうと、私の山歩きと重なってくる。


見ているうちに美しくていじらしく、力が湧いてくるように感じる? 斜面を眺め再び歩き出す。 癒しのリンドウに感謝だ。

古礼山を諦めて下ってくるときにも林道を見た。 往きには正式な路ではない路を通り、還りにはちゃんと登山道を歩いた。 目的通りいかなかったことに肩を落としていたが、その路にリンドウがあって、ひそめた眉が緩むのが分かる。 残念さを慰めてくれているようで、下りは元気よく野鳥を探そう、と立つ。

やっぱり辺りを検索するが、どうしても探せない。 しかも、行きも還りもリンドウの花は一本の茎に一つの花しか咲いていない。 これは、何とかリンドウと云うのかもしれない。 名前はどうであれ、往きも還りも癒してくれた花である。
<<ちょっと何とかリンドウ>>
1.笠取山の「一人ぼっちのリンドウ」
2.秋切沢の「長作のフデリンドウ」
3.三頭山の「山路のリンドウ」
4.一之瀬の「花はやっぱり分からない」






<<ちょっと何とかリンドウ>>
1.笠取山の「一人ぼっちのリンドウ」
2.秋切沢の「長作のフデリンドウ」
3.三頭山の「山路のリンドウ」
4.一之瀬の「花はやっぱり分からない」
Posted by tenkara1nen at 20:40│Comments(0)
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