泉水谷の美しさで我慢?
2024年7月8日 泉水谷の様子を見に行った。 岩魚も山女も私の毛鉤には出なくなっていた。
昨日たった一匹だったがチャプッと山女が出たので、その光景が忘れられず、今日は泉水谷で山女が出るところを見るのだ。 山女と云えば泉水谷であるが、良さそうなところまで歩くのは難しいので、泉水谷に下りられる最も近い不動滝の上にしよう。
泉水谷のゲート前駐車場には一台だけしか車はないが、今日は最も近い泉水谷なので被るかもしれない不安はある。 忘れ物をしないように、何度も確認してから出発する。 何事もなく不動滝の上に下りて、その辺りに毛鉤を落すが反応がない。 山女の影が見えていても、私の毛鉤にほとんど反応しない。 毛鉤が落ちた途端にチャプッと出たりするが、咥えていない。
流れ真ん中で反応がないので、向こう岸に毛鉤を投げ込めば、ジャブッと大袈裟に水飛沫が上がる。 ピクッと反応すれば引きの感じもよい。 いいよいいよと引き寄せて計測すれば18cmしかない。 山女は18cmでも一瞬の引きが強くて楽しいし、大きく見えるからいい。
小さな岩魚を見た後には、足元で逃げられた岩魚もいる。 そして、淵の上から毛鉤を落して、水面を保っていると大きな岩魚が咥えた。 竿を持ったまま下りられないので、持ち上げるしかない。 ちょっと大きすぎるがせぇので持ち上げると、チャポンと落ちた。 掛かりが浅かったのだ!
流れで毛鉤を咥えたのは思いもかけぬ岩魚である。 しかも流れる深場に潜って、とんでもない大きさに思えた。 ここは岩場を登らないと取り込めないが、さっきと違って下流へ引き落とすことにした。 幸いにして外れることなく取り込めば、22cmしかない超大物であった。
泉水谷の二番目の滝(無名らしい)の少し下流の壁を、わずかな足掛かりを頼りに登る。 滝を横から覗くと、滝壺は大きく静かな水面も見える。 私のテンカラではとても届きそうにない。 滑る岩盤を滝つぼに落ちないように下る。
林道からもっと近くなる流れは、泉水谷に来る釣り人がたくさん入っているので、早期しか楽しみはない。 まぁ、私の毛鉤はすでに見抜かれているということもあるので、あまり期待はできない。 しかし、山女の好きな場所を正確に捉えられれば、チャプッと出てくる。
どこに落としても山女は出なくなり、姿も見えない。 勢い、いつも岩魚を狙う場所に毛鉤を落してしまう。 石の市が空いている、流れがぶつかって巻いている、そんな場所では山女ではなく岩魚が出てくる。 いつも間にか岩魚を狙っているのである。
いつも多くの山女がいる淵を前にして、なんと足跡らしきものが見える。 淵に魚影はないものの、少し上から見ると何匹か見える。 その一匹を狙って毛鉤を落すと、スッと近付いて咥えた、と思って竿を立てると、勢いよく逃げていった。 右に倣えと山女の姿はなくなった。
正午も近くなって、山女も出ないので終了とする。 戻りには林道も随分暖かくなっていたが、暑いということはなかった。 それでかどうかは分からないが帽子(ハット)が倒木に置いてあった。 取りあえずゲートまで運んで、看板に掛けておいた。
国道で戻っているとだんだん暑くなってくる。 街が近づいてくるとエアコンが必要になり、フィットの温度計はとうとう43℃になった。 こんな日は釣れないのだと言い聞かせる。
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