酷い目に遭った釣り
2025年4月17日 散々歩いてやっと目的地点に着くと先行者があり、胴巻きを忘れて取りに戻って、仕方なくその辺りで釣ってすっ転んだ。 散々な目に遭った泉水谷であった。
岩魚は奥に隠れたままで、私の毛鉤では少し早いような気がするので、まだ私の毛鉤に慣れていないと思われる山女と遊ぶことにする。 近いうちに私の浮かない毛鉤のテンカラでは無理になるので、先日終了した地点(5.0kp近く)まで歩き、釣りながら滝を眺めることにしよう。 泉水谷は明るく水色が綺麗で、滝の景色もいいのだ。
今日は出発前にGSに寄ったりしたものだから、泉水谷ゲート到着が7時近くなってしまう。 しかも少なくとも三人の釣り人が先行している。 釣り人は本川、小室川、泉水谷の3.0kpあたりなので、今日予定の5.0kp近くに釣り人はいない、と勝手に想像し林道を歩く。 いつもながら2.0kp辺りまではきつさに慣れない。 大黒茂標まででへとへとである。
あと500mくらいに違いないので、最後の力を振り絞って歩く(大袈裟!)。 やっと落石注意の標識まで来て、いよいよ釣りができると思って一安心、茶を飲んで休憩する。 すると、なんだか人影を見たような気がしたので、休みもそこそこに林道をちょっと進んで流れを覗く。 なんと、釣り人がいるではないか! どうするんだよ~
登る力は残っていないので、釣り人のずっと先に入ることは難しい。 何せ、8時を大きく回っているので、そんな時間もないのである。 下って、大黒茂に入ることにする。 毎回、魚影は見えても咥えない山女がいるところ、さっきの釣り人が釣っていたらいないはず、いざ見ると魚影が揺れていた。 なんと一回目で、シュルシュルシュルっと浮いて追って、パックリと咥えたのは山女19cmである。
< 運が悪いと思ったが、運がいいかもしれないと思って、先行者がいたことや最初の山女のことをメモしようとしたら、胴巻きがないではないか! どうする! メモ帳、ナイフ、20本のペンも胴巻きの中である。 どこに置き忘れたか? 休んだ場所、胴巻きを外したところを思い出す。 ホウロク沢の坂道だ! 探しに行かねば!>
気になってしょうがないが、せっかく流れに下りているので、大黒茂が出合うところの滝だけでも釣っておこうと考える。 滝つぼから流れ出る駆け上がりのところに魚影が揺れている。 これは咥えるに違いないと毛鉤を流せば、しっかりと咥えるところが見えた。 魚影は大きく見えたが18cmの山女であった。 やっぱり胴巻きが心配である。
休憩した場所まで下り、遠くから見ても胴巻きらしきものが見えない。 ええぇ、ないの? さらに近づくと、見えたので一安心である。 安心したのはいいが、もう上に行く元気も心も残っていないので、この辺りで竿を出して終わろう。
下りたところでいきなりあまごが毛鉤を咥える。 流れ出しの割と早い流れであるが深さがあるので、少し潜って上を見ていたに違いない。 何だか喜び過ぎたようで、その場所の写真は撮り忘れている。 すぐ上でチャブッと出た(外れた)ことも影響している。 まだまだ私の毛鉤は有効かもしれない。
端を歩いていてつまづいてしまったので踏ん張ると、その踏ん張った足が滑ってしまった。 左から水の中に倒れてしまいずぶ濡れ、慌てて起き上がって確認すると、カメラバッグの中で水が揺れている。 こりゃぁいかんと思い、一眼レフカメラを慌てて取り出し、日向に置く。 ベストを脱ぎ、バッグを乾かしながら竿を振る。
じっとしていてもしょうがないので、荷物は置いたまま、あと50mくらいを濡れた体で進む。 最後と決めていた淵では、日陰に落とした毛鉤に飛び出した22cmの山女を見る。 魚影を確認したところではチャブッと出たのに咥えていない。 そしてまた、定位していた山女が大石のところにいたが、毛鉤に近付きじっと見た後に、シュルッと逃げていった。
今日は散々な日であった。 5km近く歩いたのに先行者があった。 お気に入りの滝は観られなかった。 山女が釣れたのに胴巻きをどこかに忘れたことで切り上げる羽目になった。 意気消沈の中つまづき滑って水没してしまう。 私はいったい何しに行ったのか、一眼レフカメラは無事か、腰が痛いよ~
<釣り人>
忘れた胴巻きを回収したとき釣り人が登ってきた。 小室川釣ったが先行者がいたので、こっちへやってきたというが、上に釣り人がいると云うと考え込んだ。 少し下を釣って高橋川へ行くとも云うので、情報交換した。 私を特定しブログを見ているとも云うので、適当に見た方がいいと忠告して別れる。 実に行動力があり元気な釣り人である。 羨ましい!
関連記事