妙見五段の滝の上・・・小菅川

tenkara1nen

2009年09月26日 23:00

 9月26日 小菅川源流部に釣りに行った。

 昨日(25日)は仕事仲間と2軒のはしごをして、二日酔いかもしれない。

 家を出るのが6時を過ぎてしまった。 途中コンビニに寄り買い物を・・・ 財布がない、家に戻って再度コンビニに寄る。 釣り場が近づいて、メモ帳がないことに気が付いたので、仕方なく車に載っている家内のメモ帳を勝手に使うことにする。 なんだか今日はついていない。
 連休で入渓できなかった林道終点を目指す。 小菅村の街中は、駐車している車がとても多いが、林道に駐車する車は少ない。 が、終点には一台が先着している。 今日は後へ引けないと、仕事道を山葵田までゆっくり急ぐ。


 入渓地点までは、仕事道だと割と早く到着する。 ただ、運動不足の二日酔いには、とてもきつく息切れが激しい。 渓は静かで、水が少なく、とてもクリアなので、いつになく慎重に遡行する。


 今まで一度も釣れたことのない、源流部では大きな淵にでる。 手前の淵から水が落ちるあたり(ここをカタと言うのだろうか)を最初に攻める。 チャプッと一発目で毛鉤を咥える渓流魚。 引き出してみると、黒みがかった15cmの岩魚である。 小さいくせに色が黒い、秋が来ているのだ。
 もう一度、同じようなレーンに振り込む。 咥えたかどうかもはっきりしないが、流れるはずの毛鉤が流れないので、テンカラ竿を立ててみる。 するとどうだろう、手ごたえが伝わり、岩魚が上がってくる。 先ほどの岩魚と比べると、とても色白の16cm岩魚である。 同じところで出てきたので、きっと新婚さんであろう。


 毛鉤に三度もトライしてきた岩魚、二度しか出なかった渓流魚、反応がなかったはずなのに走った渓流魚、気持ちのアップダウンも激しく、釣り上がる。 鳥小屋沢出合いにある淵にやってきて、テンカラを振り回す。 何度打ち込んでもだめで、それでも誘いを入れながら、糸を引く。 黒い影が近づいてきて、ゆっくり毛鉤を咥える。 「いまだ!」と心で叫び、竿を立てると、ずしりと重い手ごたえが伝わってくる。 慎重に、慎重に網を近づけ、取り込んでみると、黒ずんだ28cmもある岩魚である。 黒くても岩魚らしくて、とてもきれいである。 もしかしたら、今年最高サイズかもしれない。


 ところどころの石の上が濡れていて、シューズの跡と思えるものもいくつかある。 「ええ~」上に誰かいるのだろうか、いや昨日のものだろう、そう考えないと、この釣果はおかしいだろう。
 大岩に隠された2mほどの落ち込みにやってきて、手前から攻めるが反応がない。 立ち位置を変更し、左岸の大岩に添って毛鉤を流す。 またもや強い引き。 外されないように慎重に、網を出す。 取り込んだのは、口の大きな黒い24cmの岩魚である。 私の粘り勝ちであろう。
 興奮も冷め、竿を取ろうとした瞬間、目の前に「ガボン」と岩が落ちてくる。 またしても、背筋が凍りつく。 上を眺めながら、注意しなければと言い聞かせる。


 こんな滝もあり、淵には必ず渓流魚がいるに違いない。 しかし、私のテンカラでは、ここに振り込むのは、残念ながら無理である。 一度だけ出て二度と出ない渓流魚、首を振られて針が外された渓流魚、流れに出ていた岩魚など、適度に飽きない釣り(旅)になっている。 途中、今までにない倒木があるということは、渓も刻々と変化しているのだ。


 妙見五段の滝に辿り着いた。 今日は調子が良く(粘りすぎ)て、ずいぶん時間を食ってしまった。 相変わらず、この滝の下は荒れている。 おにぎりとコーヒーで一服し、漁協の人が云っていた「右岸で巻くことができる」を考えている。 右岸をじっと見ていると、なんとなく登れそうなので、とりあえず登ってみる。


 結構たやすく登れて驚いた。 しかも、滝上には踏み跡もしっかり付いていた。 漁協人が言ったとおりである。 二段目の滝には竿を出さず、踏み跡を辿り、その上へ向かう。


 三段目の滝は低く、ただの落ち込みである。 ここに毛鉤を落としてみると、飛び出してきた岩魚がいたが、外された。 しかし、渓相はよい。 気持ちもよい。 ただ、漁協の人が行っていた「登ったら、降りずに、登山道まで登れ」が気になって、これ以上登ることができない。


 右岸を登れそうだが、本日は終了とする。

<本日のまとめ>
 今年の渓流はこれで終わり?
 来年は、妙見五段の滝の上に挑戦しよう
 岩魚は、確実に戻っている


あなたにおススメの記事
関連記事