ずいぶん頑張ったのに

tenkara1nen

2023年07月23日 18:00

 2023年7月19日 思い切って、足が攣るまで頑張って片倉谷の奥へ行った。 しかし、たった一人の先行者が同じ流れに入っていたのだ。 ちゃんちゃん!
 棒再点検、ほっと支援センター面談、デイサービスなどなど、忙しくなってきて計画通りにはいきませんね~ それでも今日は釣りに行ってきてしまいました。 いいんでしょうか!

 今日は思い切って後山川片倉谷の奥へ行くことにした。 何度も行ったことはあるのだが、このところの体の衰えと、時間的な制約、滝を越えたら巡視路まで斜面を這いあがらねばならないことから、どうしても行くことができないでいた。 行きたいところはみんな奥なので、この際思い切っていくしかないと決断したのだ。

 平日の後山川は天気が良ければ人が多いが、良くない天候なら車は少ない。 思った通り車は一台もないのだが、たった一台バイク(外車)が停まっていた。 例え釣り人でも一人なら釣り場がかぶってしまう恐れは少ない。 隣に車を停めて、バイクをしげしげと見るも釣り人かどうかは判断できない。

 今日は片倉谷の奥へ行く計画なので、ずっと整備された巡視路を歩き最後の桟橋から釣り始める。 最初の大石を越えてからすぐに、足跡らしきものが見えてしまった。 これは足跡だろうかと今年の終点の滝まで進めば、明らかなものが見えてしまい、あの一台のバイクの持ち主が先行していると考えるしかない。



 それでわかった。 有望な場所からは出てこないし、出てきても尽く外れるので、二番手以降の岩魚が出ているのだ。 だから出てくる岩魚は中途半端な大きさで、しかも少ないのだ。 小さな場所で大暴れされて外れ、適当に振り込んだ毛鉤が岩魚に咥えられていることが分からず、せっかく咥えたのに取り込みに行くときに外れて、もう散々である。

 やっと終点までやってきて、いよいよここから今年初めての流れに上がる。 久しぶりの滝の岩盤は、下りてくるときのことを考えながら登る。 上ったところも釣り場であったが、今日は流れに流木が多くて釣りにはならない。 さて本番の岩盤をどうやって登るのか、登ったら帰って来られないので、時間を確認して危険な靴に注意しながら登る。

 岩盤に乗って先の景色を確かめる。 記憶通りの滑の岩盤が続く流れが見える。 この靴で進めるかどうかが非常に不安に思う。 実際進んで見るとツルツル滑るので、たった5mが永遠に感じる。 一つの淵に出ても、すぐその上に甌穴のような淵が続き、滑の岩盤は続く。 どうしても登れなくて、途中で変更を余儀なくされる。



 時間がどんどん過ぎていく。 足跡は不安定ではあるが依然として残っている。 岩魚はいい場所ではあまり出てこないが、隙間を狙えば出てくる。 しかし、初めての流れに入って合わせ切れを起し、ぐぐっとの感触だけで外れたりした後に、やっと岩魚が出てくる。 石の下の暗い場所に流したときであった。



 大きな滑の岩盤は越えるのを考えてしまう。 今までは左岸を巻いていたが以前と違うような気がして、岩盤を直接上られないかと考えたのだ。 しかし、靴があまりに心配なので、以前の通りに越えるしかないと判断する。 進めばやっぱり変わっていて、私には危険この上ない。 これで、戻るという判断はできなくなった。



 滑の岩盤でも石が転がっていたり、砂が溜まっていたりしているので、岩魚はいる。 石からスッと現れた岩魚は私の毛鉤を咥えないまま戻っていくし、ゆっくりと岩から出てきて毛鉤に近づいたものの咥えない。 どうして私の毛鉤は嫌われるのか、姿が悪いのかもしれない。 あまり長い時間見せないという判断をするしかないのだ。



 小さな場所は得意の振込みで、落ち込み横のちょっとした水面に毛鉤を落して岩魚を引き出し、皆が振り込みそうにない小さな小さな静かな水面から引き出したり、時間があれば先行者がいても釣れるのである。 しかし、もう時間が無くなってきた。 戻るにははるか上空の巡視路まで登るしかなく、その時間がどのくらいかが分からないのである。



 水が岩盤を流れる窪までやってきた。 ここは山葵田跡で、もしかしたら基地があったと思われるので、光が十分に差し込む広場である。 作ってもらったサンドイッチを食べながら、この先へ行こうか、この先は廊下帯となりかなり狭いし、滝もある。 斜面を登られるところまで進めるかどうか・・・サンドイッチが美味くない!



 12時を過ぎてしまったし、戻ることにした。 さて今の私で斜面を登られる力があるのか、と思ってもそれしか戻る方法がない。 たっぷり休んだので大丈夫だろうと登っていったが、ずるずるの斜面はなかなか上には行かれず、20分以上も戦う羽目になった。 整備された巡視路に乗って安堵する。 さぁ、戻るか!



 確かに路は整備され、桟橋と云うか桟道というか、架け替えられているところも多く、真新しい木肌は安心できる。 実は、楽だと思っていた道も滑ったりして、なかなかきつくて、余計なところに力が入り、ついには足が攣ってしまった。 巡視路で楽に戻れるはずが、休憩ばかりで思うようには下って行かれない。



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