2023年09月22日
大物がいると思って釣り
2023年9月17日 今まで巻いていた滝の連続を登ったのに、結果はいつも通り小さい岩魚ばかりであった。 大白沢である。
小菅川との出合いで27cm、後山川の支流で29cmの岩魚がが出てきたので、これなら小さな岩魚ばっかりだった沢にも大物がいるのじゃないかと思って計画する。 それは小菅川の支流の沢で、この春以降はすべて小さい岩魚ばっかりしか出ない場所である。 きっと今日は出てくるに違いないのだ。
この沢は細くて浅い流れなので、淵はない。 奥の方にいくつかいい場所があるので、そこに力を注ぎ白泡の下まで探るため、なるべく奥まで歩く。 早速竿を振れば岩魚は出てくる。 ただ、浅場の流れに毛鉤を落しているので、小さな岩魚ばかりである。 白泡でさえ、相当に浅いと思われる流れで、以前にも増して砂利が落ちて来ているのだ。
流れをきれいに見えるように残せないものかと、流れに人の姿があれば美しく見えるのではないかと、最初の内はカメラを頑張ってみたが、時間だけがかかると気が付いてしまう。 本来の目的をすぐ忘れてしまうのである。 鶏が歳を取ったのだ。 「もっと先へ、早く行かねば時間が無くなる」
水の多いところは結構丹念に毛鉤を振り込む。 しかし、そんな場所からは一匹の岩魚も出てこないし、反応さえないのだ。 戻ってくるときに上からその場所を覗くと、だいたい魚影があるので、もう一度毛鉤を落そうかとも思ったものである。 私の毛鉤では、その魚影を刺激することすらできないのである。
最も期待している場所は流れが岩盤である。 その一番下に期待して何度となく毛鉤をたたき込み、流す。 もう無理かと毛鉤をゆっくり引き上げると、なんとその毛鉤を橙色が美しい岩魚が咥えていた。 おぉっと思ったが、全く合わせていないものだから、チャポンと落ちてしまう。 大きくはなかったようだ。
今まで一度しか登っていない滝(2~3m)を登った。 最初の滝に残置ロープが見えたからであり、今まで何度となく大きな影が見えた淵があるからである。 やっと登って竿を振ろうとしたときに魚影が見えた。 シメシメと思って毛鉤を流すと、魚影はゆらっと揺れた。 しかし、この後何度流しても浮いてくることはなく、根負けしてしまう。
山葵田跡だとはっきりわかる石垣が残る細い流れで、岩盤がむき出しになっている。 今年は何度も外されている場所なので、慎重に気合を入れて毛鉤を落す。 せっかく引き出しても、やっぱり外れてしまうのは針のせいなのか、合わせが緩いのか、でも強く合わせると切れてしまうのが常なのだ。
大物がいるに違いないと思って、丹念に毛鉤を流したつもりであるが、どうしても出てこなかった。 戻りで流れを見れば、出なかった場所にはほとんど魚影を見ることができたので、いない訳じゃなく私の毛鉤が見切られているのだろう。 それとも時間・気温が合わなかったのだろうか。 いずれにしても考えが甘かったのだ。
いよいよ渓流シーズンが終わりを迎える。 さてこの先、二週間もないが、どこを釣ろうか? 尺は出ないで終わるのか!
Posted by tenkara1nen at 18:00│Comments(0)
│小菅川