山女は小さい、丹波川
5月5日 丹波川に釣りに行った。 往復で10kmほど歩いた。
昨日は小菅村の源流まつりで、釣り大会を大いに楽しみ、持ち帰った岩魚でも酒を楽しませてもらった。 その余韻に浸りながら、釣れなかった山女を釣りに丹波川へ向かう。 日中は気温が高くなるのであろうが、朝の国道は2℃なので車の窓が開けられない。
いつ来ても、何時に来ても車の多い車止め、今日は隙間があるので車を滑り込ませる。 同じ頃に来た釣り人が林道を歩き出したので、声をかけた。 「どの辺りに向かいます?」 、「車がこれだけあるので、様子を見ながら、ずっと上流へ行きます」 、「そうですね、どこも一緒かな、グッドラック!」 さぁ私も、ゆるゆる歩き始めましょうか。
前回来たときと同じように、オオルリの透き通る泣き声を聞きながら、林道を歩く。 野鳥を探したり、写真を撮ったり、とろとろ歩いているので、元気な先輩釣り師が、一声かけて抜いていった。 私も少し急いだほうがいいかもしれない、とちょっとだけ歩みを速める。
舗装道路が切れた後、谷はとっくに浅くなっているので、第一投に相応しい感じの場所から入る。 場所はいい感じで、いかにも渓流魚が潜んでいそうだ。 だがそう簡単に釣れはしない。 私の釣りの力では仕方のないことである。 さぁ仕切り直しだ! 渓流歩きの始まりである。
小さな淵から山女が毛鉤を追って出て、流れに毛鉤を落とすと追ってくる。 そして興奮するのは、流れに落とした毛鉤に、ジャンプ一番、体の半分ほども出して咥えたことだ。 この日は殆どが口を出したり、小さなジャンプだったり、釣っている間はとても興奮していた。 そして山場の淵へやってきた。
透明度のとても高い淵、流れには波が全くない。 その緩い流れの岩盤脇に、時々口を出す山女か見える。 これ以上は近づけない。 姿勢を低くしても山女は見える。 彼には見えていないはずである。 慎重に、十分に狙って、あの緩い流れの先に毛鉤を落とす。 毛鉤が近づくと山女は口を出すどころか、覆いかぶさるようにゆっくりと体を出した。 一部始終を見ていた私は、その瞬間にわれを忘れて、力任せに竿を立てた。
相当興奮していたのでしょう。 その通り! ハリスが切れて、ラインだけが戻ってきてしまったのだ。 尺近かったのに?・・・釣り人の戯言である。 しかし、ここでケチが付いてしまい、これ以降は出合いまで出てこなくなってしまった。 そろそろウェーダにも水がたっぷり入ってきたので、頃合いではある。 もう少し釣り上がり、林道へ上がろう。
出合いはいつ来ても綺麗な落ち込みが続いている。 一度だけいい思いもしたが、今日も反応は全くない。 そう云えば、さっき一人の釣り人が林道を下っていったので、彼もこの辺りを釣ったのかもしれない。 そう考えたい。 決して私の腕が悪いのではない、と思いたい。
出合いから少しだけ支川を行くと大きな岩の壁になる。 怖くて近づけないので、ほんのチョットだけ竿を出した。 その一回で21cmの山女が出た。 飛び出しはしなかったが、落ち込みから出てきて、勢いよく毛鉤を咥えたのである。 云うのも恥ずかしいが(云ってしまう)、本日最大であった。
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