2021年07月19日
いなくなった岩魚
2021年7月16日 前科取り逃がした岩魚を求めて、毛鉤を落としたが、いなくなっていた。 持ち去られたか、水量に任せて上流へ上ったか。
今日は平日である。 比較的早く起きたので、小菅川の激戦区に行こうと考える。 しかし、体を動かし目を覚まし、飯を食ってからの出発は、やっぱり遅くなる。 小菅川の源流部に入って行くと、一番堰堤から車はないし、先へ進んでも一台もない。 ニコニコしながら最深部まで車を走らせると、顔は曇る。
二台の車があるではないか。 いくら平日とはいえ、8時を回っているのだからと、改めて小菅川の人気に腹が立つ。 今年の解禁時に特別年券が早々に売り切れ、その時から恐れていたことが目の前にあるのだ。 他の予定を立てていなかったものだから、暫く林道終点をうろうろして、やっと赤沢からの釣りに決める。
入った流れは登山道脇を流れ、低い最終堰堤の先で高い滝に阻まれ、流れを遡ることはできないのだ。 流れに厚みが増しているので、そこまででも岩魚の顔が見られるかと思っているが、どうしても毛鉤が思うように流せない。 波にもまれて、岩魚の潜む場所或いは岩魚に見える場所に落とせないのである。
いったん下って、登山道から巡視路を進む。 登山道とは比較にならないほど疲れる路は、ある程度の整備しかされていないので、石がごろごろしているのである。 下に滝を見て、やっと越えたと思ったところから、土砂の斜面を20m以上下っていく。 ここは路じゃないので、決死の覚悟で、滑り落ちていくのである。
下りたところで岩魚が出てきて、次の流れでも出てきて、滝が近づくころにも出て、この後の釣りに期待が大きくなる。 滝の二つ下の流れで、勢いよく毛鉤を咥えた岩魚がいた。 軽く合わせ、引きを楽しんで寄せると、黄色というか橙色というか、非常に目立つ色の岩魚である。 下の流れに落ちたので、私も急いで降りたが網を出す前に外れてしまう。
滝を巻いていく。 ここを登ったら戻れないので、先の仕事路まで行くしかなくなるのである。 滝の脇に崩れこんだ土砂を滑り止めとして、急斜面を5mほど下りる。 再び竿を伸ばして、いよいよ前回大物に逃げられた場所である。 いくら毛鉤を叩き込んでも反応がない。 前回と違うのは水量があるということだけなのに・・・ 持ち去られたか、上流に向かったか。 残念。
わずかに出てくる岩魚は皆小さく、目的だった大きな岩魚はいなくなって、なんだかつまらなくなってくる。 右岸からの出合を過ぎれば、岩魚は殆んど出てこないことが分かっているのだ。 初めて来た頃はいたのだけれど、最近は見なくなっている。 そのことが頭にあるものだから、つまらない、気力が失せてしまうのである。
今日は雨上がりで、岩魚も活発かと思いきや、おそらく石の中、淵の底に潜んでいたに違いない。 水量があっても難しいのである。 ちゃんちゃん!
Posted by tenkara1nen at 21:30│Comments(0)
│小菅川