後からだった小菅川

tenkara1nen

2012年06月03日 20:45

 6月2日 小菅川の源流部に釣りに行った。

 先週の腰の痛さは幾分和らいだところである。 ここで養生すればもっと良くなるかもしれないのである。 しかし、先週も一度しか釣りに行っていないのに、今週行かないことになると、気が触れてしまい、次週からの仕事にも影響するかもしれない。 なんてことを言い放ち、車に乗るのである。 行き先は小菅川。

 私としては思いっきり早い時間に家を出た。 林道には車はない。 駐車場にも車はない。 一番乗りである。 と、思ったが目的地点にだけ、二台の車があった。 準備しながら、ひたすらに悩む。 下から滝まで、林道を歩いて滝の上、山道を歩いてわさび小屋、それとも車のなかった下流部、どこにしようか。 最初の目的どおり、わさび小屋から妙見五段の滝を目指すことに決める。

 先行者の不安を抱きながら林道を歩く。 朝は、野鳥のさえずりが聞こえ、森のざわつきが感じられて、非常に気持ちよい。 しかも今日は気温が低いので、晴天でも汗の量は少ない。 倒木を二本乗り越えて、山道の崩壊場所を注意し、わさび小屋に渡る橋に着いた。 一服してから準備する。

 水はクリアであるが、相当少なく、毛鉤を落とす場所探しが大変に見えた。 根元から三本に分かれた幹を持つシオジの大木のところはいい淵がある。 そこへ毛鉤を落とす前に、手前の浅い流れに落とした。 水面に口が飛び出し、毛鉤が引き込まれた。 最初にしては良い感じの岩魚、21cmであった。 浅いと思ったその場所は、ある程度の深さのある淵であった。

 肝心の淵であるが、いかにも大物がいそうな雰囲気である。 どきどきしながら、毛鉤を流す。 反応なし。 水面を叩くように毛鉤を落とす。 ・・・ 反応なし。 水面をくまなく舐めまわしたが、何の反応もない。 ここにいないのだろうか。 そういえば、さっきから淵での反応はない。

 2mくらいの流れで、その流れが緩くなるところ、上空が閉ざされ始める辺りに毛鉤を振り込んだ。 岩の向こう側なので、立っている位置からは毛鉤が見えない。 流される毛鉤の代わりにラインを見つめて、当たりを待つ。 「ん~ん、ここも駄目か~」 と、岩陰から毛鉤が見えた瞬間、岩魚が現れて反転した。 あわてて竿を立てた。 丸々と太った24cmの岩魚である。

 元々わさび田だったところの石垣がなくなった辺りでも、7寸を超える岩魚が出た。 報告できるのは、ここまでしかない。 それは、ここまで広い場所や淵ではほとんど魚が出てこなく、ここから先も20cm以下の岩魚しか出てこなかったのである。 もしかしたら、もしかしたかも・・・

 鳥小屋沢出合い辺りの落ち込みもクリアな淵で、虫が飛び回っているものの岩魚はいない。 出合いの滝は細々と流れ落ち、とてもきれいなのだが、本川は魚が出ない。 大きな岩の並ぶ、高低差のある流れは、水が出て変わってしまった。 一回も竿を出さずに登りきる。 その先の2mくらいの落ち込みも、流れは良い。 4mくらいの滝も、周りの倒木や砂利が流され、とてもよい。 しかし、どの淵も魚は出てこない。

 本日最後の岩場を登り、妙見五段の滝の下、ガレ場が見えた。 いつ見ても越えるのが怖いのである。 今、石が落ちてきたら・・・と、つい考える。
 妙見五段の滝は変わっていないが、二段目の淵には数本の倒木が刺さっている。 腰がソロソロ限界に近づいているので、昼食のおにぎりをほおばりながら、滝を眺める。 空は曇り、なんだか怪しい色になっている。 終了とした。

 途中足が攣り、しばし休んだりしながら、1時間20分もかかって林道へ戻った。 今日は期待をしていただけに、気落ちする成果であった。 先行者はいなかったのにおかしい。 林道を下っていると、熊鈴をたくさん付けた釣り人が下りてきた。 話してみると
 ●わさび小屋から妙見五段の滝の上まで行った
 ●魚はいない。増水で落ちたかもしれない
 ●昨年は尺上を4尾釣った
 ●きのこを採ってきた(私が写真に納めたもの)
 ●5時半に出発した
と言うことであった。 やっと合点がいき、それを考えると今日は良かったのである。 小菅川の懐の大きさも感じる一日にもなった。 今度は5時位に来てみようか。 無理!

【本日のまとめ】
 釣果 岩魚:3尾
 雨が落ちてこなくて良かった
 先行者がいなかったら、凄いことになったかも
 魚以外の生き物編は別途書こう
 腰の痛みはひどくなった(当然である)


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