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2024年07月05日

 奥へ向かうのが怖い

 2024年6月30日 今日もまた奥へ向かうことができなかった。 わずかな岩魚しか見られなかったが、いい感じに成長しているようだった。

山葵田跡を登る
 雨上がりで雨模様、午後には雨になりそうな天候である。 こんな時には本川がいいのだが、あえて荒れる細流を考えた。 どこがいいかと考えて、今年まだ一度しか行っていない小菅川の大菩薩峠赤沢口から釣りに向かい、赤沢の滝の上にある滝を越えるのである。 人気の小菅川と云えども、この空模様では釣り人がいるはずないのだ。

県道に落石が
 源流部に向かう県道に車がない代わりに大きな落石が落ちている。 昔落石を見たとき、その数日後には大規模な崩落が起こったのを経験した。 戻りが怖くなりながら進めば、登山者と思わる二人を抜き、一台車が停まっており、酔狂な人は私だけでないと理解する。 林道に入って車を停める。 この時初めてフィットの天井が凹んでいるのを見た、どこかで落石にあったのだ! 今日も落石があるかもしれない場所で、ごめん!

釣りに向かう登山道
 赤沢口にある堰堤は真っ白で、落ちる水の幅が広い。 釣りが難しいと思いながら、釣りに向かう。 流れは厚い水で覆われて山女が好きそうであるが、ここにはいない。 少しでも落差があると白泡だらけで、毛鉤を振り込む隙は見えない。 それでも水量があるので、場所によっては出てくるに違いない、と思って竿を振り続ける。

緩い流れで出た岩魚

奥の方に赤沢の滝が見えるが、ここまで
 流れが白泡から広がるところで、流れる毛鉤を咥えたのは、大きくはないが小菅の岩魚の色である。 しかし、この渓の色模様の岩魚じゃない。 本川に近いからだろうか? 最初の岩盤の流れは登られないので、その下までである。 赤沢の滝まで行きたいところだが、流れを登ることも、脇の岩盤を登ることも、どちらも今の私にはできない。

茶碗のかけら、新しそうにも見えるが

赤沢小屋跡の平地
 以前、赤沢小屋の前で撮ったという写真を見た。 また、昔の登山絵地図で赤沢小屋の場所が書かれたものも見た。 その位置は、山入沢と赤沢の出合いで、以前の小菅大菩薩道(県道)が白糸の滝展望台を通って、回り込んでくるところである。 広場は一か所しかないものの確かな位置は分からない。 しかし、今回は茶碗のかけらを見つけたので、ここだと確信する。(だから?)

上から振り込んで出た岩魚

狭い場所は全体から水が落ちる
 巡視路で赤沢の滝を大きく巻いて、濡れた斜面を滑りながら下りる。 ここも当然水量があり、上手く毛鉤を流して岩魚が待つ場所に届けられれば、きっと偽物でも咥えるのだ。 ここだと思っても、思うように毛鉤は動いてくれず、また留めることもできない。 そこで上から振り込んで留めると、ちゃんと岩魚が咥えてくれる。 20cmは超えないが色がよくて、この渓の大物に近付いてきた。

最も大きかった岩魚

この倒木だけは流されない
 いつもいい大きさでいい色の岩魚がいる場所に来た。 ずいぶん狭く浅くなり流れが速くなっているので、毛鉤は限られたところにしか落とせない。 まぁ、その限られた場所さえあれば岩魚は出てくると考えているので、ニ三度出なくても諦めない。 何度目かは数えていないが、そのうち流れ方がおかしいのでピッと竿を煽ってみれば、岩魚がビクッと反応する。 出てきたのは斑点やパーマークがほとんど見えなくなった岩魚23cmである。 この渓の岩魚である。

最後の岩魚は細い

左の隙間振り込む
 滝を越えるかどうか岩壁を見ると、じっとりと濡れて滑りそうに思える。 滑ったらただでは済まないし、今年釣り人の遭難が小菅川で続いていることもあって、暫く岩壁を眺めて諦める。 このところ、岩壁や斜面を登るのを何度諦めていることか。 それは自信がなくなっていると云うことで、すぐに滑って落ちたらどうなるかと怖れてしまうからである。 そのくらい体の衰えを自覚してしまっているのだ。 勇気が出ない!

岩壁を登るのが怖い、終了
 早い時間に戻ってきて、椅子に座って振り返る。 狭い渓の雨上がりはテンカラでは難しい、そんなことは分かっていたことなのに。 そして、大きな岩魚、色模様が美しい岩魚は、私が諦めたところにいるに違いない。 そこまで行かれないことが情けない。 体力、技術、そして、たっぷりあるはずの時間が使いたいよ~



タグ :岩魚

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