2019年12月31日
雪山気分の三窪高原
2019年12月29日 昨日の三頭山で雪があることが分かったので、今日は三窪高原で雪道散歩に行ってきた。

このところ、飲んでいるサントリーの栄養剤が効いているのか、よく眠られる。 何となく、朝の体調が良くなったような気がする。 しかし、これは勘違いというか、こう言わないと遊びに行くのに都合が悪いからなのだ。 それは、私がいつも調子が悪いというものだから、日に日に小言が多くなるので、仕方がないのである。 今日も雪の中を歩くために車に乗った。 気温は1℃、とんでもなく寒い。
昨日は三頭山に山梨側から始めて登り、雪がしっかり残っていることが分かったので、今日も雪の中を歩きたいと三窪高原に向かっている。 昨日登る予定だった大菩薩嶺を目指したかったのだが、例によって時間的に厳しいので、散歩くらいしかできないのである。 ということで、三窪高原なのである。 この時期は寒すぎて人がいないことがいいのだ。 気温-2℃の峠に着いた。


えぇ~ 観光バスが駐車場に入ろうとして、曲がり切れずにいた。 切り返すものの駄目なようで、一旦国道に戻って、私を先に通してくれた。 駐車場に入ってバスを見ていると、今度はバックで入ってきたが、除雪の雪が溜まっている山に阻まれて、やっぱり入って来れない。 諦めたバスは、入り口に停まったまま登山客を履きだしてきた。 その数三十人余り。 下りてきたおばちゃんたちの次の行動にはあきれる。 便所が一つだけあるのだが、待ちきれないのか何なのか、便所の裏に回って皆で用足しを始める。 私の車から丸見えの場所なのである。 お~の~


この人たち三十人の後ろを歩くのはとても無理だ。 柳沢の頭へ向かうのは止めて、一旦国道を下って林道から尾根路で高原へ向かう。 林道ゲートには猟犬のケージを積んだ車が停まっている。 猟師が入っているのだ。 気を付けなければ。 林道には踏み込む前から雪が積もり、轍のあとは融けはじめているが、ほとんどが凍り付いているので、雪の上を歩いたほうが安全である。 その分疲れることは仕方がない。 すぐに三窪高原への分岐にやってくる。 進む路にはたくさんの雪が見えている。 さぁ登ろう。


楽しい雪山気分である。 少々残念なのは猟師が先に行ったと思われることと、昨日下った足跡があることである。 それでも雪山気分は楽しい。 九州育ちで、50年以上前に一度だけ20cm近く雪が降ったのが記憶に残り、学校は休みになったのだ。 そのくらい雪を見たことがないので、とても楽しいのである。 ちなみにスキーはしたことがないし、当然スキー場に行ったこともない。 車窓から眺めたことくらいしかない。 雪国の人には申し訳ないが、雪は楽しいのである。


足跡、人と獣、そして野鳥のものを確認しながら登っていく。 ラッセルというにはおこがましいが、30cm近く残っているところもあって、私にとっての雪山ハイキングは完璧である。 自分の影に喜び、木の枝の雪にも、雪に映る木の影にも感動する。 路は穏やかな登りなので快適に歩けるのもよい。 たっぷりと雪を楽しんで、左は柳沢の頭、真直ぐは鈴庫山、右はハンゼノ頭、十字路に立った。 そういえば、バスの登山者ガイドが、鈴庫山を「レイコサン」と云ってたしなめられていたのを思い出す。



ハンゼノ頭に立つ。 人はいないが、足跡は二、三人分ある。 踏み跡のない場所はたくさんあり、あっちこっち踏みまわる。 今この姿を見られたら何と云われるか分からないぞ。 しかし、そのはしゃぎはすぐに終わるしかなかった。 そうなんですね~ 三十人ほどの登山者の先頭が登ってきたのである。 「すいませんね、大勢やってきますが、すぐに退散しますんで」 言われたとおり続々と登ってきて、山頂はお祭りのような騒ぎになった。


さっきからドコモの基地局の方から声が聞こえている。 それに応えるように、「呼んでるぞ、行くぞ」 「鈴庫山は、そっちじゃないわよ」 ほとんど皆が進んでいった方と反対に進もうとする人がいる。 今残っているのは数人になっているにもかかわらず、地図をしっかり見たうえで、「私が鈴庫山はこっちです」と言っているにもかかわらず、である。 このグループにリーダの他に、サブリーダは何人いるのだろうかと考えさせられる。 これだからグループは大変なんだ。


静かになったハンゼノ頭で、暫く富士山を観ていた。 そして、下ろうとしたとき、私の横に真っ黒い犬が現われた。 熊ではなく犬で良かったが、「はぁはぁ」と息も荒く、なかなか恐ろしい。 じっとしていると、道標でしょんべんして私の進む路を下っていった。 その方向からは、さっきから何度も「おーい」という声が聞こえているのである。 銃声は二発、登り始めに聞こえていたから、その時に猟犬が猟師と離れ離れになったのである。

腹も減ってきたので、少し下ったところで昼食とする。 今回も会社の非常食の御下がりであるが、昨日と違って作りを失敗したようである。 ぱさぱさした飯の中華丼を食べながら、辺りの野鳥の様子をうかがう。 カヤクグリ、あるいはホオジロがいると思ったが、どうしても見つけることはできなかった。 見つけられるのは、猟師と猟犬の足跡だけである。 もう合流できたのだろうか。 DoCoMo中継局の作業道に乗る。 ここからは道が広くて歩きやすい。

野鳥は結構いるので、時間を掛けながら広い道を下っていく。 作業道には轍はなく、猟師の足跡や獣の足跡、そしてキジの足跡だけがある。 コガラが現われ、ゴジュウカラも現れ、これはいい。 暫くするとウソの鳴き声も聞こえた。 少しだけ待つと姿を見られ、楽しい雪道になる。 林道に出ると、轍がはっきりとしていて、運転手の腕の良さがうかがえる。 その轍が歩きやすいと思うが、幅が狭いところも、凍り付いているところもあり、やっぱり雪がたっぷり残る場所を選ぶしかない。

国道が近づくころには、辺りが騒がしくなってくる。 「おーい」と叫んでいた猟師のいる方角から、またしても銃声が聞こえてきた。 猟犬と出合って、今度こそ仕留めたかもしれない。 次は救急車、消防車のサイレンが鳴り響く。 サイレンはなかなか遠ざからず、峠あたりでなり続けている。 そんな中、私が登り始めたところから大勢のハイカーが下りて来ているのに出合う。 銃声とサイレン、そしてガヤガヤとうるさい山歩きになる。


サイレンが何なのか知りたくて、急いで林道を下っていると、後ろで叫び声が聞こえた。 グループの一人がすっ転んだようである。 まぁグループなので何とかなるだろうと、一瞬だけ振り返って国道へ急ぐ。 林道出口にたむろする登山者を掻き分けて、国道を峠まで急ぐ。 サイレンはもうなっていない。 観光バスのいない静かな駐車場に戻ってくる。 あのサイレンは何だったのかが気になりながら装備を解く。

するとヘリコプターの爆音が聞こえてきて、同時にミニパトもやってきた。 私にも聞こえるくらいの大声で男性警察官が通信している。 「誰もいない!」 駐車場の横にある林道だと言われたようで、上へ向かうようだ。 その前に女性警察官がトイレに近づいてきたので、何かあったのかと聞くと、登山中に具合が悪くなった人がいるという。 ミニパトは、女性警察官が戻ると同時に奥へ進んでいった。

最後に駐車場に現れたのは、大砲のようなカメラを持った女性である。 レンズには迷彩色のカバーがついている。 ものすごいレンズに違いない。 服装は黒いブーツにスリムなパンツ、そして黒いコートを着ている。 あまりにカッコいいので、つい声を掛けたものだが、返事はなくニコニコしながら撮影に向かった。 最後にいい目の保養ができて、今日あったいろんなことを思い浮かべながら、雪道散歩を終わる。 やっぱり雪中は楽しいのだ。

昨日は三頭山に山梨側から始めて登り、雪がしっかり残っていることが分かったので、今日も雪の中を歩きたいと三窪高原に向かっている。 昨日登る予定だった大菩薩嶺を目指したかったのだが、例によって時間的に厳しいので、散歩くらいしかできないのである。 ということで、三窪高原なのである。 この時期は寒すぎて人がいないことがいいのだ。 気温-2℃の峠に着いた。






















Posted by tenkara1nen at 17:00│Comments(0)
│山歩き