凄い腹筋キイトトンボ
キイトトンボをこんなにたくさん見たことがない。 しかも、単独のものと同じくらい番いになってなっているものを見たのだ。 昭和記念公園の池である。
相変わらず飛ぶのが下手なキイトトンボを見ていた。 だいたい三歩進んで二歩下がる、ではないが1秒1cmくらいしか進まないのだ。 ところが、いきなりス~と飛んでいくのが見えたのは、虫を追っていく姿である。 こういう時には飛ぶのが早いのである。
最初は単独のものを追っていたが、そのうち番いになっているものを見るようになり、その姿を追っていく。 すると、番になっているキイトトンボがそこかしこにいて、単独のものと同じくらいの数じゃないかと思うくらいである。
見ているとなかなか楽しい。 つながった前にいるのは雄が老が、雌が休憩すときには直立するかのように立っているのだ。 それには相当な腹筋が必要だと考えるので、彼の腹は見えないが割れているかもしれない。
そして、産卵しているときには雌は腹を曲げて、如何にも卵を絞り出しているかのようである。 そのうえ、雌に場所を選ぶ権利はないのか、雄が泥の上に留まれば、泥の上でも卵を産み付けていて面白い。
散々そんなところを見ていれば、水面に浮かぶキイトトンボを見てしまう。 きっと子孫を残したのでこの世に未練はなく、自然に任せ天国へ向かったのだ。 天寿を全うしたと思うべきで、子孫も残ることだろう。
こんなにキイトトンボを見たのは初めてであるが、夏の暑い日に昭和記念公園に気のも初めてかもしれない。 汗は掻いても楽しい日であった。
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