今年最後の管理釣場

tenkara1nen

2010年12月26日 17:00

 12月25日 クリスマスなのに奈良子釣りセンターへ遊びに行ってしまった。

 山梨県の奈良子釣りセンターへ行ってきた。 ずいぶん通ったのでスタンプがたまり、一回無料券に替わったのである。 たまるのには約1年かかったので、ずいぶん通ったと言うより時間がかかったと言ったほうが正しいかもしれない。 今日は無料なので、控えめな釣りを心がけよう。 本当は、状況がそうさせるのだが・・・

 日本海側と山間部は大荒れになるという天気予報なのに、東京は雲ひとつない晴天である。 途中の多摩大橋の上では、東の空にカメラを向け、たぶん日の出を撮る人だろうが二人もいた。
 晴天はいいのだが、あまりにひんやりしているので、釣りセンターのオーナに聞くと「-6℃」と言う。 寒いはずだ。 この寒さだと長居はできないかもしれない。

 釣り人は一人しかいない。 この寒さでは魚はもちろん、釣り人も動かないでじっとしているのが当然だ。 もう少し陽が高くなれば、人は集まるのだろう思っていたいたが、私がいる間は5人までしか増えなかった。 2つある池からは共に湯気が立ち上り、寒さを引き立たせる。 池は気温に比べて暖かそうだ。

 池の虹鱒は、この寒さにも負けず元気が良い。 中にはジャンプして水から飛び出すものさえいる。 流れでは、さすがに活性がなく、ほとんどが底に張り付き定位しているもが多い。 彼らは、ほとんど飛び出さず、たまに水面下の毛鉤をひったくるものがいるくらいである。
 渓流部分に入ると、谷に沿って吹く風の冷たさは、耐え難いものがある。 1尾しか手にできないまま、陽が谷に差し込むまで、池で釣ることにした。

 岩魚の活性は非常によい。 ならご池は、ほとんどが虹鱒なので、今まで1度しか虹鱒以外は釣れたことがない。 そんな池の淵に落としたテンカラ毛鉤4号に、「ガブッ」と音がするぐらい勢いよく岩魚が飛びえたのには驚いた。 しかも34cmと大きく、持ち帰り候補である。 この後も日陰の石垣そばからは30~40cmくらいの虹鱒が、よく出てきた。
 寒さがどのくらいかと言うと、使用したネットは凍り付きカチカチになってしまう。 次に使うときには一度水に浸けてからでないと使えない。 谷に入って行った朝は、水に浸かったラインも水滴が凍り付き、扱いにくくてしょうがなかった。 このくらいで寒さは伝わったでしょうか。

 神経質な魚が多いヤマメ池は、大きな毛鉤が落ちた瞬間に、周りの魚は散っていく。 また、私の影や竿の影が動いても、反応するものもいる。 この池では岩魚が多く出てきた。 毛鉤を落とし「ちょんちょん」と誘う。 「ぴくっ」と頭が動き追いかけるが咥えない、間を置かず「ちょんちょん」と誘うと、速度上げて咥える。 または、「ちょんちょん」と毛鉤を動かした後、ただ漂わせていると、ゆっくり近づいてきて、じんわりと咥える。 タイミングを逃すと、「ペッ」と毛鉤は吐き出される。 咥えた瞬間に贋作だと見破るのだ。

 見釣りで楽しいひと時を過ごし、いよいよ光が入る渓流部に再挑戦である。 しかし、朝と同じで反応は少なく、毛鉤を咥えてくれない。 二つの落ち込みに挟まれた淵に、大きな毛鉤を「パチャパチャ」と音が出るほど強く打ち込み、「ちょんちょん」と誘う。 浮いてきた赤みのかかった渓流魚が、毛鉤を咥えた、が手応えだけを残して消えていった。 一旦上流で釣り、再び戻ってきて、同じように毛鉤を打ち込んだ。 二度は出ないと思っていても諦めきれないのだ(未練がましい)。 しかし、いい具合に予想が狂い35cmの虹鱒が反転した。 上げるのに苦労するくらいに太く重い虹鱒であった。

【本日のまとめ】
 岩魚8尾(尺オーバ4尾、残り25cm以上)
 あまご1尾(20cmをちょっと越えるが、痩せていた)
 虹鱒7尾(定かでないが35cm以上が2尾、そのほかも大きい)
 持ち帰りは岩魚8尾
 今年最後の釣りとしては「まぁまぁ」であった
 気温が低すぎ、ネットもラインも凍りつく
 高速道路は往復渋滞なし




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