2020年08月11日
やっと合えた岩魚
2020年8月10日 またしても勝手知ったる細い渓に岩魚を探しにいった。 岩魚がいることは分かっているが、目的はヒレの赤い岩魚なのである。

昨日は一日自宅周りで休養した。 というのも、もしかしたら「今日は新潟へ行く」というかもしれないからである。 しかし、それは夜のうちになくなる。 自由な女房の考えに惑わされながら、そこから酒をしたたか飲む。 そんなことだから、今日は5時半に起きるのがやっとである。 釣りに行こうか悩んで、6時半に出発する。 遅い!

後山川へ行こうかと考えていたが、連休初日のあちこちの駐車場の状況、今日の車の多さから、後山林道に入って駐車できないことを恐れてしまい、小菅川に変更する。 きっと小菅川も多いん決まっているので、普通の釣り人が来ないだろう支流の奥の沢に決める。 ここには赤いヒレの岩魚がいるので、今日はその赤い岩魚(秩父の赤岩魚とは違う)を探すのである。

思った通り駐車する車はないが、一番奥まで行って確認しなければならない。 フィットでは少々難のある林道を、ゆっくりゆっくりと奥へ向かう。 車はない! 安心して車を降りて、準備する。 アブが・・・ 車の周りにはアブが沢山寄ってきているのだ。 どうしたものかと考えて、虫よけを体に吹きかけ、煙草をぷかぷかと吹かしながら準備すると、いつの間にかアブは少なくなっていた。 まだいる!


何度も来ている狭い沢、倒木が多くなって、斜面の崩れもあって、釣り難いことこの上ない。 しかし今日は、数を釣るのではなく、赤いヒレの岩魚を探すのである。 毛鉤の落とせる流れ、テンカラ竿が振り回せる場所で、頑張ってみることを考えている。 林道から踏み跡を少しだけ進むと、樋状の落ち込みがあり、その下は淵になっている。 最初の頑張りどころである。


流れ出しや流れの淀んだところに毛鉤を落とすも反応はない。 少し上に立って流れに毛鉤を乗せる。 ん? もう一度流すと、魚影が見えた。 いるじゃないか! この岩魚を引き出すために、あの手この手を使う。 白泡の中に毛鉤を巻き込ませる。 流れている毛鉤をちょこっと動かす。 姿は見えても食らいつかない。 毛鉤を浮かせて、流れの途中に無理やり止めると、口が流れから出た。 結構大きい26㎝の岩魚であるが、ひれの赤い岩魚ではない。 でも、うれしい!


滝を巻く途中や巻いた後に滝壺に毛鉤を落すも反応はない。 その後は平場になるが、すぐに滝(落ち込み)が見える。 落ち込み下のちょっとした水溜り、きっといるだろうと思ったがいない。 左側を登っていくと平たい石の山となる。 岩魚がいそうな水溜りはあるが、残念ながら出てこない。 岩魚が出てこず、毛鉤の落としどころがあまりに少ないので、結局無理をして振り込んだりする。


浅くても少々長い流れには振り込み、樹木が迫っていても、倒木があっても流れが良さそうなら振り込んでいく。 そんなことを繰り返していくうちに、浅い流れで20cm、小さな淵で22cmの岩魚を引き出した。 最初の一匹が出て来てから出合いの流れを過ぎるまでは、全く反応がなかったので、ちょっと焦っていたかもしれない。 ただ、目指す岩魚ではない。 それは、まだ林道から近いからで、釣り人が結構入っているのだろう。


昔の山葵田の姿がはっきりわかる開けたところにやってくる。 なんとか振り込みにくいところもあるが、総じて竿は振ることができない。 ここを通過して、いよいよナメの流れが連続る場所である。 その前に浅い流れに毛鉤を落す。 するとそこで水面からくりを出した岩魚がいた。 ピュンと竿を立てると心地よい引きで、すぐに引き寄せる。 思ったよりもと云うか、思った通りと云うべきか、ずいぶん小さい。 が、赤いのである。


小さいけれど、やっと赤いヒレの岩魚が出たのである。 体の色はあまりないものの、胸びれから尾びれまでみんな赤い(橙色な)のである。 いつか見た赤い岩魚とはだいぶ違う印象ではあるが、普段見る岩魚とは明らかに違っている。 特に小菅で見る岩魚とは全く違う。 この岩魚がもう少し大きければ、この赤いヒレも目立つはずなので、そこだけが残念である。


暑い。 流れに立っているときは日向だろうが日陰だろうが涼しいのだが、陸へ上がって斜面を登り始めると暑い。 この気温差はどのくらいあるのだろうか。 涼しい滑の流れを登りながら竿を振って、20cm程度の岩魚と遊ぶ。 岩魚も適度に出てきて気持ちよい流れであるが、陸に上がった時の暑さは、戻りが心配になるというものである。 前方に倒木があり、真っ直ぐいけないこともないが、私は陸に上がらなければならない。


そろそろ時間も迫っているようなので、越えた後の淵は諦めて、終了とする。 時間は短かったが、赤いヒレの岩魚が見られたので、満足である。 いい釣りだった。























Posted by tenkara1nen at 21:45│Comments(0)
│小菅川