少し上で釣りたい

tenkara1nen

2023年05月29日 18:00

 2023年5月25日 大きな岩魚を求めようと歩いたが、やっぱり今まで通りの場所で終わる。 もう前のようには体が動かないようだ。

 やっぱり大きな岩魚、尺岩魚を見たいので谷の奥へ行きたい。 上まで行けば巡視路で戻って来られることもあり、何度か尺岩魚を見た後山川の沢に行く計画を立てた。 フィットには少々過酷となるので、以前のようなパンクには気を付けねばならない。 最大の問題は滝まで気持ちが続くか、滝で時間が残っているかである。

 ゲート手前には車が四台、今日はあまり多くない。 ある出すとすぐに前に釣り人が歩いている。 幸いにして奥まで歩くようなので、私はさっさと巡視路に入っていく。 昨日のように先行者がいると困ってしまうので、それだけを祈りながら整備された路を歩く。 流れが右に見えているが、「我慢、我慢」と言い聞かせて右岸から左岸に渡る。



 ジグザグに急斜面を登って一息つけば、登魚尾滝が眼下に見える。 一旦先へ行こうと思ったが、まだ滝上は釣っていないと思い、下りることにする。 ここは下りること自体はあまり難しくないが、上から石が落ちてこないか、岩が崩れないかと思うと怖いものである。



 路から見ていた通り、岩魚がたくさんいそうな流れが続く。 流れの雰囲気では、あっちこっちから岩魚が飛び出してきそうなのに、いくら毛鉤を流しても反応はない。 ずっと前には随分いい思いをしたところなのに。 最も大きな淵は、竿を振った時にはだいたい出てくるのに、今日は出てこない。 岩魚を全く見ることなく巡視路の木橋までやってくる。



 今まで一度も岩魚を見たことのない落ち込みの様子が少し変わっている。 もしかするとと思って毛鉤を飛ばすと、毛鉤があるだろう所が盛り上がった。 「クン」と竿を立てれば、「ギュッ」と引き込まれ、強烈な抵抗である。 いかん、これは大きい岩魚だ! 網を出して掬おうとするが、竿が曲がるだけでなかなか引き寄せられない。 ラインをつかんで慎重に網にいれれば、26cmの岩魚である。



 悔しい1 沈み石と脇に大きな石がある流れは静かである。 水面直下を流して反応がないので、毛鉤を乾かして浮かせて流す。 すると、沈み石に近付くと「チャプッ」と岩魚が口を出した。 「ほうら、よしよし」 大きいので慎重に引き寄せて、網を出そうとしたときに外されてしまう。 大きかったのに~



 悔しい2 流れが岩盤と大岩で狭まり脇に小さなトロ場と巻き返しがある。 トロ場に毛鉤を二度浮かせてみたが反応がない。 ならば奥の巻き返しに吸い込ませてみよう。 毛鉤は一度目から上手く吸い込まれたが、それよりも急激な引き込みが見えて竿を立てる。 「ゴン」と毛鉤が止まり、次に「ズンズン」と抵抗されて「プシュッ」と外れてしまう。 大きかったのに~



 悔しい3 釣れないときは隙間の岩魚を狙うのだ。 一か所が流れに開いた石に囲まれた場所を狙う。 何度か振り込んでやっと思うところに落ちたとき、石から大きな岩魚が「にゅ~」と現われて「すっ」と咥えた。 「ピュン」と竿を立てると、なんとすぐに外れてしまう。 見えているものだからちょっと早すぎたのだろう。 やっぱり岩魚は一呼吸遅れて竿を立てねばならないのだ。



 悔しい4 失敗した岩魚はまだまだメモしている。 落込みの横は元々落ち込みだったところで、今は「チョロチョロ」と水が落ちている。 すぐ横は流れは激しいが、その流れの影響を受けていないので、とても平穏である。 毛鉤が飛んでいった。 蜘蛛の巣に引っかかったが毛鉤だけは水面に留まっている。 「くるぞ、くるぞ~」 「きた~!」 竿を「シュン」と立てれば「プツン」と切れる。

 多くの岩魚がたむろする淵がある。 今はずいぶん浅くなって岩魚は少なくなったが、最も期待する点がある。 この淵に落ち込んでくる二本の流れが微妙に絡み合っているところが狙い目である。 毛鉤は見えないのでラインの動きでしか分からないところである。 その動きをしっかり捉えて、持ち上げたのは22cmの岩魚である。 もっと大きいのがいてもいいところなのだ。

 滝までやってくる。 ここから上が今年釣っていないところで、ここからが本番なのだが、終了を決める。 体力、精神力、時間も無くなってきたので終了を決める。 悔しい岩魚がたくさんいて、その度に状況と悔しさをメモしているし、結構な数の自撮りもしたので、時間が無くなったのである。 やはり釣りに専念しないといけないし、メモは適当にしておかないといけない。 また、体力的にも精神的にも克服しなければならない。


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