山女が難しい釣り
2023年3月16日 後山川の林道を2km余り歩いて釣りをした。 岩魚は見えず山女がわずかに釣れた。
昨日に続いて後山川へ行くことにする。 釣り場は林道ゲートから2km余り離れているし、更に
奥後山に登ったときに使った林道が続いているので、戻りが楽なので少し歩くのである。 ゲート前の車は昨日より少ない五台であり、昨日よりプレッシャーは少ない。 さぁ歩こう!
林道は暗いが、後山には朝陽が当たっている。 暗い路でもシジュウカラが現われるが、蝶などの虫は見えない。 遠くを見れば、木々の隙間から光る三頭山や御前山が見える。 後山川を見れば、先行する釣り人が見える。
林道分岐まで歩いて一息ついた後、流れに下り立つ。 昨日の片倉谷と同様に、水は少なく水面は平らである。 山女が今にも飛び出しそうな水面がたくさん見えているので、期待はどんどん高まる。 浮いたまま流れる毛鉤にチャプッと出たのは21cmの山女である。 期待通りでビックリである。
期待通りだったのは最初だけで、この後はなかなか毛鉤を咥えない。 チャプッと出たのに咥えていない。 浮いてくる山女が見えたが途中で戻って行く。 こんなことが四回も続いた後は何と合わせ切れである。 今度こそと思った手の勢いがあまりに強かったのだろう。
遠くで静かに毛鉤を咥えていたのに気付かず、合わせなしに引き上げようとして外れた。 水面まで引き上げたのが大物に見えたので非常に残念である。 岩魚ならもう一度挑戦してくれるだろうが、山女は二度と出てこないのだ。 メモしているだけで18回も失敗があった。
出てきたのは、流れの中でただ咥えた山女である。 ラインが流れないでただその場で止まっていたのは咥えていたのである。 この位や豆の反応は緩いことが多いので、なかなか竿を立てられないので、引き上げるときに分かるのである。 これじゃぁ釣りにならない。
谷には土砂が流れ込み、以前からの倒木がずれたりなくなったりしている。 その姿は、まだ終わっちゃいないぞと云わんばかりに不安定に見える。 一雨来て溜まった土砂を流してほしいが、不安定な斜面も崩れてしまいそうである。 でも、一雨来てほしいと思う。
流れは山女が主なので山女しか出てこないが、なかなか引き上げられないので、岩魚を狙ってみようと試みる。 石の傍に落とした毛鉤を追って、何と山女が出てきた。 毛鉤は咥えなかったが、そのまま日向に定位したので、毛鉤を乾かして慎重に落とす。 すると、じっと毛鉤を見ていた山女は、大人しくパックリと咥えた。 22cmである。
山女の色が小菅川の山女とはだいぶ違う。
小菅川の山女は明るく橙色にも見えるが、ここの山女は黒ずんでいて橙色には見えない。 解禁日に行った
真木川の放流山女とも違って、餌はこれからの痩せている山女が多い。
山女の大きさが大きくなると、外れることがなくなり「よく釣れる」と思えてくる。 大きな石を水線では登らず、陸から登ると、四角い淵になる。 期待したが半分以上砂で埋まっており興醒めである。 岩を登れは3m位の落ち込みがあり、ここを最後と思って巻き返しと流れで粘ると、22cmの岩魚が出てきた。 これを最後にする。
戻りは仕事路(巡視路)と登山道を使って林道まで下りる。 安全な路で今日の山女のことを考えると、やっぱり私に山女は無理だと思える。 でも大きな山女はちゃんと咥えるし美しいので、できれば釣ってみたい気もする。 そんなことを考えながら後山川を覗けば、朝見た二人の釣り人が大渕にいた。 本川の釣りがちょっとだけ気にして、フィットに戻る。
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