秩父の中津川は、残念な結果に

tenkara1nen

2012年08月12日 13:50

 8月10日 秩父の奥、山を越えれば千曲川となる中津川に釣りに行った。

 たまには行ったことのない川へ行こうと、荒川の支流中津川を目指した。 お盆休みに入る時期ではあるが、今日は平日なので人はいないはずである。 里川的な雰囲気の川だと本には書かれていたが、何せ荒川の一番奥だし、千曲川との分水嶺でもあるので、一度釣り歩いてみたいのである。 そして、どうしても気に入らなければ、川上村へ抜けることもできる。

 秩父で釣り券を駆ったが、中津川の釣り情報は得られない。 大型車が走る中、ループ橋を通り、ダム湖に沿って中津川を上流へ向かう。 三国峠への道へ入ると、道は狭くなり、車が離合するのも難しい。 彩の国ふれあいの森を過ぎて車を停める。 降りて深呼吸、晴天の青空が気持ちよい。 一つ気になるのは、沢に続く道に川へ重機が下りる道が付いていたことである。

 その道を使って川へ下り、最初は真新しい魚道の付いた沢に向かう。 魚道にあまりに綺麗な水が流れているものだから、つい誘われたのである。 一段目から順にテンカラが舞う。 反応は全くない。 一番上に近づいたところで、白泡から大きな影が出て、毛鉤を思いっきり咥えた。 ネットに収容したのは、23cmもある山女であった。 いるとは思ったが、予想以上に大きくてびっくりする。

 これは幸先よい。 谷に入ると水はなくなり、浅い瀬が続き、ところどころ崖も崩れているので、遡行も大変であった。 すぐに、魚道の付いた堰堤にぶつかった。 その下は、淵が大きかったので、期待を込めて毛鉤を振舞う。 しかし反応はない。 そして、一生懸命に引っ張り出そうと思った影は、石である。 情けない。

 堰堤を越えるとさらに水はなくなり、暫くするとガレ場になり、水は全く見えなくなる。 その向うには、開けたところが見えていたが、本川を釣り上がることに切り替える。 「幸先よい」は取り消し。
 本線に戻ると、どうしたことだろうか、パワーショベルが川に下りていた。 工事中のようで、これでは釣りにならないと思い、上流へ急ぐが、川の濁りは消えない。 その上も魚道付きの堰堤の工事中であった。 もっと先へ行かねば・・・

 工事区間を抜けると瀬が続く。 反応はところどころあるが、どうしても私の大きな毛鉤を咥えきれないので、小さな山女であろう。 山女は毛鉤を咥えるのが下手で、一度失敗すると二度と出てこないので、ここらにいるのは山女に違いない。 瀬の次は滑の底が続く。 綺麗な風景ではあるが、渓流魚を見ることができない。 やっぱり、小さい山女だけだ。

 堰堤が出てきた。 ここなら少しサイズの大きいものがいるはず。 駄目だ。 水面を滑らせた毛鉤に小さな山女が飛びつくが、小さすぎる。 こんなのが続いたら、釣りにならない。 どうしようと思いながら、堰堤脇を登る。 堰堤から見る流れは、やっぱり砂利一杯の瀬が続く。 滑底も織り交ぜながら、流れはずっとこんな調子である。

 左岸に流れ込みが見えた。 炎天下で暑いこともあり、この沢に入っていった。 細くチョロチョロの流れであったが、少しでも広さのあるところに振り込む。 信じられないことに、半分自棄で振り込んだ小さな小さな淵から、17cmの山女が出たのである。 竿抜けと言うか、釣り人が見逃すのは、こんなところしかないのか・・・ 丁重にお帰り願い、私も目の前の滝を眺めて、本川に戻る。

 本川では、日陰の岩のところにいるが、毛鉤を一旦見た山女は、二度と追わない。 完全に見切られているのである。 虫に近い毛鉤だと有効なのだろうか、そんなことも考えながら、竿を振り続ける。 程なくキャンプ場が見えてきた。 見えるところは全部、砂利の河原で、太陽がさんさんと輝いている。 終了する。

 こんなに遠くまで来たのに、釣果に満足できず、それよりも景色に納得いかない。 私の思う山奥の流れではなく、暑い渓流と言うのも好まない。

【本日のまとめ】
 釣果 山女:2尾
 ここは日中、私の釣場ではない
 もう少し奥まで行かねばならない
 通行止めはいつ解除されるか気になる
 ここに泊るのは中止である


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