後山川の山女は・・・
5月27日 後山川支流に釣りに行った。 山女の色、姿は、小菅川とだいぶ違う。
今日の多摩川上流は晴れると、日本の気象予報会社は全世界に公開していた。 私は、当然これを全面的に信用して、釣りに行くのである。 曇りだとしていくのだから、雨以外であればどうでもよいのだが、晴れると渓の雰囲気が全く違うから、楽しみなのである。 行先は後山川、最も近い年間パスポートで参戦できる流れである。
フィットは、晴れというより曇り時々晴れの国道を、快調に進む。 丹波山村に入ると、間もなく後山林道への分岐になる。 今日の道路はどうだろうかと不安になりながら進むと、なんだか整備されているようで、前回よりも走りやすい。 さて車であるが、林道車止めまでに、縦列で4台、広場に6台もの車があった。 最も広い場所に停める。
今日は、前回雪で途中までしか行かなかった塩沢を遡り、今まで二度しか登ったことのない滝が登れるようになっているか、確かめるのである。 淵を歩いて滝に取り付けるか確かめ、もし登れるようなら数年ぶりに滝の上に行く計画である。 見える渓底の清廉な流れも輝く、緑が眩しく気持ち良い林道を、程よい時間歩く。
車の数からして、相当の釣り人が入っているだろうと思っていたので、目指す塩沢に釣り人がいても、今日は先へ行くのが目的なので気にしない。 いざ、塩沢橋に着くと、そこにママチャリがあった。 うぉ~!電動ママチャリか~ そういえば、軽トラックが一台あったので、その釣り人かもしれない。 そうと分かれば、塩沢林道を先へ進むのではなく、橋からゆっくり釣り上る作戦に変更する。
橋の下の淵から竿を振る。 水は少々濁っているように見え、いつも見える底がぼんやりとしか見えない。 上から見たときに魚影は見えなかったので、最初から石の脇を狙う。 左岸に小さな落ち込みがあるので、その石のところに毛鉤を投げ込む。 いきなり魚影が現われ、素早く毛鉤を咥えて、石に下に潜った。 最初にしてはいい、19cmの山女であった。
石の下を狙った毛鉤をじっと咥えていた岩魚は釣り落し、群れじゃないかと思うくらいの小さな山女たちには弄ばれて、やっと出た岩魚は途中でチャボン、見えている山女は私の反応より早く毛鉤を放しもんどりうってくねくねと、なかなか写真に残せる状態にならない。 しかし、ここは釣り人が通っているとは思えないが・・・
釣り人が林道で下ってきた。 調子がよかったようで、「ここは岩魚が出るでしょう!」、なんてニコニコしながらいうが「まだ見ていない」。 林道の終点から渓に入ったという釣り人と別れて、ここはまだ彼が釣っていないのだと、ここから先に釣り人がいないのだと、気合を入れて息を吸い込み吐き出す。 後は私の腕次第、渓を見極める力がものをいう。 なんてね~
淵の流れの真ん中に毛鉤を落とした。 勢いよく流れる毛鉤に、水中から飛び出した。 とりあえず流して、なんて考えていた振り込みだったので、びっくりして竿を立てるのが遅れる。 しかし、山女はしっかりと咥えたままであった。 前回この流れの経験と同様に、飛び場してくるのは小さな山女(16cm)だけである。
登山道が渓から離れて、廃道となった林道が流れに合わさる。 必ず山女のいる淵にやってきた。 素早く身を屈める。 岩の傍に大物がゆらゆらしているのが見えたのだ。 落ち着いて、首を伸ばして淵全体を検索すると、3~4匹の山女が確認できる。 最初どこからか。 これが肝心で、見誤ると、いきなり姿は見えなくなるのだ。 そうでなくともいなくなるのだ!
岩陰の大物を狙う。 毛鉤が落ちた途端にパシャっと水面から飛び出した。 ここは振り込むのに、横から出ないと振り込めない。 何度か竿を前振りしてから勢いをつけて毛鉤を落とすので、ずっと見ていたに違いない。 そうでもなければ、落ちた瞬間に咥えるなんて芸当は難しいはずだ。 しかし出てきたのは、最初に見えたものではなく、回遊していた18cmの山女であった。 残念!
同じ淵の真ん中に毛鉤を落とす。 はっきり見えるところまで毛鉤が来ると同時に、そのすぐ傍で山女がくねくねと体をくねらせている。 何たることか、山女はいったん毛鉤を咥えて、違和感を覚え、吐き出したのである。 その間中、私は気づかなかったということで、大失態である。 もう少し、水の中が見える状態で振り込むべきだった。 でも、これ以上下がれないし、立つと振り込めないし・・・
岩場にやってきた。 左岸の岩から清水が湧きだし、その上を倒木が堰き止めている。 このわずかな水たまりに毛鉤を落とす。 3mほど先のことなので、しっかりと毛鉤を見ていると、漂う毛鉤にゆっくりと山女が近づいた。 咥えろ、早く咥えろ~ 逸る気持ちを抑えていると、ちゃんと咥えてくれた。 これが今回の釣りで、最も大きな山女(22cm)であった。
はぁはぁ、岩場を登って行く。 私の反応よりも早く毛鉤を放す山女、毛鉤に近づくだけの山女、毛鉤を避けてしまう山女、だんだんと難しくなってくる。 狭い淵の流れの脇に落とした毛鉤が、ゆっくり流れると、じゃぼっと山女が飛び出した。 今回の流れでは、数回飛び出してはいたが、この飛び出しが最も迫力があった。 目の前だったし、魚体が大部分?見えたし・・・ ただ、19cmだったことを除けば。
はぁはぁ、ズルッ、非常に疲れて、飛び出した山女から、ずっと外され放しで、やっと目的の(確認)場所に着いた。 この滝を登れるかどうかであるが、その前に二度外され、挙げ句山女に逃げまどわれる。 まぁいい。 滝の左岸は深すぎ、右岸は取り付けそうだが、その先が私には難しそうである。 やっぱり、左岸の深場を進むしかないのか。 進んでいくと、ウェーダに水が入ってきた。 やっぱり、ガムテープ補修では無理なのだ!
山女しか釣れないが、終了とした。 しかし、山女の色が薄いものが多く、小菅川とだいぶ違うのは何故か、暫く考えよう。 それと、ウェーダを新調しないと、滝の先へは行けそうもない。
戻ってきても車は多かった。 新たな車が多く、駐車場所も変わっており、相変わらず10台の車があった。 釣りの、山(三条の湯、雲取山)の人気が高い場所を示している。 この流れを釣るには、駐車から考えねば。 では、次回?
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