2019年04月29日
雨から雪になった釣り
2019年4月27日 いつもの小菅川へ釣りに行ったのだが、竿を伸ばして雨になり、その後雪に変わって、岩魚は出なかった。

流れに水は戻ったのか、一刻も早く確かめたくて、よろしくない天候の中小菅川へ向かった。 駐車場所の気温は8℃、車から出るとぶるっとする寒さであった。 そして、例のごとく先行する車が停まっており、困ったことにおそらく釣り人なのだ。 何時頃来たのだろうか、どこから釣り始めただろうか、そんなことを思いながら準備する。

途中雨は降っていたのだが、ここでは降っていない。 日本気象協会によると、午前中の早い時間までしか雨は降らず、昼にはお日様も見えるという。 たまには予想の的中するのだと、意気揚々と尾根を上っていく。 仕事路まで登り、小菅川を渡る橋から釣り始める計画なのだ。 結構危ない状態になっている路を伝っていく。

橋まで下りて来て、テンカラ竿を伸ばし、最も短いラインを結び付ける。 思ったように水量が増えている。 しかし、小さくなった淵には多すぎるようで、少々荒れていた。 いざ竿を振ろうとすると、冷たいものが顔に当たった。 雨である。 出鼻をくじかれたようだが、結構大粒なので、100円合羽を取り出す。 竿を振る。

山葵小屋の方から一人の釣り人が下りてきた。 恐らく先の車の持ち主なのだが、リュックでヘルメット、竿が見えないし、まだ午前中である。 もしかすると釣り人ではないのかもしれない。 だって、手には鹿の角を持っていたから。 この釣り人らしき人の後ろを追うように釣るのだから、我慢が必要であるが、それよりも雨が我慢できるか。

石は濡れてしまい、乗って移動するのに注意が必要である。 なるべく石には乗らずに、竿を振っていくが、肝心の岩魚には全く反応がない。 もともとの鳥小屋沢出合いまでやってくると、左岸が崩れており、流れを歩くことができなくなっていた。 きっとこの下に岩魚は隠れているに違いない。 しかし、その岩魚を引き出す手段を私は知らない。 沢の出合いの滝が見えてきた。


小滝の下の淵は静かで、その流れ出し辺りが良い。 一投目で、ハリスがくっと動いたので、ピクッと竿を立てると心地よい引きが伝わる。 引きを十分に楽しんで、・・・ 網が出せない! 合羽を着ているから取り出しにくいのだ。 まぁ、その分引きを楽しむことができたし、ドキドキも長く続いて、結果良し。 取り込んだのは21cmの岩魚で、色が素晴らしく良い。

ふと気が付くと、雨は止んでいた。 その代わり、白いものが落ちてきている。 雪である。 この時期に雪が降るとは、しかも1000m位の渓でである。 雪は溪魚がハッチと間違うこともあるというので、少々期待したものだが、雪はだんだんと激しくなってくるものの、岩魚の姿は全く見えない。 それでも竿を振り続ける。 そして、雪は降り続く。


竿は仕舞って、注意深く妙見五段の滝を目指す。 せっかく源流部に入ったので、釣れなくても滝だけは見ておかないといけないのだ。 程なく五段の一番下の滝が見えてくる。 左岸のガレ場は、今日の私は登りたくないので、五段のうち二つだけ見て終わる。 何となく中途半端な釣りであった。

下り始める。 雪は止んでくる。 下流に煙が見える。 誰かいるのだと近づいていくと、男性三人の沢登りで、タープを張っていた。 雪が激しくて・・・ と云っていた。 沢登りの行く手を阻む雪に、私は向かっていたのである。 残念!











Posted by tenkara1nen at 20:45│Comments(0)
│小菅川