雨模様の釣り

tenkara1nen

2017年06月26日 22:15

 6月25日 フィットのドック入りで釣りに行けなかった昨日は晴れ、今日は行くぞと朝起きれば雨、ついでに「雨なのよ!行くの?」、なんて云われても小菅川に行ってきた。 ぴかぴかだったフィットが泥だらけで・・・

 早く起きて、川の様子を見に行き、大丈夫そうであればテンカラ竿を伸ばす予定だった。 目覚ましは4時であるが、いつの間にか止まっていて、目を覚ましたときには7時を過ぎていた。 昨日の散歩があまりに扱った性なのか、非常に疲れていたようである。 あぁ、ローンレンジャーを見ていたのが悪かったのだ。 まだ眠い。

 外を見ると雨が降っている。 雨が予定通りとはいえ納得できず、外へ出て西の空を見る。 真上よりも暗いが、その向こうの山際はマンションに阻まれて見えない。 きっと明るいに違いない、しかし起きれなかったことに諦め気味である。 しょうがないので、朝飯をゆっくりと食べる。 すると、雨が上がってしまった。

 8時過ぎに、やっぱり山歩したくて車に乗り込む。 雨が降っていたらしょうがないと、小菅村を目指したのである。 遅い時間の都道は、非常に混んでいたので、いつもの釣りに行く速度より遅い。 まぁ、出遅れているので焦る必要はないのだが、だんだんと明るくなる空に期待が膨らみ・・・

 さすがに雨模様である、車は一台もない。 と思いきや一台だけ駐車場にあったが、丁度戻ってきた運転手の格好から釣り人ではないので、今日はやっぱり一台もないのだ。 どこでも自由に竿を出せると思いながらも、険しい場所は今日のところは遠慮して、雄滝遊歩道の入口辺りに停車する。 雨上がりで、とっても空気が澄んでいる。

 なんだか空気が違うと感じる景色である。 記念写真を撮ってから、仕事道と釣り人の道で渓に下りる。 石垣堰堤の上は暗い。 もう10時を過ぎているのに、暗すぎる。 この暗さに、渓流魚の姿を写す技術を試されることになる。 流れに水が少ない。 雨が降ったと思っていたので、もっと増えていると思ったが、全く増えているようには見えなかったので、もしかしたらこの辺りは降っていないのかもしれない。

 大きめの淵、それもいつ出てもおかしくない流れは、全く無反応である。 パチャパチャと毛鉤だけは落としていくが、山女も岩魚も姿を見せず、作戦変更である。 少し誘ってみる。 石の下を積極的に狙う。 そうやって、やっと最初の山女が出てきた。 淵の脇の静かな水面に何度落としても出ないものだから、ピッピと誘ったのである。 小さな山女が勢いよく出てきた。

 すぐ後には、石の下に巻き込んでいく流れに毛鉤を送り込んだ。 全く見えない脈釣り状態で、ピクッと反応があり竿を立てる。 一気に出てきて、後へ飛んでいったのは岩魚である。 この岩魚、小さいのに真っ黒である。 色の黒さは、大きさに関係ないと分かっていても、もう少し大きくていいのにとぶつぶつ。

 石と石に挟まれた淵尻、流れはない。 その間に行くように毛鉤を投げ込む。 すると、最初からバシャッと出た。 しかし咥えていない。 どうも、毛鉤を動かしていたせいだと考えて、もう一度、今度は直接毛鉤を落とす。 またしてもパシャッと岩魚が出てきた。 これだから岩魚が好きなんだ! でも小さい!

 それにしても、広い場所や居そうな場所で、全く出てこないのは何故だろうか。 ここまでは、とてつもなく狭い場所からばかり出ていて、いつもの場所からは全く出ていないのである。 いい場所は、既に釣られてしまっているのか。 ということは、次の岩魚が棲み付くまで、今年の岩魚が育つまで、我慢の流れになったのかもしれない。

 倒木で流れが遮られるところが見える。 不用意に淵に近づくと、小さな黒い影が白泡に消えていった。 不用意とは云ったが、実は淵尻も攻めた後だったので、居ないと判断したのである。 判断に誤りがあったということではあるが、毛鉤に反応しなかった岩魚なので、走られるのが当然なのである。

 石の間を激しく流れていく。 その流れが石にぶつかっている。 そこにわずかな隙間があるので、ためしに振り込む。 そんなところばかり狙っているのだ。 すると一発で手応えがあり、すばやく竿を立てると、瞬時に水から出てきて、後ろに飛んでいった。 探しにいくと、写真にも撮れない大きさの岩魚であった。 こんな大きさのものばかりだ!

 遊歩道が流れに降りてくる辺りまでやってくる。 非常に調子よくない。 体ではなく釣りのであるが、このままでは体調まで悪くなりそうである。 そんなときに人が見えた。 まさか、釣り人ではあるまいかと、会釈してにっこりするも、心は品定めしようとしている。 幸いにして釣り人ではなく、観光客、カメラマンである。 ふっと一息つくと、カップルもやってきた。 こんな日は、小菅も大人気である。

 観客がいると、上り症の私は竿振りを意識し、思ったところに毛鉤が飛んでいかないのに、岩魚よ出てこいと念じる始末である。 わずかな時間は過ぎて、体が元に戻り、再び岩魚の場所を狙う。 しかし、どこを狙っても岩魚も山女も出てこない。 特に遊歩道が近いところは別としても、観光客の姿が見えないところからは、岩魚が出てきてもいいはずなのに。

 岩魚よ出てこい! 先日大きな岩魚が出たところは、特に念入りに念じた? 殺気を消さねばと思いながらも、祈るしかないのだ。 その祈りが通じたのか、沈めていた毛鉤から強い当たりを感じた。 竿を立てると超大物の感触が伝わる。 落ち込みに潜っていたせいで重かったようで、引き上げると普通に21cmの岩魚であった。 この岩魚は大きいとはいえないが、本日一番の黒さである。

 家族で弁当を開いている前で、滝つぼの様子を探ったが、異常なし! 観光客の前での釣りは、なかなか難しいのだ。 ただでさえ岩魚が出てこないのに! 今回のつりは、本当に岩魚が出てこなかった。 これが本当の腕だとしゅんとしてしまうほどである。 すごすごと雄滝から引き下がり、4時間ほどの釣りは終了した。


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