岩魚は大きく育つか

tenkara1nen

2025年04月08日 18:00

 2025年4月5日 小菅川に流れ込む沢が見たくなり行ってきた。 岩魚は結構出たが棲む場所が狭くなっていたので、これ以上の成長は難しいかもしれないと思った。

 一之瀬川源流の一つへ行こうとフィットに乗った。 青梅を過ぎて奥多摩湖に上がる坂を上っているときに、ガソリンが少ないことに気が付いてしまったのだ。 あと150kmくらいは走るとフィットは教えてくれるが、とても心配になり小菅川に変更することにした。 小菅川に流れ込む沢でも岩魚が育っているのじゃないかと向かった。

 やまめ道から入ることにして、一息ついていると、先日雄滝遊歩道入口で出会った釣り人とまたしても出会った。 奥は車があったのかと聞かれたが分からないと答えると、今度は、先日またしても尺岩魚が出たという話である。 この釣り人は本当に運がいいのか、それとも上手なのか、どちらにしても私を悔しがらせる天才である。
 水はそれなりに流れているので早く見たくて、そくさくと桟橋を渡り山葵田跡を目指す。



 相変わらず砂利の多い流れが見える。 岩盤が見え山葵田の石垣も見えて、深さのある流れは全く見えない。 年々砂利が多くなって水がわずかになるところも多く、水はその多くが砂利の下を流れている。 竿を振りながら歩いていると、石から黒い影が出てきたのは深さも広さもないところである。 17cmの岩魚は、ここでは育つのが難しそうだ!



 二回目に出たのも砂利が見える浅い流れで、見た感じ何もいない。 しかし二度三度流すとしっかり咥えた。 それは、きっと追ってきて流れが緩む流れ出しの石の前で咥えたのである。 とっても細くて色白、肌の照りが素晴らしい20cmの岩魚である。 この岩魚は何故細長くなったのだろうか。



 今度は少し深い岩盤の流れで、緩い巻き返しを持っている。 最初、何の反応もなかったので、毛鉤を落して一回だけ誘うと急に引き込まれたのである。 私の毛鉤は、ただ流しただけではアピール力がないので、ここにあるぞと教えてあげねばならないのだ。 ということは、食い気はあるがまだ省力遊泳なのだ。 出てくる岩魚は皆艶が良い。



 今回のメインイベントである淵にやってくる。 上手く育っていれば大きな岩魚がいるかもしれないところである。 二筋の白泡の間を狙う。 毛鉤を沈ませたいので岩盤際に落として流すと、クク~とラインが引き込まれた。 パンと竿を立てると強烈な引きである。 これは大物だと思ったが、色は大物といってもよいが、実際は22cmであった。



 この時、石に隠れるように逃げていった岩魚も見えたので、まだいるはずだと五回六回としつこく毛鉤を流す。 すると、またもやちゃんと咥えてくれたと喜んだのは、同じくらいの大きさの岩魚21cmである。 全身が白っぽい一之瀬川の岩魚のようで、もしかしたら雌でさっきの岩魚とつがいかもしれない。 楽しいね~



 大滝が近くなってくると、流れは更に砂利だらけとなり、かつての流れは殆どなくなってしまう。 砂利は脇の窪から、大滝の上の山葵田から流れ落ちてきていて、毛鉤を落せるような場所が見当たらない。 岩盤が左右からせり出すところは、どうなっているのだろうか。



 残っていた淵は以前と変わらない、少し浅くなっているような気はするが、慎重に真後ろからゆっくり竿を振る。 流れ出し横の石まで流しても変化がなかったので、今度は一回だけ誘って流す。 さっきと同様にシュシュシューと引っ張り込まれる。 細くて小さな17cm岩魚で艶やかであった。

 大滝を眺めながら終了である。 結構気持ちの良い大きさの岩魚が多く出たが、色は違っても皆艶やかで、あまり見たことのない肌であった。 ただ、淵らしきものはなくなっているので、これ以上の大きさになれるのか心配である。


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