泉水を諦め後山川
7月28日 泉水へ行ったが、結局後山川での釣りになった。
臨時収入の仕分けにおいて、すったもんだの末、自転車を獲得した。 満足できる結果ではなかったが、納得しなければいけない。 悲しい! しかし気を落としてはいられない。 山道を走れるかどうか、上って下りることができるのか、試さなければならないのだ。 と言うことで、早速車に積んで泉水へ釣りに行った。
ゲート前には7台の車があるが、自転車を持ってきているので、先へ行けば良いと考えて、準備をする。 自転車を組み立ててゲートを潜る。 最初から上り坂なので、力を込めて上り始める。 10mくらい進んだだろうか、「もう無理」。 舗装路なのに、全く登れない。 これが続くと思うと気持ちが折れてしまう。 私の足の力では、自転車で泉水の林道は難しい。
坂が少ないと考えた後山川に向かった。 こちらも車が多かったが、登山者も多いことから、後から釣ることになる不安は少ない。 もう一度自転車を組み立てて、林道に入る。 今度は順調な滑り出しであったが、一部押したりしながら2kmを越えると、やはり限界に達する。 汗びっしょり、太腿パンパン、ガードケーブルに自転車を括り付ける。 自転車は無理か?
先行者がいるかもしれない谷に入り、釣り開始である。 橋の下の淵には魚影が見えたので、少し下流に下りて、見えた魚影を攻める。 しかし、なんと、一発目で魚影はなくなる。 逃げられたのである。 大きな毛鉤には、敏感な魚たちである。
さっさと諦めて、上へ行く。 すぐ上の落ち込みからの流れに毛鉤を落とす。 パシャと飛沫が上がり、いい感じの反応である。 やはり、テンカラはこうでなくちゃいけない。 竿を立てて、素早くネットに納める。 最初から岩魚で、21cmのサイズである。 前回ここへ来たときも、最初は岩魚であった。 前回と同じだとすると、この後は山女しか出ない。
チャプチャプ出てくるがみんな外される。 そうはさせじと力を込めて、合わせ切れ。 どうしたらいいのだ~ どんどん先へ進み、我慢強く、粘り強く竿を振る。 16、17cmの山女はネットに収容できたが、「釣った~」という大きさの渓流魚は出てこない。
大きな岩のある淵に毛鉤を落としたとき、流れから大きな影が出てきて、私の自慢の大きな毛鉤に近寄った。 1mくらいは付いて来たように見え、「ピッ」と反転したので合わせた。 全く手応えなし。 咥えたのではなく、見切られたのである。 何度か同じところに振り込んだが出てこないので、毛鉤を変更し、持久戦に持ち込む? 緑の胴・白いハックル・赤い頭、から、黒の胴・茶色のハックル・蛍光色の黄色い頭、サイズは同じ、に変更した。 出てこない。
同じ淵でも落ち込み近くから、再び挑戦である。 流す位置がよかったのか、また姿を現した。 しかしやっぱり、「プイッ」と見切られる。 もう20分以上ここにいるが、まだ諦めない。 今度は、毛鉤にフロータントをたっぷり付けて、ハックルを広げて(広がっている)、完全に浮かせて流す。 駄目、もう出てこない。 完敗である。
さっきも言ったが、チャプチャプは結構あるものの、すっぽ抜けたり、落としたりで、ネットに収容できない。 「ん~、釣れない」と立ち上がった淵尻、少し先に大きな影、「しまった」と思うより先に落ち込みに逃げ込まれた。 こんなことだから、素人から抜け切れないのである。 最後のチャンスだったのに・・・
ふと後を見ると、ルアーマンがいた。 ごそごそしていて、顔はこっちを向かない。 退渓するに違いない、と考えていたが甘かった。 なんと彼は、川沿いの林道で私の前に出て、入渓したのである。 「え~、こんなことがあるんだ」 この後、彼の入渓したあたりまで釣り上がったが、気落ちが激しくて釣りにならない。 終了とした。
釣はこれまでとし、自転車での下りについて。 タイヤが小さい分、フロントオークが立っている分、舗装されていない林道は非常に危ない。 少しでもスピードを上げると、コントロールできなくなる。 この調子で下りきったが、釣り用に買ったつもりの自転車は、もしかしたら失敗・・・?
と、こんなことを考えていると、空は一転暗くなり、一瞬にして土砂降り。 自転車は車に積んだ後であったが、着替えはしていなかった。 前も見えない林道を下り、奥多摩湖まではライトを点けっぱなしであった。
【本日のまとめ】
釣果 岩魚:1尾
山道を自転車で行くのは無理
土砂降りには会わなかったのよかった
抜かれたのにはびっくりし、がっくりした
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