渓流魚三種類で万歳
2025年4月19日 一之瀬川源流、本谷を一之瀬最終民家あたりから釣った。 いっぱい外れてしまったが、岩魚、山女、あまごが毛鉤を咥えてくれた釣りだった。
泉水谷で心も体も疲れてしまって、ゆっくり楽に釣りたいと考える。 多摩川上流でまだ釣っていない気になる場所は結構あるが、楽なところは少ない。 その中であまり行かない一之瀬川の本谷、一之瀬の一之瀬、最終民家あたりからの流れがよい。 そこは流れの脇まで藪が迫るので、毛鉤が引っ掛かる懸念大で、陸を歩かれず流れの中を歩かねばならない。 それで行かなくなったのだが、いい山女が出る時があるのだ。
今日は暑くなると本当のことのようにテレビが云うのだが、疑心暗鬼な私は夏用の上着を着て出かける。 犬切峠から一之瀬に下りたときには8℃だったので、上着は正解である。 時間は7時で、集落の入口には品川ナンバの車があったのは、ちょっと気になったが、すぐ上にフィットを停める。 準備し、最初20-30m林を歩いて釣りは始まる。
水量は私に丁度よさそうである。 この流れは高低差はないが30-50cmの段差がある流れが多く、またその間隔が長いので、山女があちこちから飛び出しそうに見える。 実際、最初から小さな山女がいっぱい見えるのだ。 問題なのは先へ行くのに、陸を歩かれず流れの中を歩くことが多いことなのだ。 山女にも私にも毒である。
見えているのは小さなものが多い中、最初にちゃんと毛鉤を咥えたのは山女であり、やっぱり小さい12cmである。 何とかもう少し大きなものが咥えてくれないかと、ちょっと進んで毛鉤を落すとジャブッと水面まで出た。 さっきより少し大きな山女と思いきやあまご15cmのようである。 もう少し大きな山女を求めて落した毛鉤に、今度は岩魚が食いついた。 また少し大きくなって岩魚は18cmである。
大きさはともかく最初の三匹が三種類の渓流魚で、今日は楽しくなるぞとワクワクしてくる。 しかし、チャプッと水面まで出てくるのに、咥えてなかったりする。 見えている魚影をが毛鉤が流れてきて、消えてしまうのもある。 特にチャプッと水面に出るとびくっとするのが心地よい。 私の毛鉤は浮かないで水面下を流れるにもかかわらず、水面に出るとは山女らが如何に勢いをつけて襲い掛かっているか分かり、面白いのだ。
悔しいのは咥えていないのが分からずに、水中でくねくねしている山女を見たときである。 きっと、咥えたときの反応がどこかに出ているはずなのに、それが分からないのである。 山女に負けたようで悔しいのである。 それにしても同じ流し方でも、咥え方がこうも違うのは、流れる毛鉤の深さが問題なのだろうか。 流れに巻き込ませるように毛鉤を流すのは、山女には届いても、私には届かないのだ。
深場、倒木、緩い流れ、ここには絶対いる。 緩い流れと倒木の横に毛鉤を落すと、岩魚が毛鉤を持って行くような動きで、私は竿を立てる。 十分な手応えで楽しむ余裕もなく、持ち上げるのは相当に怖いので下流に導く。 外れないか、絡まないか、ドキドキしながら落枝の間を通し、石の間をすり抜けさせて、外れる前に目いっぱい網を差し出す。 その甲斐あって心地よいドキドキの山女23cmを見られる。
またまた散々外され、逃げられた淵に時間を取られて、次の場所に振り込む。 すると流れの毛鉤を「咥えた」と感じられて竿を立てると、実際しっかり咥えている。 やっと水中での動きが感じられたと鼻が伸びるのは山女20cmである。 この繊細なあたりを捉えるのは全く続かず、やっぱり外されまくって山女に遊ばれてしまう。
時間を見ると予定時間を少し過ぎている。 やってきたのは、本谷では最初で最後の堰堤であり、私の今日の釣りの最後である。 ここに最後に来た時には倒木があったが、今はなくなっている。 しかしそこは落ちる水が集中しているので、毛鉤は落とせない。 それではと、真ん中の砂地の流れで少し深いところを流す。 するとクク~と引っ張っていかれた。 合わせると、ビュンと水から飛び出したのは山女18cmである。
登山道(山道)に上がり、急いで一之瀬まで下っていく。 上着はとっくに脱いでいるのだが、暑くてたまらない。 テレビは間違っていなかったが、その気温差を渓流で調整するのは難しいのだ。 やっぱり山用の、渓流用の下着や服を揃えないといけないのだろうか。 それにしても暑い。 暑いよ~
今日釣ったのは山女、岩魚、あまごで15匹で、楽しく万歳である。 そして逃がしたのはメモしているだけで17回である。 これ以外に魚影が見えただけのものもいるので、この時期小さな魚がたくさんいるのだ。 次回は堰堤から作場平までを釣りたいとも思う。 脚と時間が欲しいよ~
<釣り人?>
帰りに品川ナンバがまだあったのだが、いったい彼はどこを釣っているのか? そうか! 釣り人ではなく、元住人が家の風通しをして、整理・掃除にやってきているのだ。 品川の息子たちのところへ身を寄せていて、土日をここで過ごすのかもしれない。 ここには何人住んでいるのだろうか?
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