明るく岩魚のいる丹波川へ

tenkara1nen

2016年07月12日 21:50

 7月10日 今日は晴れるので、渓まで光の届く場所で、岩魚のいるところを求めて、丹波川支流へ行ってきた。 歩きすぎて、足が痛く、腰に来てしまった
 指摘があったので、橋の名前を修正します。 牛首橋を水晶橋に書き換えました。


 昨日は、雨の中での水中担当カメラのテストであった。 今日は、すっきりとした晴れの予想をテレビが流していたので、光が十分渓まで届く場所、できれば岩魚のいる場所ということで、丹波川の支流泉水谷の一番奥に決めた。 頑張って早く起きたのだが、なかなか車に乗れず、女房が起きたのを期に外へ出た。 まだ体調が良くない、4時の事である。

 外は清々しい陽気で、気温20℃、「なんていい日だ!」、と思うのであったが、やっぱり目が覚めず、すぐにコンビニに寄って、冷た~いブラック缶コーヒーを買う。 ぐびぐびやりながら、とろとろと新青梅街道、青梅街道、吉野街道、多摩川南岸道路、大菩薩ライン(青梅街道)と進んでいく。 おかしなことに、だんだん車の数が多くなっているように感じ、大菩薩ラインでは私を先頭に4台の車列となっていた。

 結局、私が調子よくなって林道へハンドル切るまで車列は続いたが、私を追って曲がる車はなかった。 一安心しながら駐車場所にいくと、既に5台の車があり、支線林道側にしか駐車する場所はなかった。 あ~ぁ なんて思っていると、一人の山歩きの人(実は釣り人)に声をかけられた。 話していると、私を知っているようだったが、どうしても思い出せなかったものだから、「私を知っているんですか?」、なんて失礼な質問をしてしまった。 実は小菅村の冬季釣り場で話したことのある人であった。

 大黒茂へ行くというC-54さんに、牛首谷へ行くと言って準備を始める。 昨日に続き、釣り場での出会いにもう少し話しをしたいとも思ったが、今日は先が長く、戻って来れるかどうか分からないので、早くでなければならないのだ。 ほとんど舗装された上り道を少なくとも往復12km以上もあり、私にとっては限界に近い距離を歩くことになるのである。 舗装道路が足に厳しく・・・

 舗装された林道は、ほとんど上り坂なのが辛い。 疲れを紛らわすために、野鳥の姿を追い、蝶などの動きにも気を留めて、休む口実を見つけながら、大黒茂向いまでやってくる。 標は、根元から折れたものをガードレール支柱に括り付けられている。 とうとう大黒茂までの道が舗装されたことになる。 昔の道の方が足には良かったような気もするが、舗装道路は足元を気にすることがないのがよいのだがな。

 汗びっしょり、流れも間近に見えて、誘惑に打ち勝てそうになく、とうとう5km手前で入渓してしまった。 小さな滝(落ち込み)の上である。 ウェーダを弛め、釣りベストを脱ぎ捨てて、一服しながら、汗がひくのを待つ。 一服しながら、第一投をどこにするか見定めていて、いざその場所に毛鉤を落とすと、最初から小さな山女が出てきた。 私としては、岩魚がいるだろうと踏んで毛鉤を落とした場所、一辺に流れが接する以外は石に囲まれた場所で会ったにもかかわらず山女であった。 山女がずっと奥までいるとは聞いていたが、今日は岩魚に合いたいのである。

 ここからずっと山女が出てくることになる。 出てきた山女は水中写真に挑戦するので、毛鉤は付けたまま、写す前に外されたりしながら、写真を撮る。 それにしても挑戦できる獲物が少ない。 合わせ切れが1回あり、外されたのが2回、そしてやっと山女らしさに近づく17cmが出てきた。 山女の姿は大体の場所で見かけた。 見かけなくとも私の毛鉤が飛んでいくと、白泡の中から追いかけてきた振りをして、下流へいくものが多かった。 これはいったいどういうことだろうか。 舐めてんのかい!!

 滝を越えるのに、左岸側にある大岩に上り、右岸側の岩壁に張り付く。 そんな計画でいざ岩に登ると、思ったよりも危険に感じ、片足をかけては引っ込めてを繰り返し、何度目かで思い切って飛び移った。 上手くいったと思ったが、首から提げたカメラが「ゴツン」と言う音を発した。 レンズが岩に当った音で、なんとレンズのすぐ脇が凹んでいるではないか。 うぉ~、大丈夫か~ 鬼のような女房の顔が浮かぶ。

 滝の上はナメであったが、その先はいい感じの淵のある流れであった。 そこでは22~23cmの山女が出てきて、やっと釣りの感じが出てきた。 しかし、こんな釣りも長くは続かず、バンバン外され、するする逃げられ、滑を登りながら木橋が見えてくる。 滑が続くと山女の棲家も少ない筈なのだが、小さな赤ちゃん山女はたくさんいた。

 ここへ来た三つ目の目的は、滑と滝(又は落ち込み)である。 一度だけ?きたことのある滑の流れから落ちる幅広の滝、左岸が高く右岸が低い、これを緑のトンネルから見るのがすばらしいのである。 新しいカメラでの写真は、なんだかいまいちで、色が思うようにならない。 右岸を登り、少々の飛沫を浴びて、滑の連続領域に入っていく。 このあと右岸から出合いがあり、その右岸側に入っていく。 ここも、すっと滑である。

 滑のまんまの場所で、牛首谷と大沼沢が出合う。 牛首谷の方に入っていき、やっと本日の目的地が近づいてきたのである。 ここからはずっと滑滝のような状態が続き、山女も岩魚もほとんで出てこない。 そして、堰堤が見えてきた。 取りあえず堰堤下は反応なし。 ここからは渓も浅くなり、わずかではあるが開けた広い渓を釣ることになる。 それに反して流れは細くて浅い。 しかも砂底が顕著になって、とても渓流魚がいるようには見えない。

 水晶橋(牛首橋あらため)を潜る。 やっと本日初めての岩魚に出合えるのである。 残念なのは、その岩魚がとっても小さく捕ってはいけない大きさなのである。 まぁまぁ、本日初めての岩魚なのでやっぱりうれしい。 小さすぎるし、場所があまり良くないので、水中写真は諦めて、さっさと逃がす。 その岩魚が釣れたすぐ後には、低い二段堰堤が現われる。 ここまでやってきたのは二度目であるが、いい思い出がない。 というよりも覚えていることがないのである。

 堰堤下の淵はすべて砂に覆われており、振り込むべきところが見えない。 まずは右岸の小さな小さな深場に毛鉤を落とす。 すると一発で山女が出てきた。 久しぶりにいい大きさである。 再び淵を眺めると、左岸の浅瀬には2~3匹の山女が見え、しかも大きいのが一匹見えている。 そこへ向けて毛鉤を投げ込むと、山女たちは大騒ぎで走り回り、はては下流へ落ちていく始末である。 舐められた。

 堰堤を越えていくと左岸に沢が出合う。 相変わらず影は見えるが、釣り上げることができない。 嫌気がさして淵をまたぎ、淵の上に上がると目の前に動くものがいた。 鹿である。 それも小鹿だ! 写真を撮った後に、今越してきた淵を見ると、なんとなんと、驚くことに40cm以上、いやそれを越えている岩魚が悠々と泳いでいるではないか。 脅かさないように、ゆっくり動き、大回りに下流側へ向かって移動し、再びその淵が見えるところへ来たが、その姿はなかった。 諦めきれずに、暫~く待ったが無駄であった。

 遡って行くが、やっぱり岩魚は出てこない。 林道が流れから離れていく辺りは、山葵田だったようで、ますます釣りづらくなってくる。 ちょっとした淵で、毛鉤を咥えた山女が見えているのであるが、どうしても竿が立てられないのだ。 その挙げ句山女は逃げていった。 ここで終わりと決めようとすると、少し先に滝がありそうだったので、そこまで釣り上った。 低い滑の滝で、小さな山女が群れていたので、遊ぶつもりで竿を振ったものの遊ばれてしまった。

 岩魚の姿があまりに見えないこともあり、今日は終わりだとやっと決心がついた。 戻るのに2時間はかかるだろうと早めの切り上げで、林道へ上がる。 最後に写した写真を見ていると、どうも白飛びが多いように感じるので、他のものもさらっと見てみると、全体的に多いようであった。 どうも設定が悪いようなので、もう少し操作を覚えなくてはならない。 まだまだ勉強は続くのである。 やるべきことが多すぎる。

 車に向かって暫く下ると、足が痛くてしょうがない状態となった。 きっと歩く姿が、ぎこちなくなっていることだろう。 車まで戻る間に、3回も休憩を入れなければならなかった。 帰宅後、選挙に行くために車から降りると、足の痛さは半端でなく、歩けないのである。 よたよたと投票所へ向かって、やっと帰宅である。







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