岩魚を目指して湯の沢

tenkara1nen

2023年03月04日 18:00

 2023年3月2日 同じ真木川で放流されていな流れ、湯ノ沢を釣る。 山女は一匹も出てこなかった。

 今日も真木川に出掛け、湯ノ沢で釣る計画である。 この流れは堰堤が少なく、岩魚がいるはずなので、それを狙うのである。 3月2日と云うことで、昨日より格段に車の数が少ない。 それでも、路肩に5台、駐車場に5台、真木川右岸に1台の車がある。

 だいぶボケてきたのかもしれないのは、今日も網を忘れてきたのである。 どうすれば物忘れが解消されるのか、早く対応しないと本当にボケてしまう。 昨日と同じように湯の沢出合いまで歩きながら流れを見ていくと、釣り人は独りも見えなかった。

 流れに下りたところで修理したはずの渓流靴の感触がおかしいことに気付く。 ちょっと確認すると、なんと糊を流し込んだところが少し開いているじゃないか。 心配になるがここではどうしようないので、注意しながら歩くことにする。 また出費か?

 昨日と違って湯ノ沢はまったくあたりがない。 山女が良そうなところがあるもののまったく影も形もない、見えないのだ。 ここは岩魚名が棲んでいるので、山女の場所よりも岩魚の場所を攻めることにする。 岩陰、石の下、深場に集中して毛鉤を送り込む。



 深場に毛鉤を引き込ませると、キュ~ッとラインが引き込まれる。 ググッと心地よい引きが伝わり、確実に岩魚の引きと分かる。 いい大きさの岩魚(22cm)で気分が良い。 この調子で岩魚を狙っていけば、心地よさは続くに違いない。

 流れる毛鉤が石に差し掛かったところで岩魚が顔を出した。 一瞬咥えたが、私の反応が早すぎて外れる。 岩魚だったことは分かったので、もう一度同じところを流すと、今度はちゃんと咥えるまで待った。 大きくはないがやっぱり岩魚である。



 堰堤では全く反応せず、右岸を巻いて上へ行く。 流れはだんだんと石だらけとなり、毛鉤を振り込む場所がなくなってくる。 二つ目の堰堤にはまだ氷柱が残っており、この流れの寒さを目で理解する。 一通り振り込んでも反応がないので毛鉤を潜らせると、ギュ~と引き込まれた。



 左岸で堰堤を越えれば、ここからは堰堤は無くなる。 次に出てくるところは林道の傍で工程も長いので、釣りの重要地点である。 以前来た時よりも石が多く転がっており、その石が小さくも大きくもなく、隙間には白砂が溜まっている。 斜面が崩れているところが多いせいであろう。

 石を掻き分けて進む。 毛鉤は落とせない。 僅かにあるここだというところでも岩魚は出てこない。 いったいどうしたことだろうか? 少し丁寧に釣ってみようと試みたが、やっぱり反応はない。 流れに厚みがないのだろ。



 やっと出たのは流れの脇である。 流れの脇の緩い巻き返しから、毛鉤が流れに戻るところで岩魚が出た。 流れに出ていたのか、底の深場にいたのかは分からない。 随分長い距離反応がなかった分、これから良くなるのだ・・・と思う。

 岩場が終わり廊下帯のような流れが近づくと、右上に林道のガードレールが見えてくる。 小さな落ち込み脇の強い巻き返しに毛鉤を沈ませる、巻きこませるとぐっと引き込まれる。 岩魚は引きが長く続くのが良い。 岩魚は18cmで決して大きくはないが、引きは楽しめる。



 とうとうU字の滑の谷になる。 1~2mの落ち込みでも私にとってはとても難しい歩きである。 一つ目の流れに登って一匹の岩魚と出合い、進むのをやめる。 もう無理だと考えて、陸へ上がることにした。 今にも崩れそうな場所を通らなければならず、怖々と登り歩いた。



 堰堤近くまで来ると、また下りることが可能に見えたが、また堰堤になり登りを考えると、降りることを躊躇する。 一服して、しばらく流れを見ていたが、すぐ上のガードレール見て終了することにする。

 この流れは暖かくなれば岩魚が出るだろうが、大物が棲める場所は殆どない。 以前来た時から相当に崩れているので、以前のようになるには時間がかかるかもしれない。 まぁ、昨日の30匹に比べれば少ないが、岩魚だけ6匹と遊べたので良しとしよう。

 さて、明後日からは小菅川である。

【面白い参考】
 真木川の釣りで橋を渡る。 国道20号線には「まぎはし」があり、大峠の林道には「まきはし」がある。 共に「真木橋」と書くのだが、果してどっちが正しい読みなのだろうか。 そもそも近くに同じ名前(文字)の橋があってもいいのだろうか。 これは日本人特有のこだわりのない慣習だろうか。 私はとても気に入った。


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