荒川上流中津川へ

tenkara1nen

2015年05月05日 22:45

 5月2日 荒川上流へ釣りに行った。

 休みが続くときにしか遠出はできない。 しかし、高速道路を使うととんでもない渋滞に突っ込むことになるので、比較的道が空いていると思われる荒川上流秩父を目指した。 予想通り道は空いていたものの、いったんコンビニに入ろうとすると車が結構停まっていた。 最後のコンビニと思われるセーブオンで日釣り券を手に入れて、いよいよ釣り場へ向かう。

 二瀬ダムのトンネルが通らなくてもよくなっている。 前は、トンネル内が三叉路になっており、安全のため信号があった。 きれいになっている道を通り、大洞川へ入っていった。 この上には三峰神社があり、そこから雲取山へ向かうのか、私の前も後も車が連なる。 大洞川の林道に入ると車はなく、なんだか期待できる。

 と思いきや、林道は途中で通行止め、しかも3台の車が駐車していた。 ここから歩くと、私の目指した荒沢まで、どのくらいかかるかわからない。 釣り人も三人以上が上にいるということなので、諦める。 期待はすぐに裏切られたのである。 一度だけ行ったことのある中津川へ行こう。 そう云えば、三国峠まで行けるようになったらしいので、千曲川へ抜けるのもよいと考えた。

 以前は大若沢から王冠キャンプ倶楽部まで釣ったので、キャンプ場の先に車を停めて入渓することにした。 情報がない(収集していない)のである。 林道で、舗装されていないにもかかわらず、車もバイクも朝(九時近い)から多いの気になりながら、急ぎ釣り支度をして川へ入る。 瀬続きの幅の広い川で、日も差している。 魚のいるところは限られそうだった。

 ところどころに深場があり、日陰のところもあるので、そこでは山女が見えていた。 最初のプール上の場所では、なんとライズしている山女がいた。 静かに近づき観察すると、一匹や二匹ではない。 身をかがめて、静かに毛鉤を落とす。 反応がない。 それどころか、落ちた毛鉤の横で口が出て、もう一度投げ込むと、今度は目の前でライズが起こる。 完全に舐められた。 こんなに反応がないのは擦れているのかも・・・

 時間をかけ過ぎた。 先を急ごうと、明るい瀬はそこそこに歩いていく。 そんな時、明るいが20~30cmの落ち込みにあたった。 なんだかここには岩魚がいそうだったので、白泡のそばのわずかな淀みを狙った。 パチャパチャと二度打ち込むと、黒い影が見えた。 21cmの思った通りの岩魚であったが、秩父の岩魚のような色ではなかった。 日向のせいだろうか。

 この岩魚から3時間ほどは、何の反応もなかったと云ってもよい。 山女はプール上の場所があれば必ず群れていたが、私の毛鉤が嫌いなのか、大きすぎるのか全く反応しない。 どこかの釣堀のようで、なんだか嫌な予感がした。 ただ一度だけ、22~3cmの山女が毛鉤を咥えた。 引き寄せて、ラインを持った瞬間にはずされた。 見えていた山女で反応したのは、この一匹だけだったので非常に残念であった。

 山女が相手をしてくれないので、岩場の岩魚を狙った。 この辺りだと、あまり岩魚がいるとも思えなかったが、山女が相手をしてくれないのでしょうがない。 石の下を一生懸命に狙うと、いくつ目かの石の下から岩魚が出てきた。 少し大きくなり、25cm近い岩魚であったが、まだまだ秩父の岩魚のような色ではない。 尾びれはしっかりしているので、放流ものではなさそうだが・・・

 岩魚を狙ってばかり竿を振っていた。 深く青い淵が現われた。 やっぱり岩魚を狙って石の陰へ振り込んだ毛鉤を、いきなり咥えて水中に引き込んだ。 同時に、素早くぴったり合わせると「プツン」と切れた。 ハリスの団子の処から切れたのだ。 知っていたのに替えなかった貧乏性は、本日最大だっただろう岩魚を取り逃がすのである。 まぁ釣り人の話ですから、尺は越えていたでしょうね~

 岩魚を3匹釣り上げて、また釣れなくなった。 暫くするとシアンの色をした溜まりを見た。 切り立った10m位の岩の下にあって、あまり自然では見ない色に驚き、なんだか気持ちが悪い。 と云いながら、溜まりを見ながらお握りを頬張る。 「おおっ」 静かな水面に口が出てきた。 食べた後、そのたまりに毛鉤を落とすも、やっぱり無視される。 確認はできなかったが、山女であろう。

 堰堤が見えてくる。 その前に岩に囲まれた細長い淵がある。 私には関係ない、毛鉤を飛ばすテンカラの練習場となっただけである。 堰堤下にも魚がいるはずであるが、やっぱり出なかった。 上流へ行くかどうか辺りを見回すと、なんとキャッチアンドリリース区間であることの看板が立っていた。 よく読むと、私の釣った区間がそのまま重なる。 山女多く群れていて、擦れていた理由はここにあるのだ。 上へ行く気が失せて終了とした。

 林道をプラプラ戻っていると、登ってきたり下ってくる車とバイクが多く、道は埃だらけである。 しかもバイクは結構な速度のものが多く、カーブの多いこの道では、とても危険である。 危険を感じたのだろう、曲がり角ごとに警笛を鳴らして進む車も見かけた。 明日は千曲川と思っていたが、この道に不安を感じて、雁坂トンネルを抜けて山梨へ向かうことにした。

 何だか失敗に終わったような感もあるので、次は相模川水系鹿留川で頑張りましょうか。


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