2018年06月19日
雨上がりの小菅川
2018年6月17日 雨上がりの小菅川に岩魚と戯れるために行ってきた。 雨上がりのはずだが、水は少なく感じた。

昨日はストレスを感じる釣りをしてしまったので、勝手知ったる流れ、小菅川で岩魚と遊ぶのである。 小菅の天候は曇り、昨日の一之瀬集落と同じような状況で、気温は13℃である。 結構寒い中を目的の場所へ向かって、林道を進んでいく。 いつになく道の凸凹が少なく、スムースに進めるのは、なぜだろうか。 白糸の滝駐車場の先も、何となく優しい道になっているので、やっぱり整備したのだろう。


源流域に車は見えないので少々期待すると、雄滝駐車場に広瀬旅館のマイクロバスが停まっていた。 泊り客を案内しているのだろうか、釣りだろうか、雄滝見物だろうか、少々気になる。 先へ進んだ目的の場所にも車があり、少々気落ちする。 二台あって、一台は「リバーキーパー」の車である。 ここへ来た時に見たのは二回目で、いずれも先頭がリバーキーパーである。 できることならば、先頭ではなく仕事時間と同じくらいの8時9時から釣って、いやいや保全してもらいたいものである。


前回と同じ釣り方に変更するしかなかった。 先ずは登山道で下りて、200m位の釣りで時間の経過を待ち、それから最終堰堤に向かう計画である。 ということで、牛の寝登山口から流れに下りていく。 今年は来るたびに流れの筋が変わっている。 これじゃぁ岩魚も、棲家の移動だけで大変である。 岩魚の好きそうな場所が見えても、まだいない、或いはもういない状態である。 20cmくらいの岩魚がいつもいる落ち込みも、今日はいない。 小さな岩魚を相手に、堰堤まではすぐである。

大きな岩魚がいない、出てこないと云いながら、細かな場所も探っていく。 すると、左岸上空から石が落ちてきた。 危ない! すぐに右上を見ると、何やら動くものが・・・熊だ!・・・いや、人だ! ヘルメットを被った三人が、最終堰堤を目指す釣り人の路を歩いていた。 えぇ~ これで、この上の流れは、少なくとも五人が登っていったことになる。 いや~、いくら素晴らしい腕前の私でも、これでは釣れないかもしれない。 時間を置くしかないのだ。


堰堤で頑張って、頑張って時間をつぶして、やっと21cmの岩魚が出てきた。 引きは強く、釣った感が大きくて、しかも色がよい。 小菅の岩魚はこうでなくちゃぁいけない。 さて、最終堰堤に向かおうかと、登山道まで戻ると、アカドチ沢を登るかどうかで思いを巡らす。 昨年12月来たときには、一二か所しか竿が振られる場所がなかったが、釣ったことがないからである。 釣った後、直接山葵小屋へ向かえば良いと思い、一歩足を向けたが止める。 優柔不断なのである。 小菅林道へ戻る。

まだ早いかとも思ったが、林道でたらたらしているわけにもいかず、最終堰堤に向かった。 雨上がりの斜面は、今まで以上に危なく、置いた足が沈み、滑ってしまう。 何とか恐怖の時間は過ぎて、流れに下り立つ。 流れは非常に静かで、釣り人二人、沢登り三人が先に行ったようには感じられない。 そう思えばいいだけである。 しかし、竿を振り始めても広めの場所からは、何の音沙汰もない。 いるかどうかだけでも確認したく、石の下を狙ってみると、小さな岩魚が出てきた。 いるじゃないか。


20cmほどの高さの落ち込みが左右にあって、その流れは一本になって右岸に向かう。 その落ち込みが合わさるところは、暗くて白泡も残るので、水中は見えない。 その緩いところに毛鉤を落とすと、モゾモゾッとなんだか毛鉤を咥えたような感触が伝わる。 咥えていなかったが、もう一度同じところを流すと今度はグッと咥えた。 簡単に引き上げられたのは、20cmの岩魚である。 この場所にしては大きめの岩魚で、何となく安心する。


最終堰堤下の淵に来た。 とても静かな水面が左にあり、手前側は緩い流れ、奥は波打ち激しく流れる。 左から毛鉤を落としていく。 何度落としても、ペチャっと音がするくらい激しく落としても、何にも反応はない。 手前側の見えない流れに毛鉤を落とし、流れに任せているとクッとラインが動いた。 ポンと合わせると、いきなり走られて、こっちは大慌てである。 いやいや、絶対外されたくない大物である! 石に乗って近づき、淵に下りて、竿に力を込めて引き寄せる。 ひやひや、ドキドキ、やっと収容したのは、なんと27cmの太い胴体の岩魚であった。 これこそ岩魚、余は満足じゃ。

先行者がいても、私の腕前をもってすれば、こうなるのである。 鼻がどんどん高くなっていくのを感じながら、堰堤を越える。
ここからは、もっともっと面白くなる。 出てくる岩魚がほとんど見える状態なのである。 水面に落ちた毛鉤に浮いてきて咥え、流れでは追ってきて咥える場面ばかりである。 先行者がいるとは思えない出方なのである。 ただ、先の堰堤で出たような大きさのものは出てこない。


通らずの手前に大きな淵がある。 ここではいつも岩魚が顔を出すので、最初どこに毛鉤を落とすかが肝心である。 岩魚の気配を感じつつ、水面を見ていると、小さな蛾が水面に落ちて暴れていた。 緩い巻き返しに乗っている蛾は、ジャブッと水面が乱れると同時に姿を消した。 岩魚が飛び出したのである。 あの岩魚なら私の毛鉤も咥えるだろうと、十分に乾かした毛鉤を向こう岸近くにやんわりと落す。 ドキドキしながら見ていると、再び水面が割れて、ジャブッと出たのだ。 遠くて浮いてくるところは見えないが、水面に音を立てて現れるのには興奮する。 しかも23cmでいい感じの大きさである。


仕事道が小菅川に下りてくるところまで釣り上がり、一休みする。 なかなか面白い場面の多い釣りになったと、一服しながら思い起こす。 面白いとは、岩魚が私の毛鉤を咥えるところが丸見えということで、びくっとしたり、ドキドキしたりすることである。 最初のいやいや感(先行者)とは全く別の満足感で終了することにする。 もっと上まで行かれる時間ではあるが、明日は仕事なので、あまり疲れるわけにはいかないのである。 それと、橋の上でも期待通りに出てきたので、この一匹を最後として、満足のまま終了するのがよいのである。

小菅川は期待を裏切らないので好きなのだ。 この環境、状態を釣り人も一緒にキープしなければならない。 最近特にそう思うようになったので、記録しておく。














ここからは、もっともっと面白くなる。 出てくる岩魚がほとんど見える状態なのである。 水面に落ちた毛鉤に浮いてきて咥え、流れでは追ってきて咥える場面ばかりである。 先行者がいるとは思えない出方なのである。 ただ、先の堰堤で出たような大きさのものは出てこない。





Posted by tenkara1nen at 22:00│Comments(4)
│小菅川
この記事へのコメント
私もこの日、テンカラさんのクルマの隣に駐車して近くで竿を出しました。ちびイワナ1匹でした。
教えてください。妙見五段の滝までどのくらいありますか?(時間・難度)又、帰り道(作業道)はあるのでしょうか? いつか行って見たいと思います。
教えてください。妙見五段の滝までどのくらいありますか?(時間・難度)又、帰り道(作業道)はあるのでしょうか? いつか行って見たいと思います。
Posted by kasakoo at 2018年06月20日 16:12
kasakooさん、あんまり書けません!
喋るのであれば、いくらでもいいのですが、残ってしまうのものは・・・
と云うことで、参考値を少し。
◇滝までの直線距離は、おおよそ1,400m
◇私には無理だが、だいたい1時間くらいで滝から戻るらしい
◇川を渡る桟橋が途中にある、仕事路で戻られる
◇流れは、沢登りなら平場だろうが、私にはどこも危ない!
こんなところでどうでしょう。
このような問いは、お会いしたとき以外は避けたいので・・・
また、暇なときにはお越しください。
喋るのであれば、いくらでもいいのですが、残ってしまうのものは・・・
と云うことで、参考値を少し。
◇滝までの直線距離は、おおよそ1,400m
◇私には無理だが、だいたい1時間くらいで滝から戻るらしい
◇川を渡る桟橋が途中にある、仕事路で戻られる
◇流れは、沢登りなら平場だろうが、私にはどこも危ない!
こんなところでどうでしょう。
このような問いは、お会いしたとき以外は避けたいので・・・
また、暇なときにはお越しください。
Posted by tenkara1nen
at 2018年06月20日 20:43

ありがとうございます。また、お会いした際にお願します。
Posted by kasakoo at 2018年06月21日 14:35
すみません。
機会があればお話ししましょう!
機会があればお話ししましょう!
Posted by tenkara1nen
at 2018年06月21日 20:10
