2025年4月22日 先日酷い目に遭った泉水谷に釣りに行った。 5km以上歩いた甲斐があり、目的の滝が見られ、山女も毛鉤を咥えてくれて良かった。
が、が、大事なものを落してしまった。
先日諦めた泉水谷の滝の流れ、滑の流れを目指そう。 諦めた日は、目的の場所ピッタリに釣り人がいた。 それも約5kmも歩いた後にである。 諦めて下から釣ったら胴巻きを忘れていて、やっと竿を振ったらひっくり返るという散々な目に遭ってしまった(
⇒)。 今日は絶対滝を観るのだと、再び5.0kpまで歩く決心である。
晴れていて山笑い、素晴らしい釣りになるだろうと、ワクワクしながらも緊張して林道ゲートに到着する。 すごい! 一番乗りである。 今日こそは大丈夫と笑顔で林道を歩き出す。 焦ってはいけない。 歩く速度が速くなり、目的地で竿が振られない疲れが出ては受けないのだ。 ゆっくり春を確かめながら歩く。
最初は夏の上着を着ていたが、汗ばんできたので脱いだが、それでも上りは体を温める。 山桜は見頃になっているし、青い葉が見られるようになって、ヒキガエルの営みも見られて、歩きが楽しい。 と無理にでも思って歩かねばならない。 やっと、今日の入渓予定地点、先日諦めた場所5.0kp手前までやってくる。
最初の場所に近づくと、魚影が見えていたものの小さい。 一度二度毛鉤を落すと消えたので、回り込んで立ち位置を変え流れを見れば、ちょっとだけ大きめの魚影が底にあった。 そこには白砂と石があり、その境目あたりにいる。 慎重に何度も毛鉤を流し咥えさせる。 姿はあまり山女らしくないが20cmである。
その後は、山女はずいぶん出てくれるのだが、その大きさはだんだん小さくなってくる。 と同時に、外される場面やチャプッと出ても咥えていないことも多くなる。 しかし流れは美しく、どこにでも山女がいるので、歩くだけでも楽しい。 と思いながらもやっぱり悔しい。
流れが曲がるところに滝が掛かる。 この滝を越えるのに、以前は右岸の岩に手前の岩から跳んで登っていたが、今はもう怖くてできない。 左岸を登るのは、土砂で崩れやすい急斜面なので注意が必要である。 爪に土が入るほど木の根を掴んで超えていく。
山女は引切り無しに反応してくる。 ただ、私がそれに応えることができなくてなかなか網に入れられない。 それでも楽しく進むことができるのは、咥えたときの嬉しさが大きくなることで、その上景色、流れが美しいからだろう。 岩魚が出てこないのは少々納得いかないが、この流れでは仕方がないと思う。 今日は山女だ!
滝が見えた。 この滝が観たかったのだ! 遠目から見るのもいいが、近くで観たいので陸を歩いていく。 落ち口は平らでも下は斜めになっており、この景色が好きなのである。 岩盤には縞模様があってこれもまた綺麗だ。 岩盤はヌルヌルで思う場所に行かれないことが悔しい。 やっと見られた。
ヌルヌルに注意して一番低いところを登れば、流れは完全に岩盤の平らな流れになる。 毛鉤を落したくなる場所はなくても、縞模様の広い滑の流れが気に入っているのだ。 そしてまた滝が現われる。 ここでも魚影は見えたが、すぐに隠れてしまい、散々毛鉤を流したが無駄であった。
巡視路の桟橋を潜ると、ちょっとだけ岩盤の流れじゃない場所が現われる。 そっと遠くから確認すると、流れに多くの山女が出ている。 だいたいは小さいが、深みには少し大きなものも見えている。 見えないが待っていそうなところもあるので、最初にそこを狙えばチャブッと出た。 次は深みの山女を狙って毛鉤を流せば、この山女はちゃんと咥えてくれた。 21cmである。
魚影はまだ見えるがもう咥えないので先へ行けば、また滝である。 その前に、岩魚がいそうな深みがあるので、上から毛鉤を垂らしてみる。 姿が見えたような気がして竿をちょっと立てればググッと伝わったが、それ以上竿は立てられず外れる。 ガッカリしながら滝へ来れば、振り込む場所が限られ、山女を引き出すことはできない。 さっきの岩魚が悔しい。
滝を巻いて美しい縞模様を見れば、牛首谷出合いとなる。 もう疲れてしまって、と云うか足腰が云うことを聞かなくなってきているので、出合い下、牛首谷、大沼沢にちょっと毛鉤を落し、各々外されて終了を決める。 時間通りちゃんと戻れるかが心配なのである。 林道に上がって一休みしてから下る。
今日はたくさんの山女を見て、山女に遊ばれ、残念ながら岩魚は引き出せなかった。 泉水谷で最も見たかった滝は観ることができたし、美しい岩盤も見られたので、とてもよかった。 無事フィットまで戻られたのもよかった。
ただ一つ問題が自宅で発覚。
携帯電話がな~い!