太い岩魚を見た
2020年9月13日 天候が悪かったり、用事が多かったりでなかなか(思う流れに)釣りに行けない。 残り少ないシーズンではあるが、小菅川に行ってきた。
最低でも、週末に二日間晴れないとダメだ。 釣りに行きたいと思っているところは、日帰りできないので、最低二日は必要なのである。 できれば、三日、四日の晴れ間が良い。 もう禁漁までに二回の週末しかないので、少々焦っているところである。 一日で行かれて、あまり疲れない、比較的安全で、当然岩魚がいるところ、小菅川に行ってくる。
小菅川の本川は諦めて、白沢川の沢にする。 急な坂を登って、フィットの腹を擦りそうになる道を進む。 雨が道をへこませているようなので、最初の広場に停めて準備する。 いい天気である。
林道を歩いて、終点まで行き、更に獣道を進んで入渓する。 水量は少しだけ多めで、大きめの淵がとても魅力的に見えたので、予定よりも手前での入渓なのだ。 太陽は顔を出しているのに、流れまで日光は届いていない。 さらに植林や自然林の葉っぱが邪魔している。 とても暗い流れだ。
いい気分で遡行し、小さな岩魚と遊び、たまには滝も登って、竿を振る。 流れの石や砂は流されているところも多く、滑の岩盤が見えている。 岩魚の棲家は少ないが、小さな岩魚なら結構毛鉤を咥える。 それよりも多いのは、咥えていることが分からない、咥えても外れる、咥え切れない岩魚たちである。
何度も来ているところはさっさと進み、最上流を目指す。 と云いながらも、岩魚がいそうな場所を見てしまうと、竿を振ることはできないのか、毛鉤は落とせないか、なんて考えながら・・・、つい振り込んでしまう。 苦労して毛鉤を落しても、黒しても、さっき言ったような結果となるのだ。
苦労して歩みを進めて、いい場所が見えた。 その手前にちょっとだけちょっかい出して、浅い砂底の流れにも関わらず毛鉤を落す。 実は魚影が見えたからなのだが・・・しっかりとその魚影が揺れたので、ぴゅっと竿を立てる。 この日最も大きな岩魚の一匹で、やっと釣りの感覚が生まれた。
滑の落ち湖が続いていく。 しかも連続した落ち込みなので、足の置き場に困ってしまい、歩くだけでも疲れてしまう。 真っ直ぐ行かれないと思えば、ずるずるの斜面を歩くことになり、さらに疲れる。 この渓の斜面は、平らな石が積み重なっており、足を乗せた瞬間に滑り落ちたりするから危険だ。
今日の最後の滑の落ち込みの連続、その下に面白いところがあり、あまり有望とは思えなかったが、毛鉤を振り込んだ。 すると、ビクンと反応があり、素早く竿を立てる。 この引きがまた楽しい。 大きいと一瞬思ったが、すぐに出てきて、引きまで感じられないくらいになり、どこへ行ったのかと探す羽目になる。
いやいや、探すような広さも深さもない。 にもかかわらず、全く手応えがなくなったので、逃げられたと思ったが、ちょろちょろと魚影が見える。 まだ咥えているのかとラインを掴んで引っ張ると、手応えが戻って、結構強い。 やっと取り込むと、体高があり、デブっとした、いうなれば鯉のような、岩魚である。 いや~~始めて見る~
もう少し登ると、石垣が整然と続く流れとなり、意欲も体力もなくなり、終了とした。 小菅川は今年の調子が良くないが、この流れも例に漏れず、来年を待つしかないかもしれない。
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