ん~山女はやっぱり

tenkara1nen

2025年05月23日 18:00

 2025年5月20日 山女を釣りに行って、岩魚の方が多く出た。 結構数は出たので文句を言っちゃぁいけないが、この時期になると、やっぱり私に山女は難しいのか。

 先日山女の里の源流部に行って、たった一匹、それも捕ってはいけない大きさの山女だったので、もう私に山女と遊ぶ反応はできないのかと思った。 そこで、それを確認するために、山女がたくさんいるであろう泉水谷に行く予定だ。 歩いて腰にこないことを願うばかりだ。

 もしゲート前に三台以上車があれば一之瀬川に回ろうと、緩い計画で遅い時間に到着すると、なんと一台も停まっていない。 にやけながら準備していると、一台の車がやってきても釣る場所が違うので安心である。 林道を歩き出せばオオルリの鳴き声が聞こえ、終わりかけたヤマフジを見ながら気分良く上っていく。



 今日予定しているのは4.0kp先からである。 流れが見えてしまうと竿を出したくなるが、近付いた最初の流れは我慢する。 しかし、ホウロク沢先の上りで魚影が見えてしまい、「様子見」だと言い聞かせて下りてしまう。 下りてしまって魚影がなくなっていることに気付くが、それでも竿を振り小さな山女を引き出した。

 山女は咥えるようであるが、私の仕掛けが短いせいで近付いてしまい、山女には竿を振った途端に逃げられてしまう。 真後ろから振るのを心掛け、石の傍に落とすとガツン、パツンと合わせ切れ、静かな水面ではジャボッと水面から出たのに咥えていない。 滝が近づくし様子見としたこともあり、すぐに林道に上がり先へ行く。

 再び流れに下りて、山女がいそうな流れに毛鉤を落し流す。 しかし、山女と思ったら岩魚が咥えてしまう。 水量があるのでどこにでもいると思って、適当に流しているからに違いない。 岩魚は今がチャンスだと踏んで、今年の棲家を探しているに違いなく、その途中で私の毛鉤に引っかかってしまったのだ。



 久しぶりに見た流れでは驚いた。 これまでチャプチャプ水面に出ていたがなかなか咥えなかったが、この場所では毛鉤が静かな水面に落ちた途端にガボッと割って出たのだ。 岩魚だ! と思ったが、引きが固くて力強い。 走り回るのを押さえつけて引き寄せると山女であり、なかなか美しい21cmである。 楽しいね~



 山女と戦っている最中に魚影がいくつも飛んでいくので、同じ場所の奥側にも毛鉤を落す。 ピクンと反応しても針掛かりしないので、もう一度同じま所を狙う。 山女ならもう反応しないのだが、またしてもビクンと反応したのでピュッと竿を立てる。 咥えていたのはやっぱり岩魚である。 この岩魚も移動中だったか?



 岩魚ばっかりが出てくる。 今日は山女と勝負しに来ているのに、ちゃんと咥えるのは岩魚ばっかりである。 山女はチャプチャプするだけで咥えないのだ。 ほとんどが小さいと思われ、ただでさえ小さな口には、私の大きな毛鉤は向いていないのだ。 岩魚は口が大きく開くので、小さな岩魚でもしっかり咥えられ、私の毛鉤から逃れられないのだ。



 やっと山女が出てくれた。 この山女は何度も釣り上げられているのか、肌が余り美しくなく、まるでアジのような姿、雰囲気である。 山女が何度も釣り上げられるという話はあまり聞かないが、日数が空けば余計に釣りあげられるのかもしれない。 ある調査では岩魚がそうらしいので、山女もそうなのだ。



 青葉が密集してきて初夏を思わせ、溪の明暗差が大きくなってきた。 明るいところでは山女が出て、暗いところでは岩魚が出てくる。 その流れはまだら模様になって、全体が日向でも日陰でもない、そんなところに毛鉤を落すとやっぱり岩魚が出てくる。 大きな山女はいったいどこにいるのか、まだ大きくなっていないのか。



 大黒茂出合いにやってきて、大きな石を超えていると、足元に岩魚が見えた。 そこには落枝、上には緑の枝があるので、竿を振ることはもちろん、毛鉤を垂らすことさえ難しい。 そこを何とかして垂らすと、毛鉤に向かってピュ~と動いたのでチョンと竿を弾くと岩魚は小さな場所を駆けずり回る。 竿を上の枝に引っ掛けたまま水溜りに下りる。



 やっと今日釣り始めようとした大黒出合いである。 ここを目的に歩き始めたつもりだが、疲れが腰にきて終了を決めなければならなくなる。 時間はまだ少しあるので、もう少し、もう少しと、腰の痛みをこらえて進むが、小さな岩魚しか出ないので諦めるしかなかった。

 小菅川では小さな山女が一匹だけだったが、今日は一匹だけ20cmを越える山女が出たので、私には釣ることができないという疑問は確定しない。 岩魚が数多く出たのは、水が増えたことでたまたまだったと云えるかも。 また、山女と勝負し決着を付けねばならない。 どこにしようか。

(初めの釣り人)
 準備中にやってきた釣り人は、一之瀬川の林道通行止めで回ってきたというが、犬切峠を回ってまでは行くつもりはないという。 釣り場の話では、駐車場からすぐの場所を釣ると云いながら、鮎用のスーツのようなものを着始めた。 釣り人は皆、私同様に早く釣りたい、大物を釣りたいのだ。

(終りの釣り人)
 駐車場に戻ってくると、両手に大きな荷物を持って林道に出ていく二人がいた。 暫くすると戻ってきたので聞くと、「酒を飲みに来た」のだと云い、再び両手に荷物を持って行った。 いいね~ このくらいゆっくりしたいもので、とても羨ましかった。 山で釣りして酒を酌み交わし寝る、いいね~


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