山の日の釣りは

tenkara1nen

2023年08月14日 18:00

 2023年8月11日 山の日は山に行かねばならない。 とてもいい天気で楽しかったが、ただ一つ、岩魚が釣り上げられなかったことはちょっとね~

 昨日円校舎の後を釣り上って、山女がさっぱり出てこなかったので、今日は岩魚を狙って同じ一之瀬川の隣の中島川へ行くことにする。 お盆前の山の日なので山を歩かないと行けないと思っているし、きつくないのんびりした流れで岩魚と遊ぶのである。 ただ、岩魚が出てきそうな場所が数少ないのが難点である。



 昨日と違って今日は花魁渕あたりの林道から一ノ瀬を目指し、中島川橋へ向かって車が一台もない集落内を走ってフィットを停める。 何だかのんびりしたくて、椅子を出してだらだらと準備をする。 辺りに虫がいないかと歩き回って、その流れで流れに向かう。 最初は釣りにならないので、歩きを楽しむしかない。



 中瀬川が出合うところまでに一匹しか岩魚は出てこない。 足跡がたくさん見つかるので、きっと昨日の雨上がりに一之瀬川本谷と同様に釣り人が入ったのである。 それでも岩魚を引き出したのは厚みのある流れや石の傍である。 しかし20cmを超える岩魚は出てこない。 やっぱり昨日釣られているのだろうか。

 有望なところが今日はずいぶん浅くなっているので、中心にある石のあたりには魚影は見えない。 しかし、その辺りにチャプチャプと毛鉤を落して十分に意識させて、お休み処である石の傍に毛鉤を落せば、岩魚がス~と現われて毛鉤を追ってきた。 もう少し、もう少しこっちへ来いと思っているところで、何かに気付いたのか戻っていった。



 石に囲まれ流木で堰き止められた場所がある。 落込みの近くに毛鉤を落し待っていると、大きな岩魚が現われてしっかり食らい付いた。 ラインを張って近づいていくと、どうしたのか外れてしまう。 しっかり食らい付いたと思っていたが、上手く刺さっていなかったのである。 悔しくてたまらない。

 滝(CS)までやってきて登るのを諦める。 何度も登っているが、今の体力と技術、それに靴のことを考えると止めるしかない。 まぁ最初からの計画なのでどうっちゅうことはないが、こんな場所も通過できなくなったのかと考えてしまう。 予定通り出合いまで下って中島川へ戻る。

 浅く長い流れに毛鉤を落せば、毛鉤が止まったのでギュッと竿に力を入れる。 小さな岩魚だったので、一気に水から飛び出して、途中に突き出す流木の枝に絡まってしまう。 「こりゃぁいかん」と思ってパチャパチャと走ったが、岩魚の姿はなかった。 見た目も引きも小さな岩魚だったが、逃げられたので見た目以上に大きかったに違いない。

 思ったところからは岩魚は出てこず、滑の流れになって毛鉤は落とせなくなった。 倒木なども多くて滑の美しさは消えている。 上空にある巡視路は崩れ落ちた斜面に張り付いている。 程なく巡視路の桟橋となって一休みする。 計画は巡視路で中瀬川へ向かうのだが、あまりに釣れなくて心が疲れているので、このまま中島川を遡ることにする。

 しかし、岩盤がむき出しで、倒木が流れ落ちてきており、魚が溜まるような場所がない。 岩盤は滑るし倒木が邪魔をするので、遡行するのも嫌になりすぐに諦めてしまう。 桟橋まで戻って登山道に向かう。 路が崩れ落ちた危険な斜面を登って登山道までやってくる。 馬止の道標の破壊具合を確認した後、そこにいた横浜からの登山者と話しながら林道まで同伴する。

 岩魚は釣れなかったが、素晴らしい天気で良かった。


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