考えが甘い釣り
2024年5月3日 一之瀬川源流に釣りにいったが、車が多すぎて予定外の沢に入った。 岩魚はやっぱり釣れなかった、いなかった。
いい天気の大型連休は釣り人がいかないだろう所を考えていた。 難点はそんなところには岩魚がいないということで、ただでさえ私の釣りがおかしくなっているので、釣れないに決まっている。 そこで、かつては私でも大きな岩魚が釣れた一之瀬川の支流、その奥を目指そうと考えた。 ここは結構人気があるということで、どこへ行っても問題だらけである。
街の車は少なくても山が近づくにつれ車列となって、さらに奥へ迎えが車はいなくなる。 そして一之瀬集落に入れば、そこかしこに車が停まっており、みはらし亭には10台もある。 まぁここは登山者だろうが、これだけあるということは先にもたくさんあるということだろうと進めば、案の定目的地に三台停まっていた。 一瞬にして通り過ぎてしまった。
少なくとも三人の釣り人がいるかもしれないところに後から付いていくというのは嫌なのだ。 本谷に向かってフィットを進めると、途中にも車がたくさん停まっているので、作場平が満車に近いと思い、思わず中島川に車を停めた。 ここでの意味は、前回尽く外された岩魚に、もう一度挑戦することである。 まぁ理由はともかく、釣りたいところを断念したことがいいのか悪いのか、この後分かるのだ。
逃がした岩魚、釣った岩魚だけを目指すので、前回反応のなかった場所はすべて素通りしての釣りである。 しかし、最初の二カ所は影も形もなく、当然反応もない。 暫くして、ここの岩魚はどうかと見た浅い淵には、魚影らしきものが見えていた。 最初に振り込んだ位置が悪くゆらっと動いただけだった。 今度こそと思って流れの真ん中に毛鉤を落して、まんまと咥えさせた。
岩魚は全く出てこず、姿さえも見られない。 CS滝まですぐに到達し、一旦出合いまで下って隣の沢をいくが、こっちもまるっきり同じである。 先日釣った場所を全部いってもたった一匹であり、何だか落ち込んでしまう。 一部滑の滝を登って巡視路に上がり、野鳥が飛び交う場所で休憩する。 座った場所の向かいにキビタキが見えたのが嬉しくて、ずっと見ていたのだ。
巡視路を使ってCS滝の上の流れに向かって、先日は行かなかった一つの滝へ行くことにする。 これまでは葉が多く真っ暗だった路は、まだ葉が出揃わずとても明るい。 ルンルン気分で流れに下りれば、水がとても少ないことにあらためて気づいた。 滝まではずっと滑の流れでヌルヌルしているので、注意深く登っていかねばならない。
滝にそろりそろりと近付き、よく見える淵を検索する。 魚影はないので渕尻の石のあたりから攻める。 暗い場所明るい場所、流れ込みの下、10回以上は毛鉤を流し、或いは漂わせたがまるで反応がなかった。 脇にある岩に登って淵の様子を見れば、水が流れ落ちる岩盤の下が空いている。 きっとあそこに隠れていると思ったが、今日はこのまま戻ることにする。
先日よりも岩魚はいなかったし、姿を見ることもなかった。 元々岩魚が少ないのではあるが、こんなに出ないのは初めてかもしれない。 多摩川の源流まで来てしまえば、他へ回る時間も場所もないのだ。 最初の選択を間違えたのだ。 大型連休の釣りは止めようと思ったものである。
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