様子見になった釣り

tenkara1nen

2024年09月15日 18:00

 2024年9月13日 小菅川源流奥のはずが下流の沢に入った。 そして、岩魚はたったの二匹、結局沢の様子見になった。 自撮りばっかりになった。

 岩魚が出てこないので、困った時の小菅川、ということで一番奥に行くことにする。 県道も林道も整備され、フィットが困らずに走られることもあるし、先日尺岩魚が出たことも行く理由なのだ。 ただ、小菅川は狭く釣りになる沢も少ないので、先行者がいた場合の対処には困ってしまう。



 車は源流下流部にしかなかったし、林道には一台の車もなかったのに、林道終点には二台の車があった。 一瞬考えたがすぐに雄滝下の流れに変更する。 しかし、さっき空いていた場所は釣り人が準備中である。 他へ回るには時間がないので、赤沢の奥へ向かい、落石がフロントガラスに当たらないことを願って停めて、登山道に入っていく。 今日は、赤沢の奥へ行くので登山道から巡視路に向かう。 その分岐の標には今日もペンが置き忘れられている。

 斜面を下りていくが、今日はフェルト底の靴を履いているので注意が必要である。 流れで竿を振り回すのだが、先日尺岩魚が出た場所はもちろんのこと、岩魚の反応が全くない。 それは、水量がないせいで岩魚が警戒しているのかもしれない。 大変だ! 滝までに岩魚はたったの一匹しか見られなかったのだ。

 滝を前にして一旦躊躇してしまう。 まずは滝を越える高さまで登るのだが、手掛かりがあまりない岩盤なので足を滑らせたら大変なことになるのである。 水平移動もまた滑ったら真っ逆さま、そして最大は流れに下りることである。 砂が崩れているところで、岩盤やら期の根があったりするので、引っかかって転がるかもしれず、背中側に倒れたら滝へ真っ逆さまなのだ。



 緊張の中やっと滝上に立って一息つく。 たっぷり休んでから流れに立ち向かっていくが、以前とは様子が変わっており、ほとんどの深場が無くなっている。 まぁ水量がないことも重なって、岩魚は全くと言っていいほど出てこない。 期待した場所は期待外れになり、期待できないところまで毛鉤を落す。



 まぁ、今日は様子見とするしかないと覚悟する。 私の通らずは、足場が深くなっているので真直ぐ行かれない。 左岸のガレ場を登って、決死の覚悟で移動し土砂の斜面を下りていく。 下りるとすぐにある淵は水が少ない。 出合いも出てくるが、そこに淵はなくさっぱり釣りにならない。



 最後の滝(3mくらい)を乗り越えると、流れは極端に少なくなる。 それは、ずいぶん前に巡視路上下を押し流した崩落地点になるからで、そこには大量の土砂が今でも残っているのだ。 ここで釣りも流れの様子見も意欲が失くなって終了とする。 自然な傾斜(30度くらいか?)を登るのは難しいので、流れの痕跡を使って登る。

 乗った巡視路は整備されておらず、土砂が落ちてきていたり、落枝が多くあったりして歩きにくい。 しかし、ノーメダワへの分岐までやってくると、明らかに整備された路になる。 赤沢奥への路は整備されていなくとも、尾根までの路は整備されているのだ。 もしかしたら長らく通行できなかった路が整備されたかもしれない。



 分岐点は今回の最高地点で、カメラは1,141mである。 位置情報から国土地理院地図で確認すると1,167mで25mの差がある。 何が正しいのか分からなくなるが、そもそもそう云うものだと理解するしかなさそうである。 気持ちよく下っていくと、桟橋に乗っていた土砂が取り除かれて、その桟橋の朽ちた姿が露わになっていると、整備も良し悪しである。

 改めて考えれば、今日の釣りは酷かった。 岩魚が出なかった。 崩れ土砂が溜まる流れの姿、崩れた山葵田の景色は面白くない。 巡視路は整備されていてもなかなか恐ろしい。 今年はどこも私に釣らせてくれないが、この流れはあまりに・・・ さぁどうする。




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