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2011年12月24日

 影信山から高尾山へ

 12月24日 影信山に朝日を拝みに行ってきた。 のだが、15分くらい遅かった。

影信山山頂
 山と渓谷に初日の出の山が紹介されていて、その中にすぐにでも行ける影信山が掲載されていた。 これは下見に行っておくべきだと、朝5時前に家を出た。 東の空はまだ暗く、道も真っ暗である。 こんな時間に出るということで、上下共に長袖の下着を着けている。 私にしては珍しく、準備万端での出発である。

相模湾を照らす朝焼け
 暗い中を小仏峠へ向けて、旧甲州街道に入り、凍結に注意しながら車止めまでやってくる。 この時期、この時間に登山する人はいないだろうと思っていると、一台の車が駐車しており、ルームライトの明かりでゴソゴソしている。 さすが東京である、どこへ行っても、何時に行っても、人はいるのである。

朝焼けの中の東京スカイツリー
 私の準備が終ろうとしたとき、この車はソロソロ動き出し、私の車の横に再び駐車した。 車からはカップルが降りてきて、各々「おはようございます。」と挨拶を交わす。 同じ影信山に登るのだそうだが、彼らは小仏峠から登るというので、私は一声掛けて、さっさと下り方面の影信山登山口を目指す。

野鳥の溜まり場
 空は暗いが目が慣れてくると、なんとなく道が見えてきた。 登山道は最初から急登が続き、すぐに中央高速小仏トンネルの上を通過する。 路が東の斜面、南東に下りる尾根に張り付いているで、空の明るさが下りてくる。 もう少し、もう少しと、息を切らし、喘ぎながら上っていくが、後ろが気になってしょうがない。

相模湾
 ふと振り返ると木々の間から、赤く染まる相模湾がチラチラ見えるではないか。 時間を確認すると6時40分で、予定の日の出まで後10分しかない。 もう太陽が顔を出し始めたようである。 間に合わない! それは分かっていたが、登る速度を上げて、頑張って頂上を目指した。

富士山
 本当に頑張ったのだが、影信山頂上に着いたのはちょうど7時であった。 山頂よりも日の出だと、東の展望を求め、太陽の位置を確認する。 非常に残念ことに太陽は昇り、雲に隠れているようである。 しかし、その光は相模湾を真っ赤に染めていた。

太陽の光
 山頂からの景色は雲取山山頂にも劣らない。 朝日に染まる東京が一望でき、見事に東京スカイツリーが見えている。 一番乗りで山を独り占めするのは、なんとも気分がよい。 すぐに一人の登山者がやってきて、日の出は見えませんでしたね、と声をかけてきた。 この親父と話をして分かったことは、以下のようなことであった。 面白い親父である。
  ○今年は100回以上、影信山に登った
  ○今までに250回以上、影信山に登っている
  ○頂上ではアマチュア無線を楽しむ
  ○持っているカップ麺は1個36円である
  ○登山にはお金が要りますよとの忠告

茶屋の親父
 鳥達は葉の落ちた木に泊まり、朝日が照らすのを待っているので、私も彼らが浴びる朝日を待った。 暫くすると、鳥の塊が旋回し、南東の斜面へ向かっていった。 残った野鳥はわずかである。

茶屋のおばちゃん
 さて次へ、と考えて陣馬の方面へ下り始めたのだが、時間が足りなくなりそうだったので、高尾山方面に変更した。 こっちの路は、山頂に茶屋があるためか、ところどころの急坂にコンクリートが打ってあるので、非常に歩きにくく、趣がない。 小仏峠まで下りる間には、茶屋の人たちと出会い、その中の一人のおばちゃんが声をかけてきた。 「早すぎるよ、もう一度登りなよ。」 茶屋の開店前に下りてきたのが、商売にならなかったことが、残念なのだろう。 「日の出を観に来たんだよ、しょうがないだろ。」とそっけなく下り続ける。

小仏峠
 小仏峠まで下り、再び登って小仏城山に8時45分に到達した。 途中、南の視界の開けるところもあるが、富士山には雲がかかり見えない。 野鳥の鳴き声は多いが、峠当たりではヒヨドリも多く、「ここにもいるのか」と気落ちしていた。 そんな中で城山に着いたのである。 東京側の景色は影信山にはかなわない。 富士山は雲で見えない。 茶店はやっておらず、登山者は2~3人である。 とっとと下る。

富士山方面の視界
 富士山が見えるであろう場所はあるが、なかなか見えない。 あの雲が切れないと無理なのだ。 再び登ると一丁平で、展望テラスがある。 丹沢の山々はよく見え、相模湾も見えるパノラマである。 相変わらず富士山には雲があるのだが・・・

高尾山の三角点
 10時10分、本日の終点である高尾山頂上に到着した。 初詣には来たことはあっても、山頂まで来たのは今日が初めてなのである。 広く平らな山頂には、茶屋や土産物店が軒を連ね、頂上がどこだかもよく分からない。 「山頂」の看板があるところは、山頂らしくないので、三角点の場所を私の山頂と定め、写真に収めた。

見晴台
 ここにもカメラマンが多くいたが、奥多摩の大砲みたいなカメラは据えられておらず、三脚のみである。 鷹とかを狙っているのではなく、彼らは富士山を狙っているのである。 今日は雲がかかり、ほとんど見えないのでおしゃべりに忙しい。 常連のようで、話に加わることはできなかった。

高尾山頂広場
 その代わりではないが、もみじ台の下にいた若いカメラマンに話しかけてみた。 彼らの世界も大変な努力が必要で、人間関係を築かないと、カメラを据えることもできない。
  ○日の沈む富士山の写真を撮る
  ○夕方までここにいる(このとき10:30)
  ○山頂のカメラマンは常連で、若いと邪魔者扱いされる
  ○昼過ぎには、この場所もいっぱいになる

きつつき?の開けた穴
 登山道にあるテーブルを一つ確保し、ラーメンを作る。 ちょっと向うでは、ワインをワイングラスで飲んでいる。 山にワイングラスを持ってくるとは、相当のこだわりである。 隣では、夫婦でビールを酌み交わし、その後ウィスキーの水割りを作っていた。 ここはどこなのか、ここまで持ってくるか、と思いながらも羨ましい。 この一丁平の食事は11時で、話したように私には毒の風景が広がっているので、さっさと退散する。

城山茶屋
 歩みを速めては休み、野鳥の声を聞いては立ち止まり、視界が開けるところで休んで、こぼとげ峠からは旧甲州街道(東京都管理?)をひたすら下った。 13時5分、約7時間の山歩きは車に戻って終了である。 今日も疲れたー ブログも書ききれず寝るー パソコンにも疲れたー




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