雪に阻まれながら真木川

tenkara1nen

2024年03月02日 18:00

 2024年3月1日 令和六年の渓流釣りが始まった。 工事で林道を進めず、雪に阻まれながら、先行者を避けての開幕戦となった。

 昨日の雪(雨)が気になったが、今日は渓流解禁日なので絶対行くと決めていた。 場所は真木川上流なので、更に雪が気になっていた。 家は雨が降っていたが、そのうち止んで安心すると、山梨県に入って雪が見えるようになった。 高速道路を下りてから、雪は更に目立つようになって、ノーマルタイヤでは不安が募る。

 国道20号線の雪はたっぷり残っており、釣券を求めるコンビニでは、辺りが真っ白だったので、このまま山へ登っていくかどうか、長い時間迷っていた。 それは釣券を求めるまで、釣券を買ってからも続いた。 9時くらいには青空になるとの天気予報を信じて、林道へ向かう。



 時々フィットが「う~」と唸りを上げる雪道になった。 これじゃぁ駐車場眼で行かれないかもしれないと思っていると、道路わきに駐車する車増えて、その予想を裏付けてしまい、更に林道が通行止めになっていた。 工事中ということもあって、車が溜まっていたので、ここから歩くしかないと覚悟する。



 雪路を3km近く歩かねばならない。 それならば、雪を堪能?しながら歩くしかない。 林道には轍が残っていたが、これはきっと漁協の車に違いないと、自分勝手に考えれば、場所さえ間違えなければいい釣りになる。 雪路にしっかり残っている足跡は、数人分あるので、足跡のないところから降りようと考えていた。



 なかなかそんな場所はなく、旧テニスコートまでやってきてやっと下りた足跡がなかった。 しかし、ここからの流れは私の好みに合わないので先へ行く。 足跡が少なくとも二人分続いている。 疲れてきたので足跡のない場所を下りていくと、なんと流れの近くで足跡が見えてしまう。



 やっと釣り初めて、いきなり22cmの山女が出てきたので、今年も真木川解禁は調子いい。 しかし、その後はさっぱり出なくなり、やっぱり先行者がいるせいかと思っていると、ルアーマンが見えてしまった。 追い越すわけにもいかず、林道に戻り堰堤を二つ越えて、湯ノ沢出合いから再び竿を出す。

 堰堤下の小さな淵にも足跡があり、どうも堰堤下の淵だけを狙っている釣り人がいるようである。 それでも毛鉤を落すと、チャプッと口が出た。 よく見ると二匹の山女がうろうろしているので、何度も毛鉤を流し浮かせれば、やっぱりチャプっと出ても咥えず、咥えても合わせられない。



 ここにも足跡が長居したようにたっぷりある。 そっと覗くと小さいけれども魚影がたくさんあった。 ここなら数匹は出てくるに違いないと毛鉤を流す。 18cm、20cm、20cmの山女が立て続けに反応してくれたものの、その後は咥えているのが分からず、立て続けに三回、22cmが出て二回、21cmが出て一回外される。



 堰堤だけを狙う釣り人がいるのなら、私もそうしてみようと堰堤を狙って、最終的には22匹の山女が出てきた。 やっぱり真木川の放流は行き届いているようである。 しかし、13cmの山女だけはネイティブのようで、尾びれが尖っていた。 他にもいたかもしれないのは、ふにゃふにゃの山女が釣れたことでも分かるのだ。



 堰堤で長い時間を過ごし、10匹以上出てくる場所もあった。 景色は良くなくても、なかなか離れられない自分が情けない。 流れを歩くことが難しく、滑って転んで、疲れてしまうので、つい長居してしまうのである。 まぁ、釣りの感覚を戻すにはいいかもしれないと、都合よく考えていた。 新しい毛鉤が今の山女には有効だと分かった。



 釣りを終了して林道に上がってびっくりした。 雪が消えていたのである。 そう云えば全く寒くないので、太陽の光だけじゃなく、気温が相当に上がっていたのである。 これから活性が上がりそうなのに、戻らなくてはいけないのは残念であったが仕方ない。 釣りの初日は釣果からすれば大成功?

 実はこの日、十匹ほど持ち帰った。 渓流釣りでは初めての事で、堰堤に居座ったせいかもしれない。


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