同じ状況にない山女

tenkara1nen

2025年04月29日 18:00

 2025年4月24日 一之瀬川の堰堤上を釣った。 先日堰堤下を釣った時とは状況が全く違っていた。 おかしいね~

 今日は天候が回復するということではあるが、濡れた渓流は私には危な過ぎるので、高低差のない一之瀬川支流、中島川を最初から林道くらいまでを釣ろうと考える。 ここはキャンプ場の中を流れる浅く細い川なので、危険なところはほぼない。 そして今がいいのは、キャンパーが押し寄せる前だからである。 いざフィットに乗れば、天候はあまりよろしくない。



 よろしくない天候の中フィットが西へ進めば、次第に雲の中に突入していく。 犬切峠から下って一之瀬二之瀬、枝垂桜もいいねと目的地に着くと、なんと初めてかもしれない先行者がいたのである。 きっと中川を釣っているに違いないと思いながらも、もしかして中島川だと全く釣りにならなくなる。 それを恐れてしまい他へ回ることにする。

 あまり歩きたくないので、作場平にフィットを停めて、先日の気持ちの良い釣りを終了した堰堤から釣ることにする。 短い距離だが、作場平を越えて釣ればいいだけなので心配はいらない。 一之瀬からの山道をちょっと下れば、笹薮となり、路が使われていないことを知る。 濡れた笹で服も濡れて堰堤横に着く。

 堰堤に立つには、また笹を掻き分けねばならず、流れに下りるのにも笹を掻き分ける。 もう完全に釣りベストと腕はビチャビチャである。 下りた流れは砂底で、前に来た時と筋が変わっている。 浅い流れでは流心が山女には丁度よいし、倒木が沈んでいれば尚良い。 そこを狙ったところ、流心で外され、倒木の向こう側でも外される。 大きかったはず(釣り人の話)。



 流れ込んだ水がゆっくり渦を巻いている。 深さもありそうなので毛鉤を落してみると、一発目で山女が浮いてきた。 場所としては岩魚だと思ったものだが、岩魚にとっては浅かったのかもしれない。 で、咥えたのは捕ってはいけない山女である。 この一匹が問題で、ずっと外され続けるのである。



 軽い合わせで落ちる。 パシャっと出ても咥えていないことが何度もある。 ビクン、ググッと反応があっても外れてしまう。 こんなことが8回(メモ)も続くとさすがに楽しいとは言えない。 藪が迫った流れで砂底、たまに石があると浅いくせに進むのが難しい。 見えたものからすると皆小さいし、たまたま毛鉤を咥えた山女も小さいのだ。



 小さな山女はたまに咥えるが、ちゃんとした山女、山女と思える大きさがなかなか出てこない。 やっと手応えのある、とはいってもすぐに引き寄せる、山女が出た。 深みの横が緩い巻き返しで、落ちた毛鉤に飛びついたのがその山女で、18cmで決して大きくないが山女らしい。 いやぁ、先日の堰堤下とはまるで違う釣りだ。

 作場平橋を潜ると山女や岩魚が休める棲める場所が急に多くなる。 実際行衛も格段に多くなるのだが、ちゃんと咥える山女はほとんどいない。 斜面が、流れが崩れていく様子を目の当たりにしながら釣っていくのだが、私の釣りも崩れていき毛鉤が枝に引っかかって失う数が多くなる。 もう心も崩れて駄目か!



 最後の場所となったのは、小さな山女がたくさん見える浅い砂底である。 そこでは、咥えているのがほとんど分からず、外れたのかどうかもよく分からない。 少し大きめの魚影が見えているので、それを狙って時間を使う。 そしてやっと咥えたのが分かったのが、あまご14cmである。 あまごは勇敢にも私の毛鉤を襲ったのだ。

 以前釣った堰堤下の渓流魚の状況とはあまりにも異なり、また以前釣った作場平橋の上もあまりに状況が違っている。 これは一体どういうことだろか、ただ単に時期と天候が悪かっただけだろうか。 不運というべきか、下手と言うべきか、またやってきて確認しなければならない。 バイバイ!


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