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2024年11月08日

 山頂標のない上高岩山

 2024年11月7日 武蔵御岳神社近くで、景色がいいと聞く上高岩山に行ってきた。 山頂標も三角点もなく、眺めの良い鉄骨展望台があるだけだった。

展望が望めるところは少ない高岩山
 上高岩山へ行こうと思ったのは、展望台からの眺めがよいと聞き、多摩百山の一つだと云うことからである。 養沢から急な斜面を登られるか、御岳林道は歩かれるのか、不安がたくさんありながら、戻ってくることを一番に考えて、養沢の柿木園地から林道を歩くことにする。

林道が半分以上落ちている

土砂崩れも踏み跡がはっきりわかる
 もしかしたら林道が通行できなかったすぐ戻る、そんなことを考えながら林道を歩けば、確かに崩れている箇所がたくさんあるし、コンクリート道路が崩れ落ちたりしている。 しかし、崩れ落ちてガレ場になっている場所には踏み跡がしっかり付いているので、相当な登山者が通過しているということで、少し安心する。

登山口から見る紅葉始め

登山口、七代の滝を目指す
 登山口に到着すれば、七代の滝は近い。 登山の雰囲気になると、記憶よりも歩き難い場所が多く、杖や朽ちた帯などを頼りにせざるを得ない。 御岳山イラストマップにある路に出ると、なんと、歩いてきた路が塞がれていた。 危険と書かれロープまで貼られているのだ。 谷を渡れば岩場になって、すぐに七代の滝である。

七代の滝
 足場も流れも岩盤で、滑ったら下の滝まで落ちていきそうである。 岩が綺麗に削られて美しいのだから、もっと光が入ってくれば、紅葉が進めば、もっと美しくなるのだろう。 七代の滝の看板を見れば、その場所から滝は見えず、滝が見える場所に近付くなと書かれている。 きっと、何かあったに違いない。

とてもきつくて危ない路

路なのだ!
 天狗岩、岩石園を目指して崖を登っていく。 急勾配の梯子のような階段と岩、木の根の路を登っていくのだが、以前階段から落ちたことがあるので、注意しなくてはいけない。 まぁ、下りではなく登りであることが、少しだけ救いである。 足がパンパンになりながら天狗岩に到着する。

天狗岩、天辺にいるはずの天狗が見えない

岩石園の入口
 天狗岩に鎮座する天狗?ははっきり見えない。 今まで何度も来ているが、この天狗岩には怖くて登られず、今日もまた下から見るだけなのだ。 辺りの紅葉は少し進んでいるようだが、まだまだの状況である。 すぐに岩石園の入口である。 光はますます届かない状況では、せっかくの岩と苔が見えない。

一瞬気持ち良い路で浮かれる

くさりが路を教えてくれるが、結構怖い
 上高岩山への分岐にある道標は、「この先悪路 急坂 くさり場」と言って、危険な観光客を留めようとしている。 言葉通り路とは思えないところを進んで、尾根に乗れば光が清々しくて浮かれてしまう。 しかし、この路はわずかで急斜面になってくる。 露岩の路、鎖が道案内となって分かりやすいが、なかなかきつい道である。

尾根路出合い
 尾根路出合いのすぐ手前には、撮影スポットがある。 何を撮影するのかとうろうろしたが景色が見えないので、ますます分からない。 最も大きな看板を見ると「イワウチワ」の文字が見えた。 たくさんの看板があると云うことは、ここにやってくる登山者が多いということである。 知らなかった。

上高岩山の展望台

間近に見える大岳山
 山頂(ピーク)らしき場所に来ると、建物が見えて目的の上高岩山だと分かる。 辺りを見て回って「上高岩山」の標を探すが見当たらなかった。 標高点はないので標が頼りだったのだが。 ここは本当に上高岩山だろうかと思ったが、展望台があるので間違いではないだろう。

これから向かう高岩山

薄っすら見える筑波山
 西には大岳山が間近に見えている。 紅葉は始まっているようだが、まだまだ色付きが少なく、色も良くないが秋は進んでいる。 東側を見れば、左に日の出山、すぐ下に高岩山、遠くに目をやれば筑波山、東京湾が見えている。 素晴らしい展望である。 じっくり、のんびり、菓子を食べながら眺める。

紅葉はあるのだが

高岩山の標と記念写真
 嫌になるほど下って、一登りすれば高岩山である。 こちらは山頂標は小さなものがあったものの、920mの標高点は見当たらなかった。 展望は木々の隙間からしか望めない。 ここでちょっと考える。 登りで使わなかった養沢神社を目指すか、戻って綾広の滝を目指すか、さっきの嫌になる下りを登ることを思うと、養沢神社を目指すことに決定。

足元(後)は切れ落ちている

岩と木の間を行く、木の根元は断崖
 登りで使わなくてよかったと思う急な下りは、転んだら一巻の終わりである。 緩い下りも尾根が細く、両側が切り立っていたりして、とても危険である。 一か所気になる場所があった。 大きな岩を乗り越えるのだが、そこは切り立ったところで、大木が邪魔して岩を乗り越えるしかないのだ。 反対側から来たら危険である。

つづら岩方面

武蔵御岳神社
 膝に負担がかかる下りはどんどん急になって、限界が近づいてくる。 立ち止まる回数が増えてくるが、膝の状況は戻ってこない。 植林に入ると紅葉も見えなくなって、ますます疲れる。 それでも騙し騙し下るしかなく、最後は細かく折り返しながら、真下に見える養沢神社を目指す。 この最後の下りが最も怖かった。

最後の紅葉

養沢神社の変わった狛犬、龍じゃなかろうか
 今日も安全に下りて来られたと養沢神社に御礼を言っておく。 道に出ると丁度バスがやってきた。 へとへとなのでとても魅力的で乗りたかったが、フィットが待っているので難しい。 神社から距離約1.3km高低差約60mを、フィットを目指して歩く。 今日は長い時間(約五時間半)歩いた~ 疲れた~

左右で景色の違う下り路





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