私には丁度良い水量でも

tenkara1nen

2024年09月19日 18:00

 2024年9月17日 毛鉤を落すには丁度よかったので、七寸前後の岩魚が多く出てきてくれた。 きっと合わせ切れさせられた岩魚が大物だったに違いない(釣り人の話)。

 小菅川の県道が整備されたので、もしかしたら後山川の後山林道につながる村道も整備されているかもしれないと考えた。 歩く時間が惜しいので、いつもの片倉谷をちょっとだけ釣る予定である。 今日はずいぶん早く出て、整備されていない村道で七時前には林道手前までやってきた。 初めてかもしれない一番乗りである。

 何だかおかしいと思いながら深呼吸しただけで、車が二台もやってきた。 しかも先のゲート前に駐車した模様なので、急いで準備して歩き出す。 油断していた!? 私の行き先を伝えて無事歩き出したが、釣り人が女性だったので話をすればよかったと、ゲートをくぐった後で思ったものだ。 暗い巡視路で谷を目指す。



 石垣堰堤のあたりに下りて様子を見れば、流れには白泡が少なくて私には丁度いいように見える。 本筋隣の浅い筋に毛鉤を落すと、見えなかったが岩魚はちゃんと咥えた。 しかし合わせが弱かったのか、途中で外れる。 堰堤下の淵に毛鉤を沈めるとキュ~と引っ張りこまれたので、パンと竿を立てると合わせ切れである。 どうしたらいいのだ!

 浅い砂利の流れだが、落ち込みの下は空いているようなので出るかもしれないと思って毛鉤を流す。 最初咥えているのが分からず、ゆっくり竿を立ててビクンと反応を残し、黒い影が落ち込みに消えていった。 諦めが悪い私は、もう一度、今度は奥から流すと再び反応があって、これは分かった、竿をピクッと立てれば21cmの岩魚である。



 この流れにいる岩魚には橙色の斑点がない。 その上、体に色が付いたものもほとんど出てこない。 岩魚は谷を一つ越えれば、その姿が異なっているので、いろんな場所で姿を見たいと思わせる。 これは山葵を栽培していた山人が、山の滞在のためにいろんな岩魚を放流したせいだろう。 山葵田があったところには岩魚がいるのだ。

 定位する岩魚が見えた。 しかし毛鉤は見えないので岩魚の動きで判断するしかない。 最初の流しでは岩魚は動かなかったが、二度目の流しでは、横へすっと動いて元に戻り、同時にラインが止まったので竿を立てる。 ビクビクッと抵抗するので、持ち上げて網に入れる。 わずかに色が見えた岩魚は22cmである。 思ったより大きかった。



 広めの淵にやってきて第一投で岩魚が追ってきた。 小さかったので咥え切れずに外れ、その後姿は見えても咥えない。 いい加減諦めて淵を上から見ると、下からは見えなかった大きな魚影が見えた。 この岩魚に咥えさせようと散々毛鉤を流したが、ほとんど反応せず、逆に避ける動作まで見えた。 どんな毛鉤ならいいのだ!



 歩筋脇の流れには石があって、見えないがそこには岩魚がいるはずである。 なかなかいいところに毛鉤が落とせず、何度目かにやっといいところに落ちると、やっぱり岩魚がいた。 腹がぷっくりしている岩魚21cmである。



 最も残念だったのが、二度目の合わせ切れである。 ここだと思う場所で、深場に引き込ませようとしたのだが、それよりも勢いよく引き込まれたので、オオッと私も勢い良く竿を立てた。 すると・・・パッツン 一体どうしたらいいのだろうか? 私の動作にこの竿が向いていないのかもしれない。

 今年はコントロール重視でシマノの先調子を使っている。 合わせ方が難しく、今年何度合わせ切れを起こしたか分からない。 きっと私の反応の仕方が悪いのだが、切れない結び、ハリスの太さなど工夫はないものか。 竿は胴調子に替えて、簡単すぎる結びをもう少し硬いものに変更するか!

 実は三条の湯で一泊というのを今年最後にと考えていたのだが、急遽家族が入院したこともあって、昼過ぎには帰らなくちゃいけなくなった。 これまでより一時間以上早めに戻らなくちゃいけない。 今年の釣りも残り少ないのに、どうなるか分からないのである。


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