2021年08月03日
雨を上った岩魚
2021年8月1日 だいぶ雨が降ったので、岩魚も上ったのではないかと、小菅川の細流に釣りに行った。 赤いヒレの岩魚も、大きな岩魚もいなかった。
一時的に水量が増して、岩魚の活動も活発になったことだろうと考えて、小菅川の細流、白沢川に出かけることにした。 相変わらず天気予報は、いい感じのマーク(☀)を出してはくれないが、今日の日中だけは私の意に沿った予報を出してくれた。 車は危なげなく峰谷分岐を通過し、小菅村に入って行く。 予定通り青空が見えるいい天気である。
車は前後にいたが、余沢に入るところで単独になり、原始村、源流大学を通過して、目的の流れに沿った道に入る。 今日のフィットは倒木までも乗り越えて、相当に無理をさせてしまった。 こんなところまで入って行くのは、釣り人がいないことを確認するためで、もし車があったら、この流れを諦めなければならないからである。
装備を整えて、釣り人の路を進み、危険なくすんなりと流れに立つ。 すぐ目の前には2段3mほどの落ち込みが見え、すぐ下も3mほどの滝がある。 岩魚の行動範囲は相当に制限され、岩魚が出てきたことはないが、一か所だけ心当たりがある。 ポンと毛鉤を落とすと、やっぱりいた。 場所の割には大きな岩魚である。
滝を巻くと、石の積み重なる流れとなり、注意して上るとわずかに平坦となる。 ここからも岩魚は出てくるのだが、確信をもって流した場所ではない。 岩魚はだいぶ移動したようで、まだ移動の最中なのかもしれない。 先週に比べれば、水量は少なくなっているので、「どうすべぇか」と考え中に釣られたのだ。
5m以上あるナメ滝の下の下は、雰囲気がよくても岩魚はいない。 ナメ滝を覗くと、流れ出しに岩魚が定位している。 毛鉤を二度ほど流すと、一瞬咥えたと思ったが外れた。 そして、私の反応に恐れをなしたのか、慌てて白泡の中に逃げ去る。 もう少し近づこうと岩に上ると、流れ出しにいたもう一匹が逃げていった。 「これじゃもう駄目!」、そう思っても岩にぶつかる流れに毛鉤を落とす。
岩から出る頭が見えたので二度ほど流してみる。 二度目にぴくんと誘うと岩から飛び出して咥えた。 そして、そのまま勢いよく白泡の中に消えていくので、それを許さず竿に力を込める。 抵抗するので、ちょっと怖かったが無理矢理に引き出してくる。 24cmでこの流れでは大きい方である。 この日最も大きい岩魚であった。 逃げられた岩魚を除いては・・・
ナメを登ったところからは、山葵田跡が色濃く残る流れとなる。 石垣の流れを過ぎると、いよいよナメが連続して現れる。 振り込むべき場所はほとんどなく、登っていくと、再び石垣が現れる。 いくつかあるうちの一つ、樹木が覆いかぶさった雰囲気の良い淵がある。 「ここにはいる!」 振り込んでみると毛鉤を咥えたところが分からなくて、気付いた時には外れてしまう。
右には渓が出合うが水はない。 左はナメの落ち込みが連続する流れになる。 この辺りは小さな淵が続き、春先には岩魚もいるのだが、今日は一向に現れない。 岩魚はどこへ行ったのだろうかと、ナメを登っていけないものだから、ずるずるの陸を登る。 すると再び二股が現れて、水量のある左の本川に立つ。 小さな岩魚が顔を出した後は、又ナメの落ち込みが続く。
この流れが岩魚を見る最後の流れとなるので、慎重に小さな淵に近づき毛鉤を振り込む。 「いた~、外れた!」、そして二度と出ない。 悔しがりながらも次の淵に進み毛鉤を振り込む。 「いた~、外れた!」、そして二度目にも、「またきた!また外れた!」、となり、もう出てこない。 岩魚はしっかりと遡上し、自分の場所を決めているようである。
最後が近づくころにも二か所で外されて、これはもう竿のせいにするしかない。 早く竿を変更しないと、尺岩魚が出た時に対応できなくなってしまう。 なんて考えながら、上流を諦めて、さっき外された下流で未練がましく毛鉤を落とす。 すると、二度も外された淵で、再び毛鉤に勢いよく岩魚が食いついた。 今度こそ上手くかけて、22cmの岩魚を観られた。
岩魚がいることは十分に分かったが、いつもよりは上流にいる感じがした。 大きくなった岩魚は、子孫繁栄の場所をそろそろ決めているようである。 ただ、この流れで見かけるヒレの赤い岩魚が、一匹も出てこなかったのは気にかかる。 この細流の岩魚は、種が混じり始めているのだろうか。
渓流釣りが残り二か月になりました。 ここまで散々釣りに出かけている(同じ流れ)のに尺岩魚が出ないということは、別の場所に行かねばならないということでしょうか。 それとも竿を早く買うべきでしょうか。 どうしましょうか?
Posted by tenkara1nen at 20:45│Comments(0)
│小菅川